ノンアルコールでGO!
先日、某所へ食事に言ったらば、「ノンアルコールビール」なる物が売られていた。まあ、ノンアルコールビール自体は何も最近になって出てきたものではないのだが、色々と大人の事情があって、お車でお越しの方向けに、「ビールを飲んだ気分だけでもどうぞ」って事らしい。
ただこのノンアルコールビール、世の「ノンカロリー」を称する飲料が実はノンカロリーでないのと同様、ホントはノンアルコールではないのである。
アルコール度数1%。これ未満なら、めでたく「ノンアルコール」を謳えるってすんぽーだ。
この1%未満というのは、メーカーが言うには「常識的な量と飲み方で酔うことはない」数値だそうだが、アルコールの影響は、体質やその時々の体調次第で大きく変わってくるものだということはご存知のとおり。大体、車で行くことをしか想定していないような郊外の幹線道路沿いの場所に、飲み屋が大駐車場完備でごろごろしている事からして「常識的」という事態を逸しているのだが。
で、だ。そんな常識的ではないところでノンアルコールビールを常識的ではない飲み方をして(いや、前提が既に破綻しているのだから、それこそが「常識的」飲み方かもしれないが)、アルコールの影響で事故った場合、ハテ、勧め(販促)た飲み屋の責任や如何に?



改革までの遥かなる道
カルロス・ゴーンの手により業績のV時回復を成し遂げた日産自動車。その日産会長の塙義一氏の言葉が新聞(17日付中日新聞)に載っていた。
曰く「今後3年間で15%の調達費削減」を目指すのだそうである。これは何もコストの引き下げのための下請けいじめをするのではなく、「全部やってもまだ他社並み」なのだから、その余地はある、という話だ。
しかしながら「15%の調達費削減」をしても「まだ他社並み」ということは、今までは無駄に高い調達費を許していた、ということ以外の何者でもないだろう。
「技術の日産」を標榜するのはいいが、それ以外の事、例えばコスト意識が疎かになって競争力が低下したのがバブル以降ゴーン以前の日産であるのは衆目の一致するところで、それは端的に言えば「当時の上のほうの連中が無能だった」という事に尽きるのではないだろうか。
世にアカウンタビリティーという言葉がある。塙義一氏が日産の経営に関与するようになったのが何時からなのかは浅学にして知らないが、真に日産を改革し、ルネッサンスに結びつけるためには、「15%の調達費削減」をしても「まだ他社並み」という状態を放置してきた経営陣の責任を明確にするのが筋だろう。
「社員の首を切るなら、経営者は腹を切れ」と言ったのはトヨタの偉いさんだが、日産は調達コストよりも先にカットできるものがあるのではないか、と思えるのだが。
当面のコストをカットしたところで、より根本的なところがそのままでは、日産の「リバイバル」への道は、なかなかに遠く、険しい。



クスリのリスク
古くから「薬はくすし」という言葉がある。まあ、薬ってのは、使い方次第ではそれこそ「毒にも薬にもなる」んだぜ、ってことだろう。
といって別に、風邪薬やら睡眠薬やらを大量に服用して、違う世界にトリップして遊ぼう、という話ではない。そういう遊びが流行った頃とは世代が違うし、何より最近じゃあ、市販の薬はそういう遊びがしにくいようになっているらしいしな。にしても、「コデブロンS」という咳止め薬は、やっぱコデインとかブロなんとか(スマン・・・)いうやつが主成分なんだろうか。ってーと成分的には・・・。
まあ良い。本題に入ろう。
サリドマイド禍、という言葉は御存知だろうか。サリドマイド。本来は大量服用しても害のない2つの化合物からできている薬で、動物実験では、目立った毒性も鎮静作用も、もちろん致死性も確認されないものの、ヒトに対しては、深い自然な眠りを誘うことから、入眠剤として、特に妊婦などに大量に使われたものだ。が、それには実は催奇形性があり、新生児に「アザラシ肢症」と呼ばれる奇形を生じさせた、という薬害の原点ともいわれる事件だ。
そのサリドマイドだが、25日付の新聞報道によると、FDA(アメリカ食品医薬品協会)が、多発性骨髄腫の治療に有効として、試験薬に指定したとの事だ。
難病が相手だけに、有効なら藁にでも、というのは実感だろうが、くれぐれも慎重な使用を願いたい。別に私が言う話でもないが。



おとなのおもちゃ
一部方面で「MOMOKO」人形なるものが流行りらしい。一部方面で人気の人形、などというと、「大きいお友達」仕様のむほーでアレな代物を想起される方がいるかもしれないが、そういうものではない。
momoko。20〜30代の女性に人気の、一体13800円から15000円ほどの人形。生み出した真鍋さんの言(中日新聞27日夕刊)によれば、既存の、あからさまに作り物の愛玩道具としてのお人形さんではなく、「リアルな自立した女性」や「おしゃれな生き方を感じさせる女の子」を表現した「オトナの女性が楽しめる人形」だそうで、「等身大の自分に近いと共感したお客様」が購入しているのだという。
リアル。自立。大人。良い価値観だ。

論評した社会学者曰く。「(リアルの自分自身がダメダメでも)人形を演出することで、自己満足できるのでしょう」
さらに、心理学者が曰く。「所詮は人形。幼児性が目立つ」
たぶん、正解。


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