SKIIKG in NEW ZEALAND

準備
夏にスキーと言ったら南半球、ニュージーランドです。
私にとってはじめての海外スキー、そして海外旅行でした。
手軽に行くためにもちろんパック旅行です。
旅行代理店はスキー専門のフェロースキーツアー。
ニュージーランドのスキーツアーは当時、
マウントハットエリアとサザンレイクエリアがありました。
マウントハットの方が安いですが、
たくさんスキー場があって面白そうなサザンレイクエリアを選びました。
7泊8日、交通費、ホテル、朝食付きのツアー料金は約27万円。
スキー板はレンタルでもいいと思いますが、私は持っていきました。
関空までの道中では、「この真夏にスキー?」という視線を浴びました。
海外と言えばスーツケースとばかりにスキーにもスーツケースの人がいますが、
私はスキー用のキャスターバックがお勧めです。
やっぱ楽です。保険に入っていれば、盗難も大丈夫。
持ち物は、国内スキーと変わりません。
が、ニュージーは電圧が250Vなので電気製品を持ってく人は変圧器が必要です。
私はコンタクトの煮沸機のために変圧器レンタルしていきました。3000円也。
必要に応じて、辞書、英会話の本など持って行くといいと思います。
日本は真夏ですが、もちろん冬服を持っていかなければなりません。
首枕も結構便利かな?パスポートは忘れずに!
ニュージーランド航空はステュワート(ステュワーデスの男版)が結構いて面白いなと思いました。
機内食はとにかく重かったです。意地を張って全部食べるんじゃなかったです....
さて、きれいな海岸線と、緑の大地が見えてきていよいよ、ニュージーランドです。
時差は3時間ぐらいしかないので平気です。

スキー
宿泊地はクイーンズタウン。湖に面したきれいな街です。
クイーンズタウンからアクセス可能なスキー場は、
コロネットピーク、トレブルコーン、リマーカブルズ、カードローナ。
コロネットピークは行けませんでしたが、ファミリー向けということだったのでまあいいでしょう。

フェローは日替わりで各スキー場にバスを出していて、初日はリマーカブルズ。
ニュージランドは植物や土の色が日本とは違うらしくドライブしてても異国情緒たっぷりで楽しいです。
スキー場までの道路は雪が無く、「これで大丈夫かな?」
と思いましたが、ある高さから突然雪が積もってます。
ふもとに向かって写真を撮ると、緑が写って、なんか違和感のあるスキーの写真になります。
フェロースキーは半日スキーガイドを無料でやっていたので、毎回参加しました。
コースガイドはもちろん、ビュースポットやおいしいゲレ食を教えてくれます。
リマーカブルズでの感動の初海外スキーはもう、もう、暴走族!
「おーい、ガイドさん、そんなに飛ばしていいんかい?(^^)」
ニュージランドのスキー場は木が無いです。
広さは日本の中規模のスキー場ぐらいですが、木が無くてコース規制が無いため、
リフトで上まで登ると、どこでも快適に滑れます。
でも、調子に乗って飛ばすと、いきなりギャップで10mぐらい飛んだりして、心臓に悪いです。
飛ばす方は、「CRIFF」の意味だけは憶えて行った方がいいです。
キウィ(ニュージーランド人)は日本人よりガッツがあるのか、
下手な人や女の人も結構ぴょんぴょんエアしてました。棒ジャンプですけど。
リフトの椅子の位置が高くて、飛び乗る感じです。
うっかり日本の位置で待つと、腰に直撃を受けます。やはり外人は足が長いのですね。
ともかく初日は楽しく滑り満足して宿に帰りました。
その日の宿では、ヘリスキー会社のツアー紹介がありました。
3つぐらい来たヘリスキーの中から、「サザンレイクスヘリスキー」に決定。
クライマックスのヘリスキーは最終日に取って置きたいところですが、
天候によっては出来なくなるため、予約は早めが良いとのことで、早速翌日に行くことにしました。
と、ここでショッキングな事実が。
この日ヘリスキーに行った人は我満さんに会えて、サインまでもらえたんです。いいなあ。
流石に海外スキー初めてでいきなり初日からヘリスキーは出来ませんでした。

