ビタミンの種類

2006.7.16

ビタミン

 ビタミンは、健康や疾病予防のために、必要量は微量だが欠かすことのできない栄養素で、有機化合物の総称。多くは、体内で働く酵素を活性化するための補酵素として機能するので、不足すると代謝の機能不全などにつながる。
 生物は進化の過程で、不足すると生命維持に致命的になるものは体内で生成できるようにしたが、短期間の不足や食事から摂取できるものは、生成のための器官を体内に持つより、体外から摂取する合理性や効率的な方を選択した。ビタミンもその一つ。
 ビタミンではないが、体内でビタミンに変換されるものはプロビタミンと呼ばれる。β-カロテン→ビタミンAが有名。

ビタミンの発見

 18世紀、ヨーロッパでは、死に至る病気として壊血病に悩まされていたが、予防に柑橘類が効くということを発見する。
 その後、世界的に軍隊でも、脚気や壊血病にかかる兵が増え、必要に迫られて研究が始まる。結果、特に下級兵は、果物や野菜を摂取できないために発症するということがわかった。余談だが、英国海軍が別名「レイミー」と呼ばれているのは壊血病予防にレモンを食べていた名残だそうだ。
 ビタミンの存在に気づくまでに、いろいろな学者や医者などが研究を続けるが、1897年、クリスチアーン・エイクマン氏(オランダの医学者)が、米ヌカの中に有効成分を発見。このことが、ビタミン発見に大きく貢献する。(1929年ノーベル医学・生理学賞受賞)
 その後、1911年、カシミール・フンク氏(ポーランド)が成分の抽出に成功。成分の中にアミンがあったことから、1912年、「生命活動に必要なアミン(Vital Amine)」という意味の「Vitamine」と名付けられた。後にこれが、B
1(チアミン)であることがわかる。
 ちなみに、1910年には、日本でも鈴木梅太郎氏(農芸化学者)がビタミンB
1の抽出に成功しており、アベリ酸、後に「オリザニン」(イネの学名Oryza sativaに因む)と名付けたが、日本語の発表だったこともあり、認知されなかった。
 1914年、エルマー・ヴァーナー・マッカラム氏(アメリカ)が、バターの中から抽出した成分は、フンク氏の発見したものと違っていたため、自分の発見したものに「油溶性A」、フンク氏のものに「水溶性B」と名付ける。
 1920年、ジャック・セシル・ドラモンド氏(イギリス)が、柑橘系の果物の中から壊血病を予防する成分を発見し、今まで発見されていたものと区別するため、「ビタミンC」と名付ける。と同時に、マッカラム氏の発見した「油溶性A」をビタミンA、「水溶性B」と名付けたものをビタミンBとした。その頃には、ビタミンという名が浸透していたために、もともと付けられた意味とは違っていたが、「Vitamin」と、スペルを変えるだけに留めた。

ビタミンの名前

 ビタミンは発見されると、仮称として、それまでに付けられていた「A、B、C」の次の「D」から名付けられていったが、後にビタミンBは、似た性質を持つグループがあることがわかり、B1、B2などと、分類される。
 その後、一度、ビタミンと名付けたが、そうではないことがわかったものは削除され、新たに仮称をつけたが既存の種類と同じだとわかったものは、既存の名前に統合される。
 後に、ビタミンは、正式な名前(化学名)が付けられていくが、ビタミンC(アスコルビン酸)などのように、仮称の方が知名度が高いものもある。

ビタミンの種類

ビタミンA
(レチノール)

 

ビタミンB1
(チアミン)(サイアミン)
(アノイリン)

ビタミンB2
(リボフラビン)
(ビタミンG)

ナイアシン
(ビタミンB
3)

パントテン酸
(ビタミンB
5)

ビタミンB6
(ピリドキシン)
(アデルミン)

ビオチン
(ビタミンB
7)
(ビタミンH)

葉酸(ビタミンB9)
(ビタミンM)
(プテロイルグルタミン酸)

ビタミンB12
(コバラミン)
(シアノコバラミン)

ビタミンC
(アスコルビン酸)

ビタミンD
(カルシフェロール)

