Heat Shock Protein

2011.7.4

 人間の、ほぼすべての細胞にあるHeat Shock Protein(熱ショックたんぱく質、HPS、HSPs)は、体温が上昇するなどのストレスにより増える。
 細胞の多くはたんぱく質でつくられているが、HSPは傷ついたたんぱく質を修復する役目も持っている。たんぱく質が傷つく原因には、精神的なストレス、圧力、熱、pH、低酸素、活性酸素、放射線、紫外線などがある。
 レタスも、50℃で2分ゆでると、HPSが増えて細胞が強化され、新鮮さが長持ちする。
 しかし、人間は、そう単純ではない。恒常性を保っているため、体温が上がると下げようとするしくみが働くからである。
 体温が上がると、熱中症やのぼせ、血栓ができやすくなってしまうなど人体への悪影響がある。血小板は血液の温度が上がると「偽足」といわれる形状に変形して、血管を流れにくくなる。
 病気やケガで一時的に発熱するのは、ウイルスなど様々なストレス原因と闘っているためで、たとえばガン細胞を退治するT細胞(免疫細胞)は39℃になると、細胞内のHSPが2倍以上に増えて、ガン細胞の破壊力も強くなることが実験でわかっている。〈体内で同じことが起こるかどうかはまだ実証されていない。〉
 体の深部体温が上がると、熱を逃がそうとして、血管の内壁から一酸化窒素(NO)が出て、血管を広げようとして筋肉がほぐれ、血管が柔軟になる。内臓や皮膚や脳への血流が良くなるため、しっかりと栄養が運ばれて、良い結果をもたらす。しかし、体温が上がって免疫機能を高めるのは、あくまでも一時的なもので、それが長期的に続くと、ダメージのほうが大きくなる。
 お風呂で1℃上げるためには、40℃のお湯で約13分、(炭酸の入浴剤を入れるとやや早くなって10分くらい)浸かること。あるいは、鼻歌が歌える程度のスピードで1日30分歩く×週3回で同じような効果が得られるそうだ。
 ちなみに、汗はかわくときに気化熱となることで体温を調節しているが、玉のような汗が流れているときには、かわく間がない状態なので、体温を下げることにはつながっていない。運動や入浴時の体温上昇時には、充分気をつけなければならない。

参考:ためしてガッテン NHK 2011年5月11日放送


 炭酸水、つまり炭酸温泉や炭酸入りの入浴剤などに浸かると、HSP、ナチュラルキラー細胞が活性化されることが国際医療福祉大学 大学院教授 前田眞治 医学博士の実験によりわかったそうだ。
 炭酸ガスは皮膚から血管に入り、血管を広げて血圧を下げ、老廃物の二酸化炭素、筋肉にたまった疲労物質も流す。38〜39℃くらいの温度で20〜30分くらい浸かるのが効果的だとか。
 ちなみに炭酸水を500mlくらい飲むと胃が膨らむため、食事量を抑制するというダイエット効果がある。ただし、コップ1杯程度では胃の動き(ぜん動運動)を活発にしてしまい、逆に食欲を増してしまうとか。
 炭酸水は便秘気味の人はお通じが良くなるが、おなかが弱い人は下痢しやすくなったり、大量(1.5リットルほど)に飲むと「炭酸酩酊」という酔っぱらったような状態になる人もいるので注意が必要。

参考:世界一受けたい授業 日本テレビ 2011年11月12日放送
    

バックナンバー

サイトマップ

mail

法令に基づく場合などを除いて、個人情報をご本人の同意を得ることなく第三者に提供したり、開示したりすることは致しません。

copyright(c) SOMETHING ELSE Co.,Ltd. 2012 all right reserved  since2006



ページtopへ