日本文化の話
ちょっとした気の迷いで、1ヶ月ほどフランスへホームステイ。
で、その間、アッチでは外国人向けのフランス語学校とでも言うべきところに行っていたのですが、同じクラスになったイタリー娘とサッカーの話なんぞをしていたら、彼女がおもむろに。
「それよりあなた、MANGAは好き?」
なぜ、何の脈絡もなく漫画なんだろう?

家に帰って、ホームステイ先で一緒になったドイツ人氏と映画の話をしていたら。
「で、君はMANGA映画(アニメーションとは言わない。多分、ディズニーとかハリウッド製CGアニメーションではなく、所謂”ジャパニメーション”という含みなのだろう)はどんなものが好きなんだい?」

・・・どうも、日本人、日本文化といえばMANGAということになっているようです。
(なんで、お土産にフランス語版のスラムダンクなんぞ買うてきました。「何でスラムダンクやねーん」とか言って、結構好評のようで、一安心)


日本に関するインフォメーション
オペラ座のチケットってのは、やっぱ並ばないと取れないもんかねぇ、などと思いつつ劇場のチケット売り場に足を運んでみると、なんとあっさり買えてしまいました。
結果、土曜日にオペラ・ガルニエ(いわゆるオペラ座の方)に行ってバレエ「コッペリア」、日曜日にオペラ・バスチーユ(新オペラ座とか言われる方)でオペラ「バラの騎士」という週末を過ごしたその夜、ドイツ人氏とお話をしていたら、氏はなんとワーグナーのオペラが好きとの事である。
君はワーグナーが好きか。と、彼は問うた。
私は答えた。ああ。ただし、日本では「ワーグナーが好き」などと言うと、奇人変人の扱いを受けて、迫害される虞があるので、日本ではそんなことは怖くて言えないのだ。

私、日本に関して間違ったインフォメーションを流していますか?


男と女のディスコミュニケーション
件のドイツ人氏はなかなかの日本贔屓(社交辞令かもしれないが)。聞けば、氏の友人には、大学から日本と日本文化の専攻で、それで博士号をとって、卒業後は日本滞在の経験もあり、かつ日本女性と結婚した人がいるとの事。
しかし。
彼は言う。「ところがね、彼は普段、家では奥さんとの会話に日本語は使わないらしいんだ。なぜかって聞いたら、彼が言うんだよ。”日本では、男と女は違う言語を使うんだ。女性の使う日本語は、僕の知っているそれとは違う”。男女で違う言語を使うなんて、本当にそんなことがあるのか?」
ううむ。しばし唸って私は答えた。「本当だ。僕も、女の子と話をしていると、向こうが何を言ってんだか判らないときがある」と。

帰国後のお話。街中の然るカフェにて。
「私ね、エクステしてるんだけどぉ・・・」
「えくすて?」
「エクステンション。これこれ」
「ああ、付け毛みたいなもんか」
「付け毛って言うなぁ!」

ほら、俺だけじゃないじゃん。
間違ったことは言ってないな。よしよし。


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