猫
ある日、街を歩いていたら、猫と一緒になりました。
というのは、こういうことです。私が歩いていましたら、その先に偶然(彼あるいは彼女としては、偶然ではなかったのかもしれませんが)、一匹の猫がいたのです。
私がてくてくと彼の横を歩きすぎますと(なにせ、私は移動の途中でしたから)、彼もタッタッタッと歩き出しました。そのペースが丁度私の歩く速度と同じくらいでしたので、一人と一匹が一緒に歩いている感じになりました。
私がてくてくと歩きながら、そして少しばかり可笑しく思いながら彼の方を見ると、彼もタッタッタッと歩きながら私の方を見ました。そしてあろう事か、彼は、ニャ〜ン、と言いました。
「言うても、君、人間さまに向かってニャ〜ンっちゅう事あるかい」
少しばかり可笑しく思っていた私は、これまた少しばかり立腹しました。でも、彼としては、それしか言えないのだから、仕方の無い事なのですけれど。
さて、私はまだてくてくと歩きました。彼もまた、タッタッタッと歩いていました。
「なんやねん、きみは」
そう思いながら、再び私は彼を見ました。彼もそう思ったのでしょうか、再び私の方を向きました。それから彼は、驚くべし、ニャ〜ンと鳴いたのです。
彼はその直後、身を翻すようにしてビルの間の細い隙間に消えていきました。
どうです?ちょっとしたファンタジーですね・・・
・・・って、こんな話はつまらないですか?
女子アナの秘密・続
先月分で、あーゆー話を書いたその直後、テレビで古館伊知郎に「男子アナ」って言葉を使われてしまった。
男子アナって呼称は、一般的なんですかねぇ。だとしたら、訂正しなくちゃなあ・・・。
魅惑の絶対耽美主義
キレイなお姉さんは好きですか?
確か、そんな宣伝があったような気がする。個人的には、そのテレビCMに出ていたお姉さんはともかく(ってゆーか、よく覚えていない)、答えはYES。ところで、皆さん、キレイなものは好きですか?
最近の俺的「キレイなもの」は、逸見亜子さんの銅版画。銅版画独特の細密な線と、上質なビルドゥングスロマンの1頁を抜き出したような物語を感じさせる絵が素敵。
あと、「キレイなもの」はこれ。今季の名古屋ドーム最終戦、劇的なサヨナラ3ランを打ち、ヒーローインタビューで「絶対優勝して、日本シリーズで戻ってきます」と宣言していた時の山崎選手。
知っている人には言うまでもないでしょうが、山崎選手は、別に美形ではありません(失礼)。どちらかといえば、典型的な「野球選手」、それも「スラッガー」という感じです。
しかし、その時の山崎選手は、実にキレイな顔をしていました。それはもう、美しい、といっても過言でないほどに。
ミッション。そう言っておけば良いでしょうか。自分の中に確たるものが定まると、そしてそれに向けて進んでいると、人とは、あれほどまでに美しい表情ができるものなのですね。
嗚呼、やっぱ美しいって良い事かも〜。