SKIIKG in CANADA

準備
自分で手配するのはやはり面倒なので、またフェロースキーツアーのツアーを利用しました。
フェローのツアーに一度参加すると、毎年2回スキーツアーの案内が来ます。
このきれいなパンフによってリピーターの道へと引きこまれてしまうのです。
ウィスラー・バンクーバーコース7泊8日、交通費、宿泊費込みで約13万円でした。
リピーターは5千円割引でした。カナダスキーは格安ですね。ただし食事代は別です。
通の(?)バンフとか、オーロラが見えるかも知れないイエローナイフもありましたが、
取りあえず、メジャーなウィスラーを選びました。
カナダは日本より電圧がちょっと高いですが、日本製電気製品は何とか使えます。
板はまた自前を持っていきました。
普段の働き過ぎがこたえたのか(?)、飛行機の中では貧血を起こして倒れてしまい、
酸素ボンベのお世話になってしまいました。
2回も。カナディアン航空の皆さんありがとう。

スキー
宿泊地のウィスラービレッジはホテルが立ち並んで、いかにもリゾートって感じです。
宿に着くと、ニュージーランドに行った時の添乗員さんだったマーティン・ホワイトがいるではないですか!
「Oh! Martin!」
スキー可能日数は4日。
今回も初日、2日目はフェローのガイドツアーに参加しました。
1日目はウィスラーです。
ウィスラー・ブラッコムは最初のベースの最初のリフトだけでリフト券のチェックをします。
ということは一本分根性で登ればあとはタダ?
ガイドツアーはレベルによりますが、私のグループはやっぱり暴走族。(^^)
日本人の平均レベルが高いと言うわけではないと思うのですが、
やはり外国にまで行って滑ろうという人はガンガン滑ると言うことなのでしょう。
滑ってみて思ったことは「とにかく広い!」
トップから下まで11km、快適に飛ばせます。
人がいなくなると「ここって、もしかしてコース外?」と心配になるほど広いです。
山の裏側のコースTHE SADDLEへ向かう途中にあるTHE CIRQUEの斜度はすごいです。
木島平のパイオニアコースより明らかに急なので最低45度はあるでしょう。
ガイドツアーのときは説明だけで素通りしたのですが、午後戻ってきました。
斜面の上に立ってると、外人さんが寄って来て
「これのお世話になるんじゃないぞ。」とコース脇のタンカを指差しました。
「OK,OK」とか言いながら、「早く行ってくれないかなあ。」と待っていると、
逆に人が集まってきて、引っ込みがつかなくなってしまいました。
「そんな、人に見せる腕前じゃないのになあ。」と思いつつ、覚悟を決めて飛びこみます。
ほとんどジャンプターンのみでざくざく降りて行きましたが、気分は真っ逆さまでした。
斜度が緩くなった所で止まって上をみると手をたたいてくれている人達が見えました。
そこからは気分良くすーっと滑って行くと、
バレーボールぐらいの氷がごろごろ転がっていて、足を取られて転んでしまいました。
氷だからめちゃくちゃ痛かったです。
多分、斜面を転がって出来た雪玉が時間をかけて氷になっていたのでしょう。
あー、危なかった。油断大敵。
その晩ヘリスキーを予約に行ったのですが、
予約一杯で翌日は無理とのことで、ヘリスキーは3日目ということになりました。


