アカネ(茜)

アカネの花 アカネの葉
花径4mm 葉のつき方に特徴がある

科名    アカネ科アカネ属
別名    茜草・茜蔓(あかねかずら)
花期    8〜9月
分布    本州 四国 九州
花径    4mm
花色    白
草丈    1〜2m(?)、多年生のつる草で、まわりの植物にからみつく。
名前の由来 
     ★根が黄赤色で、古来から、赤色の染料として使われてきたことによる。
       「赤根」の意。
       あかね色は、やや黒ずんだ赤色、あるいは紫がかった赤黄色。
       また、根は漢方で止血薬に使われるという。

根にはアリザニンを含み、上代、染料に使われたそうです。
それで染めたものを茜染めというそうです。
茜染めの色はやや黒ずんだ赤色、あるいは紫がかった赤黄色で、
この色をあかね色といいます。

万葉集には、
『あかねさす(茜さす)』は「紫」「日」「照」「昼」「君」などにかかる枕詞として
使われています。

あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る
                        (万葉集 巻一・20 額田王)

枕詞として使うときは、花ではなく、あかね色に関心を寄せているようです。
そういえば、植物としての花や葉には人目をひくものはなさそうです。

アカネの花は、白い小さい目立たない花です。
庭の隅にあるのに気づいたのも、雑草探しのおかげです。
それまでは、花が咲くのを待たず、抜き取っていました。