オダマキ(苧環)

オダマキ シロバナミヤマオダマキ
オダマキ シロバナミヤマオダマキ
(白花深山苧環)
オダマキ オダマキ
オダマキ
(花の後ろの形が特徴)
(ツノのような形が名前の元)
正面から見た花
セイヨウオダマキ ヤエザキオダマキ
セイヨウオダマキ
(西洋苧環)
ヤエザキオダマキ
(八重咲き苧環)

科名    キンポウゲ科オダマキ(アキレギア)属
別名    イトクリ(糸繰)・イトクリソウ(糸繰草)
原産地   北半球の温帯 日本にも自生する
花期    4月〜夏
花色    白・紫・桃・赤・黄
花径    3〜5cm
草丈    20〜40cm
名前の由来 
★歴史的仮名遣いでは「ヲダマキ」。
「ヲ」は「緒」「麻」「苧」の字が当てられて、糸や紐などのような長いものを指す。
「タマキ」は「環」「田巻」の字を当て糸巻きのこと。
つまり、花の後ろの形(5本のツノ)が、麻糸を巻く糸巻きの枠に似ているところから。

【をだまき】

いにしへの しづのをだまき くりかへし 昔を今に なすよしもがな(伊勢物語)

この和歌の「をだまき」は、倭文(しづ)織りに用いる糸繰りのための道具のこと。
「倭文(しづ)」とは、上代の織物のこと。
「しづのをだまき」は「繰(く)りかへし」を引き出すための序。

植物の「オダマキ」は、複雑な形の花です。
花の後ろの角(ツノ)のように出っ張っているのが「距(キョ)」というもので、
ここの形から、「オダマキ」という名前がついたものです。