2日目はブラッコムのガイドスキーに参加ですが、
朝早く起きてウィスラーのゴンドラWHISTLER VILLAGE GONDORA終着駅の
レストランROUNDHOUSEで朝食サービスを受けました。
朝食と早朝リフトのセットです。
朝食はバイキングでなかなかいいし、朝イチのピステもグッドでお勧めです。
このレストランから山頂方面をみると、WHISTLER BOWLという斜面があります。
この日は雪が降ったので、雪崩対策の発破で運行が遅れてだいぶ人がたまっていましたが、
運行が始まると異常な盛り上がりを見せています。
上の方を見ると、岩を使って、大ジャンプ(単に落ちてるだけだが....)している人達がいるじゃありませんか!
3階から飛び降りるぐらいの高さでしょうか?すごい!
飛び降りた人に対してはリフト待ちのギャラリーからやんやの喝采が送られますが、
やっぱり引き返す人もいて、その時はブーイングが飛びます。
しばらくこれを見物したあと、チャレンジしたい気持ちを抑えて(うそ)、
ひとけの少ないゲレンデを飛ばして、ガイドスキーの待ち合わせ場所へ。
ウィスラーは岩が露出している所がたくさんあって、ごつごつした感じです。
だから名前が「Black(黒い)comb(櫛)」なのでしょうか?
ウィスラーとブラッコムは昔は別々だったそうですが、今は共通リフト券で滑れます。
ブラッコムスキー場は外見と同様、コースもハードです。
ガイドツアー中は無難に滑り、午後はダイヤモンドハンター(ダイヤモンドマーク◆は上級コースの意味)になりました。
GLACIER EXPRESSに乗って見るHORSTMAN GRACIERは圧巻です。
岩肌などの景観も素晴らしいですが、それに張りつくこぶもすごいです。
兎平の何倍あるか想像がつきません。
少し登らなければなりませんが、このHORSTMAN GRACIERの左側に
SPANKY’S LADDERという入り口があります。
人があまり来ないので、ここからは新雪たっぷりです。
ただし所々岩が出ているので、とにかく激突だけは避けるように注意しました。
ここでは、何度も転びながらも楽しく滑りました。
ビンディングの解放値が低いので何回かスキーが外れ、雪を耕すはめになりました。
このとき、「今度は足が折れても外れない奴を買うぞ。」と心に決めました。
こぶ斜面もいくつか行きましたが、日本より不規則で、こぶの間隔が長かったです。
やはり足が長いから?


3日目はいよいよヘリスキーです。
この日はどか雪で、ヘリポートに行くまでの間、
何度何度もも雪崩防止のためのダイナマイトの音が鳴り響いてました。
選んだコースは初中級者用の5ラン。私のグループは8人ぐらいでした。
ガイドさん以外は全員日本人でスキーヤーとボーダー半々ぐらいです。
ヘリスキー経験者は私だけで、ちょっと優越感。
「カナダの雪の深さはニュージーとは比較にならない。」と言われ、
今回は素直に新雪用のファットスキーをレンタルしました。うーん、ファットスキーは重い。
結果的にはあれぐらいの新雪なら体力のロスは大きいだろうけど、
ノーマルスキーで何とか行けたなあという感じです。
同時操作のショートターンが出来て、新雪経験があれば何とかなるのでは?と思います。
希望者は明確に申告すればビンディングの解放値を上げてもらえます。
ニュージーの時は見晴らしの良い場所ばかり滑って、
いかにもSKI NOWとかで見たような感じだったんですが、
この日は雪崩の危険があるためあまり上には行けないとのことでした。
1ラン、2ランは林間を縫うように滑っていきました。
慎重にならざるを得ず、スピードも出せないので、友人は「イメージと違う。」と不満そうでした。
ボーダーはボードコントロールが大変そうでした。
うっかり谷で止まってしまうと、脱出するのにべらぼうな体力と時間を使います。
ガイドさんは「スノーボーダーは緩斜面ではスローボーダーだ。」と笑ってました。
誰か木にぶつかって顔から血を出してましたが、
心の中で「自分がぶつかる時は、ちゃんと腕でガードしよう。」と、イメージトレーニングしました。(^^)
ガイドさんが「あっち行ったら危ない」とか「あそこで待ってて」とか指示するのですが、
英語がわからないと通じません。下手をすると雪崩にあうので英語がわかった方がいいです。
雪を大きく切ると雪崩が起こりやすいそうで、ショートターンでまっすぐ滑るように、と指示を受けました。
ランチは、中腹で雪に埋まりながら食べました。
内容はハンバーガーとジュースぐらいで、ニュージランドの方がずっと良かったです。
3ランからはガイドさんもついに覚悟を決めたのか、広い斜面を滑りました。
ふわふわとした浮遊感、舞い上がる雪。本当にいい気持ちです。
友人も大満足で、へリスキー愛好者になってしまいました。
(その後行ってないが....あっ、私が行けなかったせいか!)
もちろん、ビデオ撮影もありました。
最後、5ラン終了後、ヘリの待ち時間が30分ぐらいありました。
ガイドさんの「この斜面登って滑ってきていいよ。」の一言に、ラッセルしての登攀にチャレンジします。
ガイドさんは「どういう体力だ!?」と笑ってましたが....
(しかし、これが翌日足が全く思い通り動かない原因になろうとは!)
私がラッセルした後を何人かついてきましたが、気分は「先頭変わってくれー。」
それでも20分で50mぐらい登りました。3ターン分ぐらいだったでしょうか。
いや、それでもがんばった甲斐ありました。
最後はガイドさんが作ってくれた小さなエア台でスプッレッドイーグル決めてヘリスキー終了。
大満足でした。
夜はビデオ上映会がありました。
店に行くと、ガイドさんがお菓子とか持ってきてくれました。
ビデオを見ると、いつものことですが、どうも自分のイメージと違います。
もっとカッコ良く滑りたいなあ。今回は写っているシーンが少ないので買うのはやめました。
ビデオを一通り見たら、ガイドさんにチップを渡して店を出ました。
この夜は昨シーズンからメンテしてなかったスキー板をチューニングに出してみました。

