1980年代後半から1990年代にかけて日本のパソコンの中心はPC-9800シリーズでした。わたしもPC-9801RA21を1990〜1995年までの6年間利用していましたが、CPUパワーと時代の趨勢からDOS/V機へ移行しました。しかしこれまでの資産(ほとんどゲームですけれども)をもう一度利用したい。CPUパワーが無かった故に動作が遅かったソフトを速く動作させてみたい。そういう欲求からPC-9801RA21を遙かにしのぐ機種の購入を考えました。流石に新品のハードは20万円近くしますので中古でも十分なスピードが出る機種を探すことにしました。そうして購入したのがPC-9821Ra20です。
PC-9821An/U2 (NEC)
 PC-9801をベースにした次世代モデルとして登場したA-MATEですが、意外と短命に終わってしまいました。この機種はA-MATEの中で最速のモデルです。X-MATE、R-MATEは法人向けという感じが色濃く出ていますが、A-MATEはマルチメディア色が強く「究極のゲームマシン(一部ではエロゲマシン^^)」と言われております。
 A-MATEにはローカルバスが2機搭載されており、Cバスに比べて高速の拡張ボードが利用出来ます。主にグラフィックアクセラレータボードの利用に使われたようです。このマシンにはローカルバス最速のグラフィックアクセラレータボード(Canopus PowerWindow964LB 4M)とハイレゾボード(PC-9821A-E02)を搭載してみました。(2005.3.14)
CPU Pentium90Mhz  
メモリー 7.6Mbyte → 127.6Mbyte I/O DATA のものを利用。
本体内蔵分は全て外した。
ハードディスク 4.3Gbyte ハードディスク増設
拡張スロット#1 1MB FDDインターフェースボード PC-9801-87
拡張スロット#2 空き
拡張スロット#3 グラフィックアクセラレータボード Canopus PowerWindow964LB 4M
拡張スロット#4 ハイレゾボード PC-9821A-E02
使用OS MS-DOS6.2

PC-9821Rv20/N20 (NEC)
 最初のうちは早く動作するPC-98ということでPC-9821Ra20で満足していました。ところが、ネットでPC-98ユーザーの話を聞いているうちに変な方向を向き始めていました。ソフトを速く動かすだけならPC-9821Ra20でも十分なのですが、最強を目指すならPC-9821Rv20を入手したい。しかもこの機体はオークションや中古でも滅多に出てこないので値段も結構高め。一時期は6,7万していたんじゃないかな?NECがPC-98の生産を打ち切ったことでようやく値段も下がってきたようで、3万円で購入出来ました。一応これでPC-98系の購入は最後となるでしょう。たぶん^^。この機体はPC-9821Ra20とほぼ同一スペックですが、CPUが2個搭載可能(デュアルプロセッサ)、メモリ最大512MB、SCSIインターフェース標準搭載と拡張性の幅が大きいです。購入したマシンはほぼ標準スペックなので少しずつ補強して行こうと思います。さしあたってはPC-9821Ra20に搭載してあるPentiumIIODPとビデオカードをこちらに差し替えてみようと思います。(2003.12.4)
フロントパネルのフロッピードライブの部分が削れているのを見つけました。気にしなければ大したことがないくらい目立たないものですけど一度見つけるとどうにも気になってしまいます。パネルだけの入手は流石にオークションでは難しいと思ってメーカーに部品の取り寄せが出来るかを問い合わせてみました。PC-9821Rv20/N20の部品保管期間は来年6月までで、あれば取り寄せが可能だそうです。早速サポートエリアに行ってみたところ部品はわずか3個残っているのみ。発売してから既に8年が経過していますから在庫無しも覚悟していましたが残っていて良かったぁ。とりあえず1個だけを取り寄せてもらうことにしました。(予備で持っててもしょうがないので)お店の方の話ではネームプレート付きかどうかは分からないのだそうです。でも、ネームプレートがパーツ欄に無かったみたいなのでネームプレートがパネルに初めから付いている可能性もある訳で、無ければ今あるやつを張り替えるしかないそうです。こればかりは仕方ないか。(2003/12/14)
CPU Pentium Pro 200Mhz → PentiumIIODP 333Mhz 日本では未発売。輸入品らしい。
メモリー 32Mbyte → 224Mbyte DOS/V系パソコン用のものを利用。
本体内蔵分は全て外した。
ハードディスク 2.0Gbyte + 120Gbyte  
使用OS MS-DOS6.2

