ムラサキカタバミ(紫傍食)

ムラサキカタバミ

科名    カタバミ科カタバミ属
原産地  南アメリカ原産の多年草
花期    6〜9月
花色    淡紅色
花径    1.5cm
草丈    10〜30cm

ネェー、私、いつの間にか雑草扱いされてるの
失礼しちゃう
こんなにキレイなのに・・・。
その上、世間では「オキザリス」という名札のついた花が、もてはやされているの
このことも、私、気に入らない

 なぜって?

だって、私だって、「オキザリス」なの
学名をよく見て!
カタバミ属のことを、ギリシャ語で「オキザリス(Oxalis)」というの
《oxys》というのは、《酸っぱい》の意味で、
私の葉っぱにはシュウ酸が入っているで、酸っぱいだって。
在来の「カタバミ」と同属なだって。
だけど、私のほうは結実しなくて、根もとの鱗茎(りんけい)で増えるの
それに、お花は長持ちして、何日も咲いたり眠ったりするの

 なーんて言う私、ちょっと”学”あると思わない?

それもそのはず
私、もともと、江戸時代末期に渡来して、
観賞用に大切に栽培されていた
だから。
つまり、「箱入り娘だった」っていうこと

 私のこと、ちょっとは見直した?

でも、耐寒性の強い私は、繁殖力も冒険心も強かったの
限られた狭い所から思い切って飛び出したの。
それで、それまで「不自由」だった私は、晴れて「自由の身」になれたの。
でも、いいことばかりではないの
仲間が増え過ぎて、今では「野草」だの「雑草」だのと呼ばれる身で、
帰化植物になったってわけ

 これ、自業自得かも