4日目最終日はフリーで滑りました。
この日もウィスラーの朝食サービスを使いました。
夜のうちに雪が積もったので、新雪一杯状態でした。
「こいつはラッキー!」しかし、足が動かない...
チューニングの甲斐あって、切れることは切れるけど....
リフトで乗り合わせた外人に「雪降り過ぎだなー」と言うと、
「まだまだ足りない。」とのこと。流石外人はパワーありますね。
出来るだけダイヤモンドマークを狙ってがんばったのですが、
慣れないゲレンデの上に、めちゃくちゃ広いので、なかなか難儀しました。
ウィスラー、ブラッコムで丸3日滑って、滑ったコースは多分3分の2ぐらいです。
全コース見てみたいという人で、滑れる日数が少ない人はガイドツアーはやめて
ガンガン滑ったほうがいいかもしれません。
夕方暗くなってきて、ゲレンデに人影が少なくなり、名残を惜しんで斜面に座ってると
パトロールが「大丈夫かい?」「ルートはわかるかい?」と寄ってきました。
大丈夫と答えた後、一気に麓まで滑り降り、スキー終了です。


おまけ
カナダはもちろん規模は大きいですが、風景的にはあまり日本と変わりありませんでした。
また、スキー場には日本人いっぱいいました。

1日滞在したバンクーバーで行った場所は次の通り。
カピラノ渓谷・・・フェロースタッフのお勧めでした。世界最長の吊り橋があります。
水族館・・・・シャチのショーなどが見れて、大人も楽しめます。
LANDMARK HOTEL・・・・・最上階の回転する展望レストランからバンクーバーが一望できます。

ウィスラービレッジのスーパーのカップラーメンは何と400円。暴利じゃ。

北海道なみの寒さとパンフに書いてましたが、少なくとも私が行った時(2月前半)はあまり寒くありませんでした。
信州並でした。ウィスラービレッジは凍結してませんでした。

使ったお金は約30万円。ニュージーランドに較べてツアー料金が安い分安く上がりました。

ブラッコムで気に入ったロゴが「Go to Heaven, ski like hell」。クールでしょ。
あのロゴ入りのTシャツ買ってくるんだったなあ。