Danのベース・スーツ

画像が小さくてすいません。↑はご存知"Instant Replay"の日本国内盤シングルのスリーブ写真なんですが、これぞあのマボロシの、Danのベース・スーツ=「ジャンプスーツってゆーかつなぎ服とベースが一体化している」という前代未聞のシロモノ。
ワタクシ自身はこの写真(が昔なんかの雑誌に出ていた)でしか知らないのですが、実際ライブでも時々着ていた模様で、当時結構な話題になったモノ、みたいです。

ちょっと判りにくいかもしれませんが、通常のギター/ベースのボディに当る部分が服と一体化していて、服からネックが生えている感じ。
しかもヘッドは三日月型で、ペグ(チューニングをするつまみ)は星型、という、現在ならいろいろありますが、当時はこの部分だけでもなんたるド派手、といわれる様なブツでありますね。

さてこのベース・スーツについて、The Ultimate Edgar Winter Fan Siteでな、なんとあのChuck Ruffがいろいろ語ってくれていますので、それをまとめてみましょう。

まず、これは当然既成品ではなくて、Danの発案によって当時EWGやDiana Ross、Cher、Bette Middlerといった人々のステージ衣装を手がけていたBill Whittenという人がデザインした、ということです。
ネックはCharvellというメーカーのプレシジョン・ベースのコピーモデル用から流用。ヘッドとペグは特注品。
ボリュームとトーン・コントロールは服の左そでの先、カフスの所についていて、そでのボタンに見えるようにデザインしてあった由。配線がそでの中を通って、おなかのところにあるピックアップまで繋がっていたそうです。

そしてこれはChuckではなくてファンのPhillipさんからの情報で、1974年11月18日付のTime誌の記事。
これはDanへのインタビューで、
「腹腔っていうのは体のなかで一番反響のいい部分なんだ」
「響きを体に感じることができる。臨月の妊婦さんってきっとこんな感じだよね。じぶんが音楽そのもの、って感じさ」
と述べております。

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