ムラサキケマン(紫華鬘)

ムラサキケマンの花 ムラサキケマンの花
花の長さは1cmぐらい 切れ込みの深い葉が特徴
ムラサキケマンの葉 ムラサキケマンの実
秋に発芽し、地面に張り付いて葉を茂らせ、冬を越す
実…1cmくらいの長さ
さや豆の形に似ている
キケマン(黄華鬘)

東京都薬用植物園にて
2006年5月

科名    ケシ科キケマン属
花期    4月〜6月
分布    日本全土
花径    長さ 1cm〜1.8cm
花色    紅紫色
草丈    20cm〜50cm
仲間    キケマン(黄華鬘)・ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)
名前の由来 
      ★同じケシ科の別種の「ケマンソウ」に由来しているらしい。
       つまり、ムラサキケマンがケマンソウの花の色、葉や茎の感じに
       似ていることから、つけられたらしい。
       花の形は全く異なっている。
      ★「ケマン(華鬘)」は、寺院で使われる表装具。

アタシはねぇ、秋に芽を出すのよ。
そして、葉を地面にぴったりと張り付けて冬を越すの。
さらに、寒さに耐えるために、葉の色を少し紅葉させるのよ。

春になったら、冬に蓄えたエネルギーを爆発させて、
一気に背丈を伸ばし葉を広げ、花を咲かせるの。

アタシは、やわらかい葉を持っているから、見かけは弱そうだけど、
どうしてどうして、かなりの悪条件の環境にもめげないガンバリ屋なのよ。

まあ、しぶといとも言われているけどね。

アタシの葉っぱは、にんじんの葉みたいでやわらかくておいしそうに見えるけど、
食べちゃだめよ。
「ケシ科」の植物には、麻酔性があるものが多いそうだからね。