プロデューサー、ソングライターとして(その1)
Danがレコーディングに参加したり、プロデュースをしたり、曲を提供したプロジェクトについて書いてゆきます。
なるべく時代順に行きたいとは思ってますが、抜けが有ったのに気づいたら後から補足してまいります。
Foghat
1976年、死ぬほどかっこいいブギ・ロックバンド、Foghatの6枚め"Night
Shift"をプロデュースしたのがDanの最初のメジャーな裏方仕事だと思います。
オリジナルメンバーでプロデューサーも兼ねていたNick
Jamesonが脱退して急遽...という流れだったのかもしれませんが。当時Foghatはベアズビル所属だったので、Todd
Rundgrenの紹介が有ったのかもしれません。
特に曲作りや演奏には参加していない様です。
Danの参加の有無にかかわらずFoghatはとてもいいバンドなので、是非聴いてみて頂きたいと。
CDで比較的入手し易いと思われます。
38 Special
ツインドラムにツインリードギターでぶっ飛ばすサザンロックバンド、38
Special。
80年代に入って、ギターのDon Barnesが書き、ボーカルも担当した曲が大ヒットを続けてすっかりメジャーになった彼らですが(しかしこれじゃあもともとのリードボーカル、Donnie
VanZantは立場ないよな。楽器も弾けないみたいだし)、デビュー作"38
Special"(77年)とセカンド"Special Delivery"(78年)はDanがプロデュースしておりました。一部の曲作りやバックボーカルにも参加しています。(付記1参照)
後年のスケールの大きなポップ感もよいのですが、この2枚ではギターやリズムセクションのドライブ感が実に見事に捉えられていて、素晴らしい出来です。
日米でCD化されていたのですが、何れも絶版状態の様なので、見かけた方は必ずゲットして頂きたい。
Hilly Michaels
"Instant Replay"や"Relight My
Fire"でドラムを担当していたHillyの2枚のソロアルバム、"Calling
All Girls"(80年)、"Lumia"(81年)にはDanが演奏で全面的に参加しています。プロデュースはRoy
Thomas Baker。(付記2参照)
Hillyは、SparksやJohn Mellencamp, Ellen Follyなどのレコーディングに参加していた人ですが、余り詳しいことは知りません。
しかし特に"Calling..."は埋もれさせておくには惜しい好ポップ・アルバムで、筒美京平が近藤真彦のシングル版のアレンジなんかで結構このアルバムのをぱくってるゼ、と当時のワタクシの友人約2名で随分もりあがった記憶があります。
CDにはなっていません。
Loleatta Holloway
"Relight My Fire""Keep The Fire
Burnin'"をDanとデュエットしたLoleattaには、もう一曲、Danのペンになる同一趣向の曲"Love
Sensation"(1980年)があります。
ちょっとそちら方面にはヨワいのですが、"Relight..."と同様、ディスコクラシック的な扱いを受けている曲な様で、同タイトルのミニアルバムがCD化され、日本でも発売されています。(付記3参照)
Average White Band
"Pick Up The Pieces"でお馴染みのホワイト・ファンクバンドの恐らく11枚め位のアルバム、"Cupids
In Fashon"(1982年)をプロデュース。演奏でも参加。(付記4参照)
これAWBの人気が随分落ち込んでいた頃の作品なのか、当初日本でのみの発売となっていた様で、そのジャケがひでーのなんの。上のは米国版だと思います。
未CD化。
このへんまではプロデューサーとしては言わば修行の時期、みたいな感じで、それぞれセールス的にどうの、ということはなかったと思われますが、それが一転するのが、そう、1984年の映画「ストリート・オブ・ファイアー」の挿入歌"I
Can Dream About You"の大ヒットと、James Brownのカムバック作、"Living
In America"です。
詳細は(その2)にて。
メジャーアーチストが目白押しだよん。
(付記1)このページ現物をきちんと見ないで記憶でやってた部分が有って間違いが多い。すみません。Danはこの2枚では曲は書いてません。"38..."ではピアノを1曲、"Special..."は今手元に有る米版CDにクレジットが書いてなくてはっきりしませんが、バック・ボーカルは確実に取ってます。
(付記2)訂正その2。"Lumia"のプロデューサーはJeffrey Lesserという人とHilly自身。追加情報としては、"Calling..."にはG.E. Smithが、"Lumia"にはRick DerringerとAlan Merrillがそれぞれ参加しています。
(付記3)同趣向、といってもDanと掛け合いやっているワケでは有りませんのでご注意ください。日本でも発売、と書いてありますが、Bethlehemという会社から出た米盤に日本語解説をつけたものがP-Vineから出ていたのでした。んでもってこのCDにはLP版には入っていなかった"Love..."のリミックス版2曲がボーナスで入っていてお得、なのはいいんですが、なぜかジャケットのクレジットでDanの名前がDonとなってるというフシギ。
この”Love..."の中の一フレーズをサンプリングした"Ride
On Time"という曲をBlack BoxというグループがやっていてこれはCDになってますが、この日本語解説によれば、"Relight
My Fire"からのサンプリングを使った"Strong
Enough"という曲もあるそうですが未聴。さらにDanはもう一曲、Loleattaの"Heart
Stealer"という曲もプロデュースしている、とのことのようですが、こちらも詳細知りません。
(付記4)A面1曲目の"You're
My Number One"はDanの提供曲。
この盤についてはCruisin' Musicさんという、LPやCDの通販もされているサイトで日本語で詳しく解説されていますのでそちらもご参照下さい。
Cruisin' Musicさんでは、Danの"It Hurts To Be In Love"や、Edgar
Winterの"Jasmine Nightdreams","Edgar Winter Album"を簡単にですが紹介されています。
また、通販リストに"Relight My Fire"のLPが載っていたので勇んでMailしたところ、少し前にうれちゃった、との丁寧なお返事を頂きました。うーむ残念(この盤紛失中なんです、ワタクシ)。
その際、"Relight..."に関して最近立て続けに問い合わせが有る、とおっしゃってました。どこか再発してくれー!。