カロテノイド(カロチノイド)ってなに?

2006.6.1

カロテノイドとは

 カロテノイド(カロチノイド)は、植物、動物、微生物などが持つ黄色、赤色、紫色などの色素の総称。 抗酸化作用や抗ガン作用があるといわれ、病気になるとカロテノイドの血中濃度が下がることもわかってきた。
 種類によって、体内の特定の箇所に蓄えられ、細胞などを保護している。
 天然のカロテノイドには、βカロテン、αカロテン、リコペン、ルテイン、アスタキサンチンなど約600種類あるが、動物は体内で生成することはできず、野菜や果物などから摂取することが必要である。色素なので熟した物ほど含有量が高い。摂取して体内で働くまでに約10時間ほどかかるといわれている。
 カロテノイドは、いろいろな種類の野菜や果物などから1日計10ミリグラム摂ることが望ましいとされているが、目安としては、「健康日本21」(厚生労働省)が推奨している、1日350g以上(うち、緑黄色野菜を120g以上)の野菜を摂ることで補われるといわれている。
 野菜には、抗酸化力が強いビタミンCやEなども含まれており、カロテノイドと強調して作用を高め合う。

抗酸化作用

 抗酸化作用とは、酸化を抑制する作用。体内や皮膚は酸化が促進されると老化を早めるといわれている。
 呼吸で取り込まれた酸素は、活発な運動や体内の代謝、炎症を治すため大量に必要となるが、紫外線等を浴びることなどで変化して、その一部が活性酸素になる。
 活性酸素は、体内の細胞膜(脂肪酸)などを酸化して老化を促進するだけでなく、細胞内の遺伝子を傷つけるため、それが生活習慣病やガンの原因の一つとなっているといわれている。排気ガスやタバコの煙などにも含まれている。
 つまり、活性酸素を除去する抗酸化作用や免疫細胞を強化することで、老化やガン細胞も抑制されるといえるのである。

カロテノイドの種類

 炭素と水素のみでできているアルコールに溶けるカロテン類(細胞膜で働く)と、アルコールには溶けないキサントフィル類(細胞内で働く)に分けられる。

主なカロテン(Carotene)類

 [β(ベータ)カロテン]ドイツ語ではβカロチンという。抗酸化作用があり、発ガン物質生成を抑制し、免疫力を強化する。ニンジン、カボチャ、小松菜、春菊、ほうれん草、ブロッコリー、青じそ、パセリ、マンゴーなどに含まれている。体内に入ると、脂肪組織に蓄えられる。肝臓や小腸の粘膜の中で、2分子に分かれてビタミンAになるので、プロビタミンAともいわれている。脂溶性で油に溶けやすいため、脂肪を一緒に摂ると効果的。
 はっきりしたことはわかっていないが、喫煙やアルコールなどで副作用があるともいわれてる。

 [α(アルファ)カロテン]βカロテンより強い抗酸化作用があるとされている、ニンジンなどの赤黄色系の色素。脂溶性。

 [リコペン]ドイツ語ではリコピンという。βカロテンより強い抗酸化力を持つといわれている。紫外線が酸素原子に当たることで発生する一重項酸素(活性酸素)を除去する働きがある。
 大腸ガン、直腸ガン、胃ガン、肺ガン、膀胱ガン、前立腺ガン、肝臓ガンなどを抑制する働きや、脳内の活性酸素を除去して老化を防ぐ働きがあるといわれている。また、動脈硬化など生活習慣病の防止となり、ストレス障害にも強くなるといわれている。
 水にはほとんど溶けない脂溶性の赤色の色素で、トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ、柿などに含まれている。なかでもトマトには大量に含まれているが、生で食べるより、完熟トマトを使うことが多いジュースやケチャップなどの加工食品の方が大量に摂取しやすい。ただし、果糖はカロリーも高いので、摂りすぎには注意。

主なキサントフィル(Xanthophyll)類

 [ルテイン]ルティンともいい、狭義でキサントフィルと呼ばれることもある。紫外線により発生する活性酸素から網膜を保護し、有害な可視光線を吸収して、老化を抑制し、眼病や視力障害を予防する。
 黄色い色素で、とうもろこし、卵黄、ケール、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ、マリーゴールド(花)、豆類などに含まれる。
 腸内から吸収し、血液中を流れ、目の水晶体や網膜(黄斑部)に蓄積される。他に、皮膚、乳房、子宮頸部にも存在するため、乳ガンなどのリスク減少も注目されている。

 [ゼアキサンチン]抗酸化作用で細胞などの酸化を防いでいる。トウモロコシの種子やほうれん草、卵黄に含まれる。人間の目の網膜(黄斑部)にも蓄積される。

 [アスタキサンチン]βカロテンより強い抗酸化力を持ち、活性酸素を除去して、肌の老化を抑制するといわれている。鮭、イクラ、エビ、カニ、オキアミなどの赤色の魚介類や海藻類に含まれる。 

 [カプサンチン]強力な抗酸化力を持つ。悪玉コレステロールが酸化して血管壁に付着して起こす動脈硬化を防止する。赤ピーマンや赤唐辛子に含まれていて、熱に強く、油と相性が良いので炒めものなどにすると効率的に摂ることができる。 

 [β-クリプトキサンチン]発ガン物質を抑制し、活性酸素除去の効果もある。橙色の色素で、みかんなどの柑橘類や、とうもろこしなどに含まれている。特に、温州(うんしゅう)ミカンに多く含まれているといわれている。

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