PC-9821Ra20/N12 (NEC)
 PC-98系のゲームを高速で動かすことを目的として購入。現在セットアップ中です。基本スペックは16Mのメモリー。1.2Gのハードディスクですが、Win用のメモリーを処分したPCより64M。オークションにて64M。計128Mを乗せ換える。ハードディスクは4.3Gのものをオークションで入手。現在、IDEハードディスクは1.2G,5.1G,8.4Gの3台が余っています。いずれオークションにかけようか。でも、欲しい人がいたら譲っても良いかな?考えておこう。(2000.11.20)
 ハードディスクを3つの領域に分割してそれぞれ「Winシステム」「dosシステム」「データ域」に分割。dosはVer.6.2。ゲームをインストールして楽しんでいます。WinはNT3.5が入っていましたけれどもWin98に載せ換え。ビデオカードが貧弱ですので強化したいと思っています。ただ、今時PC-9821用のビデオカードがあるか心配ですけど。(2000.12.29)
 心配していたPC-9821用のビデオカードが販売されていました。しかも最近のビデオチップを使ったカードなので3Dゲームも高速に動きそう。問題は最近のWinソフトを動かすにはCPUのパワーが足りないかもしれないこと。CPUアクセラレータを搭載したいのですがSocket8対応のものは皆無。PC-9821Ra43への買い換えも考えた方が良いかも。(2001.1.20)
 R-MATEには5インチモデルが存在しないため5インチメディアを利用する場合は5インチフロッピードライブの他に1MBフロッピーディスクインターフェースボード(PC-9801-87)と1MBフロッピーディスクインターフェース延長ケーブル(PC-9821-K10)が必要になります。ボードはYahoo!オークションですんなり取得できたのですが延長ケーブルはなかなか取得できませんでした。現在は増設用3.5インチフロッピィディスクドライブに付属している延長ケーブルが使えないかどうか試しています。(2001.7.21)
 1MBフロッピーディスクインターフェース延長ケーブル(PC-9821-K10)はYahoo!で検索していたら取り寄せながら見つけることが出来ました。また、Yahoo!オークションでPentiumIIODP(新品)が出品されていましたのでここぞとばかりに購入。PC-9821Ra43には及ばないもののかなりの高速化が果たせました。CPUの高速化を極限までやる人(PentiumIII1Ghzくらいまで換装可能らしい)もいるそうですが、PC-98用ソフトを動作させるには十分すぎるくらいの性能なのになったのでパワーアップはこれくらいにしようと思っています。(2001.10.7)
CPU Pentium Pro 200Mhz 日本では未発売。輸入品らしい。
メモリー 16Mbyte → 32Mbyte DOS/V系パソコン用のものを利用。
本体内蔵分は全て外した。
ハードディスク 1.2Gbyte → 4.3Gbyte HDD単体を交換
使用OS MS-DOS6.2

FM-TOWNSII MX (Fujitsu)
 初めて購入したパソコンは誕生したばかりのFM-TOWNSでした。しかし、単なるゲーム機で終わりそうでしたので半年でPC-9801RAに買い換えてしまいました。それから6年後、安く購入出来る機会がありましたのでこのマシンを購入。だいぶソフトが充実しましたけれども結局はゲーム機となってしまいました。ハードは良かったのですがターゲットとする購買層を見つけられなかったのが敗因かな?趣味に使うにも仕事に使うにも中途半端でしたからね。今は使う機会がありませんがたまにゲームにでもやろうかな。

X68000 SUPER (SHARP)
 和製Macと言われていたマルチメディアマシン。多くのホビーユーザーに支持されていたマシンですが、FM-TOWNS同様単なるゲーム機扱いとなって自然消滅しました。スペック的には結構面白かっただけに残念です。是非1台欲しいと思いましてヤフオクにて入手。結構状態が良さそうに見えたのですが、キーボードのコネクタ部の接触が良くなかったり、マウスのボールがうまく回らずカーソル移動が出来なかったりと年代物らしさが伺えました。ゲームソフトを何本か入手しましたのでコントローラーをまずは入手したいものです。それからC言語も。(2005.3.15)


■オペレーティング・システム■

 PC-9800シリーズでWindowsを利用するのも良いのですが、やっぱりMS-DOSで動かしてこそPC-98と考えています。しかしMS-DOSはPC-9801やA-MATEくらいのスペックを想定しているため最新のX-MATEやR-MATEではそのままでは動かせなかったりする場合があります。

MS-DOS Ver.6.2
PC−98系では最後のDOSバージョン。

■MS-DOS Ver.6.2アップグレード版でのインストール■
 保有しているのは製品版ではなくバージョンアップ版。従って旧OSが無いとインストールは出来ません。しかしバージョン版のみでインストールする方法が無いわけではない。
例えば540MB以上のハードディスクには5.0A以前のDOSはインストール出来ません。ですから4.3GBのハードディスクにDOSをインストールするには6.2が必要なのです。その時のインストール手順を以下の通りです。
1.セットアップディスク1をFDDにセットして電源を入れます。
2.FDDからDOS6.2が立ち上がり、セットアッププログラムが起動します。
3.ESCキーでセットアッププログラムを終了します。
4.FORMATコマンドで初期化及び領域の割り当てを行う。(新しいハードディスクのみ)
5.SYSコマンドで6.2のシステムをハードディスクにコピーする。
  >sys b: …ハードディスクがBドライブの時
6.セットアップディスク1をFDDに入れたままリセットする。
7.FDDからDOS6.2が立ち上がり、セットアッププログラムが起動します。
8.セットアップのプログラムの指示に従い先に進めます。旧DOSチェックに引っかかることはありません。
(2001.1.27) 

 

MS-DOS Ver.3.3D
プロテクトモードを使わないDOSバージョン。