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T&L Greeting のe-mailカード原画を公開しています。

第一弾は浮世絵シリーズで、歌川広重作「東海道五十三次の内の蒲原」の宿付近を描いた「夜の雪」を動画にしたものです。

広重のこの作品は、様々な評論があります。

絵のロケ地である蒲原(かんばら)宿は日本橋から数えて15番目の宿場になり、現在の静岡県静岡市清水区に当たります。この地にこんなに雪は降らない・・などの話はありますが、江戸時代は今の気候とは若干違っているでしょうし、この時、珍しく大雪が降ったのかも知れません。

また、東海道五十三次の連作は太平洋側の風景ですから、雪景色を描く事がほとんど有りません。演出上、富士の裾野にあるこの宿場町を雪景色にしたのかも知れません。

原画にはバックが明るいものと暗いものの二種類があり、一般的なものは明るい方の絵です。今回の動画は夜のイメージを出す為に、暗い方の原画を採用しました。

「夜の雪」と言う題名ですが、恐らく広重が描いた時間は早朝の4時か5時ごろなのでしょう。現代人の私たちが夜と言う時間帯は、江戸時代の人々は深い眠りについている時間で、特に午前2〜3時は丑三つ時と言って忌み嫌われた時間帯です。

街道を行き交う3人は旅装ではないので、近隣の農民か商人でしょう。夜回りの帰りか岡場所(現代のキャバクラ)からの帰りかも知れません・・・・

 

浮世絵シリーズ「夜の雪」(広重作)

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