ビタミンE
(トコフェロール)
(トコトリエノール)

ビタミンK
(フィロキノン)
(メナキノン)

 
表の☆印は水溶性 ★印は脂溶性です。
ビタミンは総合的にバランス良く摂ることで、その機能を発揮します。

ビタミンA ★
(レチノール Retinol)
ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸などの総称。レチノールは、正確にはビタミンAの一種だが、狭義でビタミンAと呼ぶこともある。
※レチノイドという名称は、網膜(retina)に由来する。
※ビタミンAは、酸化しやすく、乾燥や高温に弱い。
※β-カロテンなど、体内でビタミンAに変換されるものをプロビタミンAと呼ぶ。
はたらき
■胃腸、気管支などの粘膜を形成し、正常に保つ。風邪などの予防。
■皮膚の角化を抑制し、肌荒れ防止。
■疲れ目や視力低下予防。
■免疫力を高める。発ガン物質抑制作用。
■抗酸化作用で活性酸素を除去し、生活習慣病予防。
■成長促進。
発見・命名
1914年、マッカラム氏(アメリカ)が発見し「油溶性A」と名付け、1920年、ドラモンド氏(イギリス)がビタミンAと名付けた。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、夜盲症など視力障害や、涙腺機能が衰えるためにドライアイ、皮膚荒れ、乾燥肌、骨や歯の発育不良、胃腸障害、風邪などの感染に対する抵抗力の低下など。
過剰摂取では、吐き気、下痢、頭痛、肝機能障害、倦怠感、睡眠障害など。
食品
レバー、マーガリン、ウナギ、緑黄色野菜、バター、チーズ、卵、肝油など。

ビタミンB1 ☆
(チアミン Thiamin(e)/サイアミン/アノイリン)

ビタミンB2 ☆
(リボフラビン Riboflavin/ビタミンG)
チアミン1リン酸(TMP)、チアミン2リン酸(TPP)、チアミン3リン酸(TTP)の3種類のリン酸エステルとして体内で働く。
※熱に弱い。
リボフラビン(RF)は、体内細胞で、酵素(フラボキナーゼ、FAD合成酵素)により、フラビンモノヌクレオチド(FMN)およびフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)に変換される。
※ビタミンCと一緒に摂取すると、肌を健康に保つ作用を高める。
※加熱には強いが、光に弱い。
はたらき
■糖質の分解を助け、乳酸など疲労物質の転換を行なう。エネルギー代謝の促進や、疲労回復を早めて、倦怠感を予防する。
■食欲増進。
■脳の栄養源であるブドウ糖の生成を助けるため、ストレスを緩和し、精神を安定させる。
はたらき
■タンパク質、糖質、脂質などの代謝に関わる補酵素の役割を持つ。発育に関与する。
■脂質を分解し、エネルギーに変える。肥満予防。
■皮膚の新陳代謝を促進する。
■眼病予防、眼精疲労の改善。
■粘膜の強化。
■生活習慣病予防。
発見・命名
1897年、エイクマン(オランダ)が、鳥類白米病を米ヌカで、予防、治療できることを発見。
1912年にフンク氏(ポーランド)がビタミンと名付ける。
発見・命名
1927年、イギリス医学研究会議副栄養素委員会によりビタミンB2と名付けられるまでは、ビタミンG(成長因子 growth factorに因む)と呼ばれていた。
フラビンという蛍光性の黄色色素が数々発見され、1937年、リボフラビンという化学名になる。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、足のだるさ、食欲不振、息切れ、脚気、神経痛、筋肉痛、関節痛などの症状。
代謝に関与するため、糖分を多く含む食品摂取や大量の飲酒で欠乏の原因になる。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、成長障害や疲れ目、また口唇炎、角膜炎、舌炎、皮膚炎など皮膚や粘膜への障害など。
食品
豚肉、大豆、ウナギ、ゴマ、落花生、グリンピース、小麦、ソバ粉、玄米、鴨肉、牛乳など。
食品
豚肉、牛肉、脱脂粉乳、ドジョウ、ワラビ、イワシ、塩サバ、納豆、卵白、ホウレンソウ、モロヘイヤなど。

