セリ(芹)

花(小さな5弁の花が多数集まる)
花期・・・夏
1月初旬、ようやく芽を出したばかり

科名    セリ科セリ属
分布    日本全土
花期    7〜8月
花色    白色
花径    0.3cm 
草丈    20〜50cm位
名前の由来 
★牧野富太郎氏が「春盛んに葉を出し、その状葉々相せりせりしているので、せりと言うと私は解釈している」と言っている。
★ひとところに競り合って(せりあって)生える繁殖力の強い植物ということから。

セリの花は、夏に咲きます。
ところが、セリは春の季語です。
セリは花を愛でるのではなく、春に香り豊かな若菜を食用にする歴史が古いからでしょう。

中国では、紀元前から食用にされ、日本でも『日本書紀』に農民の童謡(わざうた)の中にセリの名前があるそうですから、その頃には食用にされていたのでしょう。

春の七草
薺(ナズナ)、繁縷(ハコベラ)、芹(セリ)、菁(スズナ)、御行(オギョウ)、須々代(スズシロ)、仏座(ホトケノザ)
〈鎌倉時代成立の『年中行事秘抄』に上の記述が出ているそうですから、この時代には七草というの考え方があったようです。〉

ナズナ・・・・・「ペンペングサ」
ハコベラ・・・・「ハコベ」
セリ・・・・・・・「セリ」
スズナ・・・・・「カブ(蕪)」
オギョウ・・・・「ハハコグサ(母子草)」
スズシロ・・・・「ダイコン(大根)」
ホトケノザ・・・「コオニタビラコ(子鬼田平子)」

私は、庭に、八百屋さんで買った食べ残しのセリの根を植えました。
水栽培のものだと思います。
セリは、多年草で、毎年元気に芽を出します。

夏の庭のセリからは、買ったときの素直な姿はとうてい想像できません。
野放図と言う言葉がぴったりの状態です。
野生化したセリは、香りが強くなったようです。

「食べてるかって?」

まあ、味噌汁の青みにたまに使うくらいです。