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「くすぐったい」は身体からのSOS

   ローリング療法独特の診断法であるくすぐったさ、いわゆる「擽感(りゃっかん)」について、患者さんに少しでも理解して頂けることを願って、述べさせて頂きたいと思います。   

   

  身体に何らかの不調を訴える人の多くは、ローリングをすると、身体の何処かにくすぐったく感じる部分があります。

  くすぐったく感じる所は、血液が滞り、鬱血を起こし、神経が異常過敏になっています。尚且つ、血液の流れが悪いのが原因で、新陳代謝を妨げて、体の不調や、痛み、内臓の機能低下等の原因になっている所です。また、人間が本来持っている自然治癒力の低下にも繋がります。

   例を挙げますと、胸部の左側の第5・第6肋間にくすぐったい感じがあれば胃の不調や異常があります。この様に、皮膚の異常過敏は、体のどこに異常があるのかを示してくれるシグナルなのです。

                    

   

   

        

 

◆皮膚の知覚

 人の皮膚は、表面から、角質層、表皮、真皮、皮下組織の順で構成されていますが、その表皮から下の部分に、外部からの刺激を受容する受容器(感覚器)が存在します。

 触覚に関係する受容器は外力、すなわち機械的な刺激によって興奮するので、機械受容器とも呼ばれています。人および他の哺乳類の無毛部に見られる皮膚機械受容器には、マイスナー小体、パチーニ小体(フィーター・パチーニ小体)、ルフィ二小体、クラウゼ終棍、自由神経終末など様々です。

 これらの感覚受容器は、手の平だけで、約1万7千個もあるといわれており、それぞれ皮膚に関する機械的(物理的)刺激、例えば触ったり、振動させたり、つねったり、熱いものや、冷たいものを押し付ける等の刺激を受容して興奮し、脳に伝えます。

 

◆「くすぐったい」という感覚

上に挙げた受容器のうちで、パチーニ小体と呼ばれる受容器が、くすぐったさを伝える役目を担っていると推定されています。

パチーニ小体は、皮膚の受容器の中でも、皮膚の振動に対する感受性が最も高い受容器です。

その為に、ローラーで転がす事による刺激が振動として伝わり、血液循環が悪くなっている皮膚表面では、より一層神経が過敏になっていて、くすぐったいという感覚が最優先で脳に伝わるのではないかと推側されます。

血行が悪くなって、神経が過敏になることは、長時間、正座をした時の足の痺れの状態を思い出して頂けば分りやすいかもしれません。血液循環が正常に戻るまでの間は、触られるもの不快な状態になりますよね。

また、子供の方が大人よりくすぐったさが強く表れるのは、この感受性がより高いためだと思われます。くすぐったさが強い子供は、落ち着きが無かったり、イライラすることが多く、神経が過敏になっていることが考えられます。また、体調にも何らかの、問題があるはずです。

ローリングをして、くすぐったさを無くしていくと、それらも改善されるという事実を考えますと、血液循環が肉体的にも精神的にもいかに大切かを理解して頂けると思います。また、大人でも、疲れて血液循環が悪くなってくると、怒りっぽくなるなど、精神面への影響を経験されている方も多いのでは無いでしょうか。

ローリングして、くすぐったさがあった方は、体感として分かるように、くすぐったい感じは消えると痛みに変化します。この事からもくすぐったい所も、痛い所も同じように、血液がスムーズに流れていない状態である事が証明されるのでは無いでしょうか。

 

 

      

            

      

     

        

ローリングを受けて、くすぐったい、痛いと感じる部分は、異常を訴える身体からのSOSの信号です。よく、脇腹だからくすぐったいのは当たり前、と仰る方がいますが、それは誤った考えなのです。

異常過敏になっている神経を少しでも早く正常な状態に戻してあげる事が、体の不調やつらさ、体の各部に発生する痛み(頭、頸、肩、背中、腰、手足の関節、胃痛、生理痛など)を楽にする早道です。個人個人の自然治癒力を高める事にもなります。

また、ローリング療法ではくすぐったさが激しい人には耳の治療をします。耳には、胎児が母親のお腹の中にいる時の形通りに、全身のツボが配置されており、耳たぶが頭、耳の上部が足に対応しています。中でもアレルギー帯や、精神を安定させる効果がある沈というツボなどを、ローリングする事により、くすぐったさが緩和されていきます。

  血液循環が悪い人ほど、耳の各部も過敏になっています。1日に1〜2分程度、耳を全体的にさすったり、揉み解す事を続けて頂くと、くすぐったさも早く解消されますので、是非実行してみてください。 

 

 

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