ビタミンB3 ☆
(ナイアシン Niacin)

ビタミンB5 ☆
(パントテン酸 Pantothenic acid)
植物性食品から摂取できるニコチン酸と、動物性食品から摂取できるニコチンアミドに分類される。
※熱に強い。
※パラアミノ安息香酸やコリンの働きを助ける。
はたらき
■血中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす。
■酵素の約20%に機能する最大の補酵素。タンパク質、糖質、脂質の分解を助ける。
■アルコール分解を助けるため、二日酔いや悪酔いの防止。
■炎症を起こすヒスタミンを減少させて抗炎症作用。
■皮膚や粘膜の健康維持。
■ニコチンアミドは、糖尿病予防。
はたらき
■糖質や脂質の代謝に関与し、エネルギーに変換する。
■皮膚や粘膜、髪の健康維持。
■コラーゲンの生成を促すビタミンCの働きを助ける。
■善玉コレステロールを増やす。
■副腎皮質ホルモンの合成を促し、ストレスに対する抵抗力を高める。
■農薬などの化学化合物の解毒作用。
■免疫物質を生成し、免疫力を高める。
発見・命名
1867年、タバコに含まれる有毒成分の1つ、ニコチンを、硝酸で酸化して得たためにニコチン酸と名付けられた。
ニコチン酸は、皮膚の障害を起こす病気「ペラグラ」の治療に用いられた。
発見・命名
ロジャー・J・ウイリアムス氏らが酵母の生育因子として発見し、「生物界の至る所に存在する酸」という意味の、パントテン酸(pantothenic acid)と名付けられる。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、肌荒れ、下痢、成長障害、神経障害、胃腸障害、不眠症、頭痛など。
ニコチン酸を、一度に大量に摂ると、下痢、頭痛、神経過敏、腸痙攣、ナイアシンフラッシング(ほてりやかゆみ)などの副作用もある。
良質のタンパク質を摂取することで、体内でトリプトファン(アミノ酸)からも合成される。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、エネルギー代謝の異常や障害。他に、成長障害、体重減少、皮膚炎、脱毛、頭痛、手足の麻痺や痛み、副腎障害など。
体内でも、腸内細菌で合成される。
食品
マイタケ、タラコ、インスタントコーヒー、カツオ節、マグロ、カツオ、サバ、ブリ、イワシ、シラス干し、鶏ササミ、落花生など。
食品
牛・豚・鶏肉のレバー、落花生、マッシュルーム、鶏卵、サツマイモ、カリフラワー、牛乳、きな粉、サケ、イワシなど。

ビタミンB6 ☆
(ピリドキシン pyridoxine/[独]アデルミン Adermin)

ビタミンB7 ☆
(ビタミンH/ビオチン Biotin)
ピリドキシン(PN)、ピリドキサール(PL)、ピリドキサミン(PM)、リン酸エステルの総称。
※ビタミンB12と協調して、動脈硬化の予防効果を高める。
※光に弱い。
補酵素Rとも呼ばれる。
はたらき
■主にタンパク質の代謝に関わる。
■動脈硬化の予防。
■粘膜の強化。
■神経伝達物質などの生成に関わるため、中枢神経の働きを正常に保つ。
■免疫物質の生成を助け、免疫能力を高める。
はたらき
■ブドウ糖がエネルギーに変換される時にできる乳酸をブドウ糖に再変換する。
■アトピー性皮膚炎の予防。
■肌や髪、爪を健康に保つ。
発見・命名
1934年、皮膚炎の危険因子としてGyoergyにより、ビタミンB2の複合体の中から発見される。
発見・命名
1901年、 ウィルディアス氏(アメリカ)らが酵母の成長を促す有機成分を発見し、3つの成分からできているうちの1つ、ビオスから、ビオチンと名付けられる。
1931年、ビタミンH(皮膚を表すドイツ語のHautに因む)と名付けたものが、後にビオチンと同一であることがわかる。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、成長障害、体重減少、食欲不振、痙攣、動脈硬化、貧血、脂肪肝、皮膚炎など。
体内でも、腸内細菌によって合成される。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、疲労感、体重減少、口唇炎、皮膚の炎症、脱毛、筋肉痛、食欲不振、味覚障害、不眠症、神経障害など。
体内でも、腸内細菌によって産出されるが食事からも摂取した方が良いといわれている。
大量の卵白(アビジン)の摂取で、吸収を阻害されることがわかっている。
食品
ニンニク、ピスタチオ、ヒマワリの種子、カツオ、マグロ、鶏肉、干し海苔、牛レバーなど。
食品
ローヤルゼリー、肉類、大豆などの豆類、穀類、卵黄、タマネギ、イワシなど。

