イヌホオズキ(犬鬼灯・犬酸漿)

花径・・・6〜7mm 未熟な実は緑色で、直径6〜7mm
まるで小さなナスかトマトの実のようだ
野放図に生長し、草丈60cm
元の住人を圧倒してしまった!
熟した果実は黒色で、7mmくらい
ホオズキという名前がついているが、
果実は裸(?)

科名    ナス科ナス属
別名    バカナス
花期    8〜10月
分布    日本全土
花径    6〜7mm
花色    白色
草丈    30〜60cm
名前の由来 
     @姿がホオズキに似ているが、(イヌ「犬」がつくと)価値がないものの意味。
      (一般的な解釈)
     Aホオズキに似ているが、花も実もガクも異なっているから、
      否(いな)という意味で、イヌホオズキ(『野草の名前』高橋勝雄著)

ボク、ちゃっかり植木鉢を占拠したんだよ。
いいだろう!
水も肥料ももらえるから、最高の住まいだよ!

鉢の正当な住人が、ちょっと盛りを過ぎ、勢力を落とした隙に、
ボクが侵入して芽を出したんだ。
こういうのは、人間社会では家宅侵入罪になるのかな?



この植物の名前を「イヌホオズキ」としましたが、絶対の確信はありません。
というのも、これは「アメリカイヌホオズキ」かも知れないからです。
いろいろ、資料を見ましたが、
読めば読むほど、どちらだかわからなくなってしまうのです。
いずれにしても、「イヌホオズキ」の仲間であることだけは、確かです。



★「ホオズキ」について
ホオズキ(鬼灯・酸漿)・・・ナス科ホオズキ属
名前の由来・・・「語源由来辞典」には数説書いてあるが@の説が有力とある。

@実が人の頬の紅色に似ていることから、
「顔つき」や「目つき」などと同じ用法で「頬つき」から
「ほおずき(ほほづき)」になったとする説。

ホオズキの漢字(1) 酸漿 漢方で用いる漢字
ホオズキの漢字(2) 鬼灯 実が赤く怪しげな提灯の印象から
英名(1) ground cherry
英名(2) Chinese lantern 漢字の「鬼灯」に通じる命名
「提灯」を意味する



昔々、ホオズキの果実から種子を出し、皮だけにして、
口の中で「ギュウ、ギュウ」鳴らして遊びました。
不器用な私は、うまく種子を出せなくて、すぐ皮を破ってしまい、
かんしゃくを起こしていました。

「海ホオズキ」というのもありました。
夜店などで、赤色や黄色に染めて売られていました。
これも口の中で鳴らして遊ぶものでした。
海ホオズキは「テングニシ」という巻貝の「卵のう」だそうです。