鉄欠乏性貧血と脳貧血

2010.9.7

1.鉄欠乏性貧血

 赤血球内のヘモグロビンは、鉄を含む「へム」とたんぱく質「グロビン」からできている。
 体内に鉄分が少なくなってヘモグロビンが不足すると、肺から酸素を受け取って体中に運ぶ役割が正常に行なえなくなるため、慢性的な酸欠状態が続き「鉄欠乏性貧血」になる。
 汗や排泄物として鉄は毎日排出されている。
「貧血」の8割を占める「鉄欠乏性貧血」の症状には、血色が悪い、疲れやすい、めまい、頭痛、動悸、息切れなどがある。
 慢性的になると爪や粘膜に異常が表れ、唇の端が切れたり、爪が薄くなって割れやすくなったり、爪がスプーン状にそる、舌のぶつぶつが少なくなり辛いものがしみたりする。
 ヘモグロビン値は健康診断などではかることができる。
 女性では12〜16g/dl、男性は14〜18g/dlが正常値とされている。
 鉄欠乏性貧血は、月経のある女性や、妊娠、授乳の時期に多く見られるが、閉経後の女性や男性でも、ヘモグロビン値が少ないときには胃潰瘍、ガン、痔、子宮筋腫など出血を伴う病気が考えられる場合もあるそうだ。


ヘモグロビン鉄と貯蔵鉄

 鉄欠乏性貧血の症状がすぐに表れないのは、体内のヘモグロビン鉄が不足してくると、肝臓で鉄をつくりだして補うため。そこで、肝臓に貯蔵されている貯蔵鉄「フェリチン値」が少ない人は、鉄欠乏性貧血の予備軍といえる。
 フェリチン値の基準は、女性では15〜205ng/ml、男性は30〜490ng/ml。
 
 
鉄をとるには

 食品に含まれる吸収率の良い「ヘム鉄」(あさりや、かつおなどの魚、レバー、赤身の肉など)は、細胞をつくるために必要なたんぱく質を同時にとることもできる。
 しかし、それだけではカロリーが高くなるため、パセリ、小松菜などの緑黄色野菜や、ひじきなどの海藻類、切り干し大根、きなこなど大豆製品、ごまなど、鉄の吸収率があまり高くない「非ヘム鉄」もあわせてとることが必要である。
 また、緑黄色野菜などはビタミンCが豊富で、鉄の吸収の効率が良い。
 ビタミンB
12や葉酸の不足で起こる「悪性貧血」の解消にも、鉄とビタミンCを一緒にとると良い。
 効率良く鉄を摂取するためには、吸収を低下させるタンニンを含む、緑茶、紅茶、コーヒーなどは時間をずらしてとるほうが良いそうだ。


2.脳貧血

「脳貧血」は、自律神経がうまく働かず、下半身の血液を上半身に戻すことができないために脳の血流が低下して、めまいや立ちくらみを起こすもの。「鉄欠乏性貧血」と違うのは、血液の成分には問題ないところ。
 睡眠不足、過労、ストレスなど、また慢性的な肩や首の凝りも原因となる。
 ほとんどの場合は一過性で、安静にしていれば回復するが、立ちくらみの頻度が多かったり、耳鳴りや頭痛を伴う場合は、他の病気があることも考えられるそうだ。   
 低血圧と貧血に直接の関係はないが、立ち上がったときに一時的に血圧が下がり「脳貧血」を起こすこともある。
 血流を良くするために下半身の筋肉を柔軟にし、肩や首の凝りなどの改善、規則正しい睡眠をとるなどの生活習慣を見直すことが必要である。

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