ジョージア「EMINAGE・bitter」

内容量:150g
価格:150円
種別:コーヒー
販売:コカコーラ・ナショナル・セールス(株)

ICEにて試飲


男は黙ってマンデリン。

・・・そんなコピーがあったかどうかは知らない(というか、無い)が、この「エミナージュ・ビター(以下、単にエミナージュと記す)」は、マンデリン100%だそうである。
独特の香りと強い苦味を持つマンデリンという豆は、比較的コーヒー好きの人に好まれるものであろうと思われる。そして、おそらくは、スキモノな人は30円程度のエクストラコストは(ちゃんとしたものに対してであれば)惜しまないだろうから、150gで150円、その代わりにマンデリン100%というこの製品は、戦略的には良いところをついてきている。
缶のデザインも、上質感を感じさせる良い仕事である。格別目立つものではないが、存外そうした落ち着いたものの方が「いちげんさんお断り」風で、粋人の食指をそそるのかもしれない。そうであれば、前述の販売戦略にかなうものといえ、その意味でも評価すべきであろう。
背面(円柱形の缶に、正面という概念などあってないようなものだろうが)を見ると、牛乳が原材料の最初に書いてある。と、この事からも察せられるように、缶を開けると、牛乳の甘い香りが感じられる。これは、今回アイスで飲んでいるという事情も関係しているものと思われる。
エミナージュにとっては些か不幸なことだが、実際コンビニエンスストア等でも「冷たい飲み物」として扱われる割合の方が高いのだ。試練である。
飲んでみると、そこはマンデリン100%である、強い苦味が利いている。
「明日の栄光のために今日の屈辱に耐える。それが男というものだ、古代」
徳川艦長の言葉が脳裏を過ぎる(ウソ)。これぞ男の花道。
「ナナイっ、男同士の間に入るな」
シャア大佐の声が耳を打つ(激ウソ)。これぞ男の美学。

・・・冗談が過ぎた。
さて、このエミナージュの強い苦味、好きな人には大変結構なことのように思えるが、一つ難がある。
実は、アイスで飲むと、この苦味が、嫌な後味となって残ってくれるのだ。以前ホットで飲んだ時には、この苦味が、柔らかな酸味と広がりのあるコクに裏打ちされていて、大変好印象を感じたものだ。それから比較すると、おそらく今回の印象は、アイスで飲むということによるところが大きいのではないかと思われる。
重ねて言うが、缶コーヒーという商品は、コンビニエンスストア等でも「冷たい飲み物」として扱われる割合の方が(売り上げ比ではどうなのか知らないが)圧倒的に高いのである。
実際に作るサイド・売るサイドにいる人たちは、この点をどう考えているのか、一度じっくり伺ってみたいところである。

結論:男は黙ってマンデリン。暑い時でもホットでネ。
補足:女性の方もどうぞ


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