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Beijing China 北京市にある「中国康復研究中心総合康復楼(実際は「復」に「ぎょうにんべん」がない)-中国リハビリテーション研究センター総合リハビリテーションビル」の設計コンペ案。 規模が31000u、ベッド数が362床であり、磯崎新アトリエ勤務時に現場監理を行った「江東高齢者医療センター」とほぼ同規模である。しかし、「江東高齢者医療センター」が広大な土地の中にポツンと建つ郊外型の施設であったのに対し、「中国康復研究中心総合康復楼」は狭小な敷地一杯に、街路に面して建つ都市型施設という違いがあり、単純な比較はなりたたない。 中国康復研究中心には既に200床の病棟があり、機能強化をするのが目的である。既存病棟の手術部と放射線科は1988年伊藤喜三郎建築研究所の設計によるもので、充実した施設概要を持つものである。総合康復楼設計では362床の病棟のほか、新たに検査・放射線装置完備の救急部門、いくつかの診査科を持つ外来部門、手術部門が求められている。手術部門は既存病棟4階にある旧手術部門と直接連結し、一体的に利用可能にするという計画だ。 設計チームはまず北京市にある病院のプロット図を作成し、中国康復研究中心が北京南部の中核的医療拠点となることを理解した。つまり北京南部の急患はこの施設に集中する。一方で、リハビリテーションを目的とする入院患者の滞在期間は半年から1年と長い。これらの患者は中国全土から集まること、また施設の創立背景などから、中国康復研究中心には中国のリハビリテーション施設の象徴としての役割がある。実際に、既存の中国康復研究中心は、回遊式の庭園や、受付前の吹き抜け空間など、北京の他の病院施設にはないアメニティーを持っている。加えて、2008年のパラリンピック参加者の利用施設としても考えられている。設計チームはこうした背景を念頭においてスタディーを進めた。 スタディーは資料集成にある典型的な2看護単位(40床/1看護単位)病棟をプロットしていくことから始まった。敷地はフットプリントが限られており、それは2看護単位病棟のプランにぴったりとフィットするものだった。また、「リハビリ用の外部空間を持つ病棟」というアイデアがスタディーの初期からあり、外部空間を集中させたり分散させたりしながら、機能を満足させるプランを探っていった。
曲線を使ったプランが出てきたのは、入院患者の滞在期間が長いことによる。幅を広めにとった、ゆったりと回遊できるリハビリ空間として、従来の病院にはない質を提供できると考えたのである。病院のスタッフ動線は最短であることが望ましいが、40床/1看護単位であれば、50床/1看護単位に比べて、経路もコンパクトである。曲線による多少の経路のロスは許される。また、既存の回遊式庭園の曲線美を新病棟の中庭へも生かせるのではないかというアイデアにつながる。廊下は中庭に面しており、昼間の電気代なども節約できる。また廊下の幅が広ければ、ストレッチャーでの走行も容易で、うまくいけばストレッチャーガードなどは不要になる。効果は未知数だが、病室を出て、幅広の廊下越しに緑豊かな中庭が望めたら、病室を出てリハビリに向かう姿勢にも心理的につながるのではなかろうか。あとは各病室からの2方向避難経路を満足させればいい。最終案は不思議な曲線になった。敷地にフィットし、中国康復研究中心が持つべき記念性も備えているように思えた。無念。。。
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