ウユニ塩原

2009.6.18

 まるで映画のセットの中にいるかのような不思議な景色が、ボリビアの標高3700mにある「ウユニ塩原(えんげん)」。
 日本でいえば四国の半分くらいの広さ(南北100km、東西120km)を、見渡す限り、白い塩が埋め尽くしている。
高低差は50cm。といっても、遠くに山が見えるだけのなにもない広い大地は、高低差を感じることはなく、ほとんど平らといっていい。
 もともと、両方を囲むアンデス山脈に降った雨水が東西から窪地に流れ込み、水分が蒸発してミネラルや塩分が溜まり、それが繰り返されて、台地の起伏をも埋め尽くすほど溜まったもの。平らなのはそのため。
 ボーリング調査によると220mまで掘り返しても塩の層になっているらしい。年代にして約20万年前。残念ながら、それ以上深いところは、まだわからないそうだ。
 アンデス山脈のミネラル分を大量に含んだ塩は味も良く、料理にも使われるため、現地の人が掘っているが、掘っても掘っても、しばらくすると、また塩が湧いて出るかのように大地が復活している。乾燥した台地ボリビアに、雨が降り、水分が蒸発すると塩の結晶ができ、それが掘られた溝を埋めていくのである。
 現地の人が四角く切り出した氷のような大きな塊の側面は、泥水と塩の結晶が幾重もの層になっている。
 通常、塩の結晶は四角いサイコロ型で、結晶ができると水に沈んでしまうが、ウユニの塩はミネラル濃度が高いため、すぐに沈むことがなく、サイコロ型が連なることで、中が空洞、階段状のピラミッドのような形をつくる。
 雨水の蒸発でできた塩原の表面は固まっていて、車でその上を走ることもできるが、標識もなにもない塩原を、現地の人は、薄く残された轍と、遠くに見える山を見て方角をつかむそうだ。
 見渡す限り、真っ平らな真っ白い大地というだけでも不思議だが、雨期にはもっと不思議な現象が起こる。
 雨が平らな大地に降り注ぎ、水が溜まるとそれが大きな鏡となって、晴れ渡った空を映しこむ。すると頭上にも、足元にも果てしない「空」が広がるのである。
 運良く、太陽に水が奪い去られることなく残っていれば、夜、澄み切った空に満点の星が輝く頃には、足元にも星空が広がるという、まるで宇宙に浮いているかのような景色に囲まれることになる。
 気の遠くなるような月日を重ねて平らになった大地だからこそ、味わえる自然の神秘。
 ボリビアまでは飛行機で約30時間。首都ラパスから車で約11時間余り。

参考:「ワンダーワンダー」 
アンデス・奇跡の絶景世界最大の塩の大地!
NHK総合 6月13日放映

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