ヘビイチゴ(蛇苺) | |
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15mm前後の花 | 葉 |
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果実:直径8〜12mm |
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科名 バラ科ヘビイチゴ属 別名 クチナワイチゴ(蛇苺) 花期 4〜6月 分布 日本全土 花径 15mm 花色 黄 草丈 茎は地を這い、ランナーを出してふえる。 名前の由来 ★漢名の「蛇苺」に基づいている。 蛇が出そうな草むらに生えるから、 または、 赤い実は人間にとってはまずいが蛇なら食べそうだからということから。 |
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私は、人間が付けた私の名前には不満なんです! 私は、こんなに姿かたちがかわいいのに、「ヘビイチゴ」なんて・・・。 だって、「ヘビ(蛇)」を好きな人間なんて、そんなにいないでしょう? いや、怖がったり毛嫌いしたりする人間がほとんどでしょう? それに、ヘビは私(赤い実)を食べないんです。 (白状すると、イチゴのような赤い実は、毒はないけど、おいしくもないんですけど。) ヘビとは特別な関係はないのに、人間が勝手に推測して名づけたんですよ。 私は、名前で損しているんです! 清少納言さんは、『枕草子』に私のことを書いているんです。 でも、いい意味ではないんです。 《名おそろしきもの・・・(中略)・・・生霊(いきすだま)。くちなはいちご。鬼わらび。・・・・・・》 (くちなはいちご)とは、私のことで、当時の私の呼び名だったんです。 「くちなは(くちなわ)」は「ヘビ(蛇)」の古語なんです。 つまり、清少納言さんは、 「名前を聞いただけでもこわい感じがするもの」の例として、 私の名前を挙げているんです。 清少納言さんは、私を見てこんなことを書いたんではないと思います。 私に付けられた名前が原因だと思います。 私のかわいい姿を見て、こわいと思う人間がいますか? やっぱり、私は名前で損をしているんです! |
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