【散らし取り】
散らし取りは、たぶん、この国でいちばんポピュラーなかるた遊びです。
しばらくお待ちいただくと、問答無用で全画面表示のゲームボードが 開きますので、適当にクリックしてみてください。



(以下つけたしです)

実はこのプログラムは、すっごい思い入れがあったりします。なにを隠そう、 ウインドウ系のシステムで、自分で初めて作ったプログラムがこれでした。もっとも、 最初のウインドゥ系の散らし取りは、別の言語で作りました。

もう4〜5年前でしょうか、東京は池袋のサンシャインシティで、 (株)富士通さんのInterigent Padの紹介セミナに参加したことがあります。 Interigent Padというのは、北海道大学 の何某教授が考案した、ビジュアルなプログラミング言語です。
ちょっとだけ、ソフト関係者でなければ分からない話をしてしまえば、ビジュアルな Padと呼ばれるオブジェクトをドラッグ&ドロップして、オブジェクトの端子と端子 を結合することで、アプリケーションを作れるという、一種のプログラミング言語かつ 統合開発環境でした。今のJavaBeansに、ちょっと似てますね。
当時、出色だったのは、そうして作り上げたアプリケーションが、一つのPadとして、 他のアプリケーションのパーツになる、という点でした。これはいまでこそ (ひょっとして当事も?)、ごく当たり前の考え方ですが、それまでメインフレーム と呼ばれるマシンしか扱ったことのない私には、とても魅力的に感じられました。

数週間後に、自分の所属する会社の業界団体(のシステム屋さん達)が、オブジェクト 指向のシステム研究結果を発表する機会に参加して、そこでも対象となった言語は、 Interigent Padと、も一つなにか当時メジャーだった言語でした。

実はその2〜3年前に、日経コンピューターというお堅い雑誌の紹介で、ひそかに Interigent Padに注目していた私は、たまたま請求書かなにかを持っていらした、某 ソフト会社のOさんに、Interigent Padって面白そうですね、と話しかけたのでした。 するとそのOさんは、なんと(株)富士通さんが、会員向けに配布した ベータ版のInterigent Padを持っていて、おまけにお貸ししましょうか、と言ってくれ たのです。

そういう訳で、最初の散らし取りは、Interigent Padという言語で作りました。 ところが、その後しばらくして、会社で使っているパソコンに、グループウェアをインス トゥールしに来てくれた同僚が、たまたまアイコンになっていたそのソフトを見つけて、 いろいろいじくった上に、自分のパソコンにも入れてくれ、と言ったのでした。
たぶん私は、自分の作ったソフトを、人が使うという快感に、そのとき目覚めてしまった らしいです。
けれど、某ソフト会社のOさんからは、くれぐれも違法コピーだけはしない でくれと、くぎを刺されていました。そこで次に、会社でスタンダードなオフィスソフト として使われていた、Excel(当時Ver5.0!)のVBAに、このプログラムを 移植しました。

ところがこんどは、Excelのバージョンが95を経て、97へと上がったことに より、かるたのカードを描画するのに、ひどく時間がかかるようになってしまいました。 VBAのオブジェクトが、ActiveXに切り変わったためのようです。

ということで、ここにあるのが、最終的にJavaへ移植した散らし取りです。IE以外の ブラウザでは、やはりすこぶる遅いのですが、こんど暇を見つけて、レスポンスの向上と、 リバースモード(下の句を詠唱して、上の句を選択する)を追加したいなーと考えています。

以上、つけたしでした (^_^;;


2005/03/07 追記

元のプログラムのあまりのきたなさゆえに(笑)、一時期は実現を諦めかけて いたのですが、なんとかリバースモードを追加することができました。ゲームの中では、 「逆取り」と表現しています(単に【R】キーが割当済みだったので)。

きっかけをいただいたNorikoさんに感謝申し上げます。

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