807は青春時代に世界中のハムと交信した良き思い出の真空管。今も大切に保管しているんだが、規格表が見当たらなくて... 。
 
先輩のハムから807の話を聞いたのだけれど、どんな真空管?
 
噂に聞いていた807が手に入ったのでオーディオアンプを作ろうと思うのだが、動作データがなくて... 。
 
こんな声のために、807の特性表を再現してみました。

  807(一般にハチマルナナと呼ぶ)は送信管として、特にアマチュア無線家のあいだでは 1960年代後半あたりまで大変人気があったほか、大きな出力を必要とする連絡放送用アンプなどの電力増幅管に使用されていました。 また、あまり知られていないところでは、JR各社が日本国有鉄道だった 1960年代のころ、ATS-A形という 自動列車停止装置の地上設備には信号情報を送出する部分の出力管として UY807 が用いられていました。

  807 の同等管や相当管には、807W、UY807、UY807A、UY807B、1625、5933 などがありましたが、ここに掲載する特性表は一般に公表されていた 807 の規格値に、国内メーカー 4社が製造した UY807 (1965〜1967年製、以下の画像を参照 ) の実測値を一部に加味いたしました。