というわけで、2日目はヘリスキーです。
標高差800m以上を1ランとして、初心者向けは3ランでしたが、
チャレンジャー(私)に付き5ランを選びました。約5万円也。
ガイドに新雪用のファットスキーを薦められましたが、無視しました。
ファットスキーは幅が広く、短くて、新雪を滑った時、浮きやすく、回しやすく出来てます。
結果的に大丈夫でしたが、当時の私のレベルを思えばノーマルスキーはちょっと無茶でした。
ツアーは湖のクルーズから始まりました。これだけで得した感じです。
ヘリポートに着くと、安全に関する注意をいろいろ受けます。
ガイドさんで記憶に残っているのはイチさんこと市村さん。
すごくかっこ良いので憶えてしまいました。この前「SNOW BEAT」に出ていて、懐かしい、懐かしい。
この日の参加者は30人ぐらいでしたが、
ヘリは6人乗りぐらいなので、4人ぐらいのグループに分かれます。
ヘリは1台でみんなをピストン輸送します。
私のグループは私とガイドさんと外人のスノーボーダーと私の友人の4人でした。
このガイドさんは当日のビデオ撮影係でめちゃくちゃラッキーです。
ヘリコプターが降りてくると、「おおっ、風が強い!」。
感動のヘリ初搭乗。「ヘリって結構作り弱そうだな(^^)」「おー、飛んだ、飛んだ!」
そして操縦士さんサービスのちょっとしたアクロバット飛行がありました。
最初に降りたのは、まあまあ楽そうな斜面でした。
他人のシュプール無しのまっさらです。
天気も風景も抜群!「あー、来て良かったなあ。」
しかし「さあ、パウダースノー!」と思いきや、ガリガリのクラストでした。
なんでも何日か雪が降ってないらしくて、表面が固まってしまったそうです。
しかしおかげでノーマルスキーの私も雪に埋まること無く滑れました。
しかしクラストの雪なんか滑ったことが無いので曲がれません。
スピードを出すと雪面抵抗が減って曲がれるのでロングターンでガリガリ滑ってたら
別のグループから「Oh, kamikaze!」の声が....
2ランしてちょっと慣れてきたとき、山の中腹でランチでした。
風景が良くて最高です。ランチの内容もなかなかでした。
記念撮影したり、のんびり風景見たり。
食後、3ラン、4ランと楽しみ、もう最後の5ラン。
結構3ラン選んでいて、後から追加する人がいましたが、
高くつくので体力がある人は最初から5ランをお勧めします。
「最後はどこに降りるのかなあ?えっ、まさかあそこ?3畳ぐらいしかないじゃん。降りれるの?」
と、思っているうちにそこに降りてしまい、ヘリは私達を置いて飛んでいってしまいました。
斜面は「これって崖じゃん」でした。(多分SNOW BEATで同じ斜面でひろみがびびってた。)
斜度40度以上か?という未圧雪斜面。
しかしチャレンジャーはジャンプターンばっかりで何とか降りました。
この斜面は北向きでついにパウダーパウダーでしたが、もう少し緩ければ...
あれでは降りるので精一杯でした。
5ラン終了し、帰りのヘリはまたアクロバットです。
「うー、もう酔ってきた。やめてくれー。」
でも、ビデオカメラを向けられると笑顔でピースです。
宿に帰ると、ビデオの試写会。3分の1は私のグループの映像でした。
音楽も入って上手に編集してありました。
ギャップでジャンプした所もうまくとってもらってて大満足です。
1万円でしたが、記念に買いました。いい思い出の映像になってます。
足はボロボロでしたが、満足の一日でした。

さて、明けて3日目はカードローナ。
しかし、しかし、風が強くリフトが停止してしまい、1本で終了でした。
せっかくなので売店でステッカーとネックウォーマーを買いました。

4日目最終日はトレブルコーン。
サザンレイクエリアとしては一番テクニカルで面白かったです。
こぶあり、ハーフパイプあり、トンネルあり。
スキーでハーフパイプに入ったのはこれが最初で
「どこまで上がるんだー!?」的感覚がなかなかよかったです。
これにてスキー行程は終了。帰りのバスはちょっとたそがれてしまいました。

おまけ
ニュージーランドにはやっぱり羊が一杯いますねー。
羊の大群が道を横切っている時は車は待ちぼうけです。

クイーンズタウンは雪も無く、あまり寒くありませんでした。
あまりたくさん冬服を持って行く必要はないと思います。

クイーンズタウン近くの店で飲んだホットワインがすごく美味しくて忘れられないです。
また、飲みたいんだけど、あれ以来ホットワインなるものに出会ってません。

クイーンズタウンには小高い所から街を見下ろせる展望レストランがありました。
「別にいいや。」って感じで行かなかったんですが、やっぱり行ってみるべきでした。

原住民のナイトショーもあったんですが、これも一度は行ってみるべきでした。

スキー以外のアクティビティとしては、ジェットボートをやりましたが、
やはりニュージーまで行ったら、バンジーをやらなければ....悔いが残ります。

ツアーは結構カップルが多かったです。共通の趣味があるといいですね。しくしく。(?)
どちらか片方が下手でも、フェローのガイドツアーに任せれば半日は自由に滑れます。(^^)

ツアー最終日はオークランドでした。カジノに行ってみましたが、
全然賭けることが出来ず、小心者だという事が改めて認識できました。
しかし、100ドルが最低レートの卓はすごいです。
「おいおい、いまの一勝負で何10万円動いたんだ?」

ニュージー(ニュージーに限りませんが)の食事はとにかくボリュームがあります。
決してコースを頼んではいけません。
たとえ、むちゃくちゃビューティフルなウエイトレスに
「ブッレドは?スープは?デザートは?」と聞かれても.....

フェローのツアーで行く限りは英語は全くできなくても何とかなります。
特に土産店では日本語を使える店員が結構います。
使えた方が楽しめることは確かですが....

使ったお金はトータル約45万円。高いですが行って良かったです。

日本に帰ってくると、当然ですが真夏です。
暑いのでクーラーを効かせて寝たら、思いっきり風邪を引いてしまいました。
そりゃ、昨日までは暖房してたんだもんなあ。

ニュージランドのスキー場は、よくテレビのスキー番組で映されてます。
一度行くと、「あっ、ここ行ったことある!」となって楽しいですよ。