生活習慣病(成人病)ってなに?

2006.4.24

生活習慣病と成人病

「生活習慣病」は、1996、97年頃に「成人病」から名前を変えて、そう呼ばれることが多くなった。自覚症状がないまま進行し、死に至ることも多いため「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ぶこともある。
「成人病」は、厚生省が昭和30年頃に「40代前後から発症しやすく、死因の上位を占める疾病の総称」として、注意を喚起してきたもの。しかし、加齢だけでなく、生活習慣によって、どの年齢にも起こり得ることがわかったために名前を改めたそうだ。

生活習慣 5つの要因

 生活習慣とは、主に、食事、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒の5つ、そして休息や睡眠などを指す。
 喫煙や、過度の飲酒が体内に与える悪影響はご存じの通りで、運動不足は自分でも自覚できるが、生まれてこの方続けてきた食習慣は、知らず知らずのうちに身についているため、自分ではわかりにくい。しかし、もっとも重要な因子なのである。

塩分摂りすぎは体に悪いの?

 たとえば、日本人が摂りすぎといわれている塩分だが、本当に身体に悪いのだろうか? と、「塩ブーム」とあいまって見直されているらしい。結論からいえば、塩分を多量に摂ると「アルドステロン」というホルモンができて、動脈硬化に近い作用をもたらすため、摂りすぎるのは良くないようである。[「ためしてガッテン」2006年4月19日放送(NHK)より]
 塩分を過剰に摂ると悪いとされるのは、血圧が上がることが理由である。しかし、27年前に、「食塩非感受性」という、塩分を摂っても血圧があがりにくい体質が、日本人の5〜7割いることが発見されて以来、現在に至るまで、塩分過剰にそれほど敏感になることはないのではないかという議論が繰り返し行なわれてきた。悪いどころか、天然のミネラルを多く含む塩は、身体にいいのではないかと。
 だが、「食塩非感受性」かどうかを見分けるのは難しく、長年過剰に摂ると、やはり高血圧になるようで、やはり過剰摂取は、いまのところ良くないということらしい。逆にいえば、「食塩感受性」の人は過剰な塩分(ナトリウム)を排泄しきれず体内に溜めてしまうため、塩分を減らすことで血圧を下げることもできるが、「食塩非感受性」の人は、もともとナトリウム排泄機能が正常に動いているため、塩分摂取を減らすことにはあまり意味がないともいえるらしい。
 ところで過剰な量とはどのくらいの量を言っているかご存じだろうか。いろいろな数値がいわれているが、1日の量を、厚生労働省は10g未満、日本高血圧学会では6g以下にすることを勧めている。ちなみに日本人の1日の塩分の平均摂取量は12〜3gである。
 これは、調味料として自分で振りかける量ではなく、食材に含まれている量も含んでいるので、計算してみると、案外少ない。たとえばラーメンを汁まで飲むと6gぐらいになるそうだ。
 もちろん、体質には個人差もあるので、基準量以下だったらいい、とも言い切れないのではないか、というのも気にかかる。

食習慣は生活習慣病の大きな要因

 食事は、エネルギーを生み出し、体内の代謝に使われる大切な栄養源だが、もう一方で、目や舌などの五感で味わう、最高の楽しみでもある。なかには、塩や醤油も料理の内、とばかり多量に使う人がいて、少量だと料理もおいしくないと言う。
 これが、なかなか食習慣を改められない原因の一つである。
 もしかしたら病気になって好きなものも食事制限されて食べられなくなるかもしれないと思いながらも、自分の好みのままの食事を楽しむか、好みは二の次にして最初から制限するかは、究極の選択である。子供の頃から、正しい食生活をしていたら、いま、悩むことも少なくなるかもしれないが、食事に関する情報も、いろいろな説があって、厳密にいえば、まだはっきりしていないことも多い。
 しかし、生活習慣病の要因が2つ以上あると、「メタボリックシンドローム」と呼ばれ、危険度はますます増してしまうそうである。
 虫歯になってから治療するのではなく、虫歯にならないように予防することが大切なのと同じように、病気を自らつくらないためには、予防が必要である。
 でも、そんなふうにうまくいかないのが人間の行動なので困ってしまう。

生活習慣病とは

 生活習慣病とは実際どんなものを指しているのだろうか。
 厚生労働省は2001年から2010年まで「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」という健康づくりの運動を展開しているが、そこでは、糖尿病・脳卒中・心臓病・高脂血症・高血圧症・肥満症が例としてあげられている。他には、ガン、高尿酸血症、循環器疾患、慢性気管支炎、肺気腫、アルコール性肝障害、歯周病、骨粗髪症なども生活習慣病である。

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