ビタミンB9 ☆
(ビタミンM/葉酸/プテロイルグルタミン酸)

ビタミンB12 ☆
(コバラミン Cobalamin/シアノコバラミン Cyanocobalamin)
※食材中に含まれる葉酸に多いポリグルタミン酸型は、消化吸収されにくいといわれている。
※酸化に弱いので、生野菜や果物は新鮮なうちに摂取すると良い。
※ビタミンB6、B12、Cが不足すると十分に機能しない。
※ビタミンB12と協調して造血作用を促す。
シアノB12(シアノコバラミン)と、ヒドロキソB12(ヒドロキソコバラミン)、アデノシルB12(アデノシルコバラミン)、メチルB12(メチルコバラミン)に分類される。
体内で、アデノシルB12(アデノシルコバラミン)、メチルB12(メチルコバラミン)に変化して補酵素として働く。
※葉酸と一緒に摂ることで、赤血球の生成機能を高める。
※ビタミンB6と一緒に摂ることで、動脈硬化の予防効果を高める。
※熱に強い。
はたらき
■動脈硬化などの危険因子とされるホモシステインの血中濃度を下げる。
■核酸やアミノ酸の代謝。細胞の分裂や機能の正常化を維持するための補酵素となる。胃腸の粘膜を強化する。
■赤血球の形成を助けて、悪性貧血の予防。
■免疫物質の生成を助けて、免疫能力を高める。
■脳の発育を促す。
はたらき
■赤血球を生成(造血作用)し、悪性貧血の予防。
■動脈硬化の予防
■体力増進。
■アミノ酸や脂質の代謝、葉酸の生合成に用いられる。
■精神安定。集中力や記憶力を高める。
■不眠症の緩和。
発見・命名
ルーシー・ウィルス(イギリス)が、インドで、妊娠時の女性の悪性貧血を調査した際、住民の食事の中から有効成分を発見する。その後、サルに与えたところ有効であることがわかり、1937年、ビタミンM(for monkeyに因む)と名付けた。
1941年、乳酸菌の増殖因子としてホウレンソウの葉から発見された物質に、ラテン語の「葉(folium)」という言葉より、葉酸(folic acid)と名付ける。
1944年には、ヒナの生育に乳酸菌の生育因子として発見されたものにビタミンBc(for bacteria)と名付けるが、ビタミンMとBcは、後にビタミンB
9(葉酸)と同じ物であることがわかる。
発見・命名
1925年、アメリカのホイップル教授らにより、「肝臓食による悪性貧血治療」の研究報告がなされたのが始まりで、1948年、牛の肝臓から悪性貧血の因子として発見され、ビタミンB12と名付けられる。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、造血機能の異常、悪性貧血、神経障害、腸機能障害、口内炎、下痢、免疫機能の低下など。
亜鉛(ミネラル)の吸収を阻害する。
大量の飲酒は、代謝や吸収を妨げる。
過剰摂取で、発熱、じんましん、かゆみ、呼吸障害など。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、悪性貧血、神経障害、動脈硬化、胃腸障害、頭痛、肩こり、腰痛、神経痛、尿血症、睡眠遅延症候群、ガン、アルツハイマー症など。
極度の菜食主義になると欠乏しやすい。
食品
牛・豚・鶏レバー、乾燥ワカメ、大豆など豆類、ホウレンソウなど緑黄色野菜、果物など。
食品
微生物により合成されるため、植物性食品にはほとんど含まれていない。
牛レバー、アサリ・シジミ・赤貝など貝類、イクラ、タラコ、サンマなど青魚、鶏卵、乳製品、甘海苔など。

