LET'S PLAY CHAOSSEED!
カオスシードってゲーム知っていますか?
スーパーファミコンとセガサターンで出てるゲームです。
取っ付きは悪いですが、一度ハマると抜け出せなくなるほど中毒性が高いゲームで、
個人的には一人用ゲームとしては最強だと思っています。
設定はこうです
古代中国っぽい世界『洞天福』
そこには大地の気の流れ『龍脈』が枯れるのを
防ぐことを生業としていた仙人達がいました。
彼等は洞仙と呼ばれ人々から忌み嫌われていたのです。
龍脈に気を流し込む為には、
どうしても気を集める為のダンジョン『仙窟』を作らねばならないのです。
しかし、仙窟を作る度、また大地に気が注入される度、
地上は地震に見舞われ、住民は大迷惑。
仙窟強化の為召喚したしもべ『仙獣』などの存在も人々から気もち悪がられ、
さらには、仏教っぽい宗教なんかによる、道教的な洞仙への偏見、
等々により洞仙は迫害されるに至りました。(西遊記の逆視点ですな)
また、洞仙の中には、仙窟運営に失敗して龍脈の状態を悪化させる者までいるもんだから、
ますます洞仙の社会的地位は低くなります。
あなたは洞仙として逆風吹き荒れる社会の中で、
迫害に耐えこの大地の龍脈の流れを正常にするのです。
このゲームをカテゴライズすると
ダンジョンを自分で製作、運営して、進入者達(街の軍隊、傭兵達)を
迎え撃つシミュレーション(戦闘、仙窟作成はリアルタイム)
+分岐シナリオ型のアドベンチャーとでも言えばいいのでしょうか。
ゲームの目的
龍脈に一定量、気のエネルギーを流し込むことです。
(流し込む気の量はシナリオによって異なります)
龍脈に気のエネルギーを流し込む量は(上限はあるものの)任意なため、
シナリオ終わらせるタイミングはプレイヤー次第です。
(シナリオによってはバッドエンドとなることもありますが、
それでも禁止されている訳ではありません)
その面白さ
[シナリオ]
途中で分岐する小シナリオの集合体がこのゲームの実態です。
サターン版はメインシナリオ群が秀逸です。
文句が無いほどシナリオが練り込まれていて、
ちょっとしたビジュアルノベル以上の感動が味わえます。
スーパーファミコン版はメインシナリオの最後が消化不良ぎみながら、
おまけシナリオがとっても楽しいです。
(サターン版はおまけシナリオまで手が回らなかったのでしょう、SFC版より退化しています)
[多様な遊び方]
敵の侵入に備えて、罠を張り巡らしたり、
仙獣の編成、巡航経路を考えたり、
掘り出したアイテムによる主人公や仙獣の強化
倉庫にお気に入りのアイテムを貯めておき、
他のシナリオで使用したり、と、非常に遊び方の幅が広いです。
しかし、なんといっても
自分で思い通りの仙窟を作り、自在に強化できるのが一番の楽しみでしょう。
[仙窟の特殊強化]
各部屋には風水の属性が付加されているので、
部屋と部屋とが通路で結ばれると、風水の流れが生じます。
部屋に流れ込んできた風水、この風水がある値を満たすと、
その部屋(もしくは仙窟全体)を特殊強化することができます。
特殊強化メニューは全部で約30種存在し、
使いこなせれば、かなり有利なゲーム展開が可能です。
この特殊強化を満たすような仙窟作成、それがこのゲームの最大の魅力です。
一言だけ
このゲーム、最高に面白いのですが……
いかんせん、特殊強化メニューを部屋に付加するのが難しくて、
ついつい同じような仙窟を作ってしまいます。
効率の良い特殊強化メニューを施した仙窟設計図が一つあれば、
全シナリオそれで解くことが出来るのです。
こうなるとゲーム展開がマンネリ化してしまいます。
これを、このゲームの致命的な欠点と評する人もいます。
しかし、これはカオスシードというゲームがどのような遊び方も許容するからこそ起こる問題です。
効率一辺倒でカオスシードを遊ぶほど空しいものはありません。
こうするとどうなる?という好奇心がカオスシードを楽しくする原動力なのですから。
ま、細かいことは
遊んでみるのが一番です。
というより、遊んでみなくちゃこの面白さは伝わりません。
サターン版『仙窟活龍大戦カオスシード』は
¥6800の二枚組み限定版と¥2800で出ているサタコレ版があります。
限定版のおまけディスクはおまけとは思えないぐらい力が入っています。
スーパーファミコン版『カオスシード風水回廊記』は¥9980ですが、
ほぼ中古でしか手に入らないでしょう。