ビタミンC ☆
(アスコルビン酸 Ascorbic acid)

ビタミンD ★
(カルシフェロール Calciferol)
※酸化しやすく、熱に弱い。 ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)と、ビタミンD3(コレカルシフェロール)に分類される。
はたらき
■抗酸化作用で生活習慣病や老化予防。
■コレステロールを減少させて、動脈硬化や高血圧予防。
■毛細血管、骨、歯、皮膚などのコラーゲンの合成に関与する。
■シミ・ソバカスの原因を抑制。
■体内に侵入した異物を、解毒、代謝する酵素を活性化する。
■脂質の代謝に関与する。
■抗ストレスホルモン(アドレナリン)の生成を助けて、ストレスに対する抵抗力を高める。
■白血球の働きを助けて免疫機能の増強するため、風邪などの予防。
■インターフェロンの生成を助け、発ガン物質を抑制。
■痛風などの原因となる尿酸を、関節から除去。
■白内障予防。
■乳酸菌を活性化するため、便秘予防。
■鉄分の吸収促進。
はたらき
■カルシウムやリンの吸収を促進するため、丈夫な骨や歯をつくる。骨粗鬆症の予防。
■筋肉の収縮をスムーズに行なう。
発見・命名
1920年、ドラモンド氏(イギリス)が、壊血病の因子として発見。ビタミンCと名付ける。
1933年に名付けられた化学名のアスコルビン酸は、抗(anti-)壊血病(scorbutic)に因む。
発見・命名
1922年、マッカラム氏(アメリカ)が、タラ肝油のビタミンAを壊した後に残っていた、同じく、抗くる病の成分を発見し、ビタミンDと名付ける。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、免疫力低下、肌荒れ、歯茎の出血、血管の老化、全身の倦怠感、疲労感、関節痛などの症状や、壊血病を引き起こす。
過剰摂取すると、一時的に下痢や嘔吐、下痢、頻尿などの症状が起こる場合もある。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、下痢、発熱、骨折しやすくなり、骨粗鬆症やクル病、骨軟化症などを引き起こす。
過剰摂取で、嘔吐、発熱、高カルシウム血症や腎臓障害など。
食品
パセリ・ブロッコリー・ピーマン・ホウレンソウなど緑黄色野菜、アセロラ、キウイ、トマト、柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ、ミカンなど)、イチゴ、グァバ、パパイヤ、ブルーベリー、ブラックベリー、緑茶、イモなど。
食品
キクラゲ、シイタケ、カジキ・イワシ・ニシン・サケ・マグロなど魚類、ピータン、からすみなど。

ビタミンE ★
(トコフェロール Tocopherol/トコトリエノール Tocotrienol)

ビタミンK ★
(フィロキノン/メナキノン)
トコフェロール4種類とトコトリエノール4種類に分類される。トコフェロールの方が活性が強い。
※コエンザイムQ10は、ビタミンEを再生してくれる。
ビタミンK1(フィロキノン)と、ビタミンK2(メナキノン)に分類される。
人工合成でつくられるビタミンK3(メナジオン)もあるが人体には有毒。
※熱に強い。
はたらき
■抗酸化作用で、細胞の老化防止。
■悪玉コレステロールが血管内に溜まるのを防ぎ、血管を拡張し血流を良くする。シミやシワ、あかぎれの予防。
■ガンの原因となるフリーラジカル(体内の代謝などにより発生する)から、細胞を保護する。
■女性ホルモンの代謝を助け、更年期障害の緩和。
はたらき
■γ-カルボキシラーゼの補酵素となり、血液凝固(止血)作用。
■カルシウムの定着作用があり、歯や骨を丈夫にする。
発見・命名
1922年、エバンス(アメリカ)らにより、レタスから発見されたネズミの繁殖能力を回復する物質にXと名付けるが、1924年、ビタミンEと名付けられる。
発見・命名
1934年、ダム氏(デンマーク)が、鶏のヒナの出血予防因子として発見し、1935年、血液凝固(ドイツ語でkoagulation)作用からビタミンKと名付けられる。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、血行障害、動脈硬化や老化促進、冷え性、若白髪など。
欠乏と過剰摂取
欠乏すると、出血が止まらなくなったり、骨粗鬆症になりやすくなる。
体内でも腸内細菌が産出しているため、通常は欠乏しにくいとされているが、母乳中の含有量は少ないことなどから乳児には補給が必要とされる。
過剰摂取で、吐き気、悪心、黄疸など。
◎抗凝結薬などの投与を受けている場合は摂取に注意が必要。
食品
落花生、大豆、アーモンド、小麦胚芽、コーン油やサフラワー油など植物油、マーガリン、マヨネーズなど。
食品
ビタミンK1・・主に植物の葉緑体で産出される。
 パセリ、ホウレンソウ、春菊、小松菜などの緑黄色野菜、植物油、マーガリン、豆類、海藻類、魚介類など。
ビタミンK
2・・細菌によって産出され、腸内細菌によってもつくられる。
 納豆、青海苔、鶏卵、肉類、乳製品など。

ビタミン様物質

 ビタミンではないが、ビタミンの様な働きをするもので、体内で生成されたり、摂取の必要性が認められないという理由などで、ビタミンに分類されていないもの。

名称 はたらきなど
ビタミンB13=オロット酸 根菜、小麦胚芽などに含まれ、肝臓障害や老化予防などのはたらきがある。体内で生成できる。水溶性。
ビタミンB14=αリポ酸あるいはチオクト酸 牛レバーなどに含まれる。代謝に関与し、活性酸素の除去や解毒作用。体内で生成できる。
ビタミンB15=パンガミン酸 カボチャの種やゴマ、玄米などに含まれる。1951年に発見される。細胞保護、肝機能を高めるため解毒作用の促進、免疫能力を高め疲労回復を早めるなどの働きがある。水溶性。
ビタミンB17=アミグダリン アンズ、ウメ、モモ、ビワなどの未熟果実の種子の「仁」に含まれる青酸配当体。多量摂取により様々な障害がある。
ビタミンBh=イノシトールあるいはイノシット オレンジ、スイカ、メロン、米ヌカなどに含まれる。1850年に牛の心筋から抽出された。脂肪肝、肝硬変や動脈硬化、湿疹などの予防や、健康な髪を維持。コリンとともにレシチンをつくる。水溶性。
ビタミンBt=カルニチン 赤肉など羊肉に含まれる。脂質の代謝に関与している。L体とD体がある。L-カルニチンは脂肪燃焼の効果が高いといわれている。体内でも合成されるが、ビタミンが不足すると合成効率が落ちる。水溶性。
ビタミンF=不飽和脂肪酸(PUFA) 魚類などに含まれる脂肪の一種で、必須脂肪酸。血糖値や血圧を下げて、血流を良くする働きがある。
ビタミンP=フラボノイド 柑橘類やアンズ、サクランボ、ソバなどに含まれている。ケルセチン、ヘスペリジン、ルチンなどの色素(フラボノイド)。ビタミンCの吸収や機能を助ける。特に毛細血管を丈夫にするコラーゲンの生成に関わる。感染に対する抵抗力強化、高血圧予防などの働きもある。水溶性。
ビタミンQ(ユビキノン)=コエンザイムQ10 肉類、イワシ、サバ、カツオ、マグロなどに含まれている。体内で生成されるが、加齢とともに減少する。心臓病予防、筋力増強、免疫機能アップなどの働きがある。エネルギー代謝で生まれる活性酸素を抑制するため、細胞の老化予防にも。
ビタミンU=塩化メチルメチオニンスルホニウム=MMSC(Methylmethionine Sulfoniumchlor) 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防効果があるとして、ビタミンUと名付けられた。潰瘍(ulcer)に因む。キャベツの汁から発見されたため別名を「キャベジン」という。キャベツ、レタス、セロリ、アスパラガス、青海苔などに含まれている。ぬか漬けなどにして発酵させることで吸収率が上がる。水溶性。熱に弱い。

バックナンバー
★記載している食品や含まれている物質などの内容は、販売されている食品や健康食品などの成分の安全性や働きを示すためのものではありません。野菜などに含まれている成分の中にも、医薬品などとの相性が悪い場合もありますので、注意が必要です。


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