B型と待ち合わせ

2006.4.2

 待ち合わせした友達と会えず、携帯電話もなく、自宅は留守電。重要な用事があったわけでもないので、あきらめて帰ることに。さて何分待った?
 私の最長は120分。その記録はもう塗り替えられることはないと思う。
 待っている間、その場所を離れるわけにもいかず、時間つぶしに読む本もなく、ボーッと、景色と行き交う人を見ていた。待ち合わせ場所は事情があって、外だったのだ。
 あと10分だけ、あと5分だけと、気づけば2時間。疲れたのでそのまま家に帰った後、相手から電話が掛かってきて「今まで待っていたの? 遅くなったので行ってもいないだろうと思って行かなかった」と言う。なんと!?
「待ち合わせ」で驚いたのは、沖縄には「沖縄時間」があるという話。飲み会で、人が集まってくるのが1時間後、最後の人は2時間以上立っているらしい。さすがにそれは誇張だと思ったが、気になったので、たまたま会った沖縄出身の人に失礼を承知で聞いたところ、「そんなことは・・」と言うので、「やっぱり誇張だよね」と言おうとした私に、「当然じゃない」と続いた。
「えっ」である。彼曰く「時間に縛られる人生なんて人生じゃない」そうだ。まったくその通りだと思うが、もし「約束」したら、どう考えればいいのだろうか。実際に聞いたのは1人なので、これが普通なのかどうかはわからないが。
 ある日のこと、「この間、友達と一緒に行った店で、今度は友達の彼女も一緒に食事しようという話になって、当日、駅で待ち合わせたんだ」と話し始めた知人。
 待ち合わせ時間を過ぎても現れず、携帯電話もつながらず、ようやく30分後に電話がつながって「今、どこ?」と聞くと、「店にいる」と答えが返ってきた。「駅で待ち合わせ」という言葉は聞いていなかったそうで、たぶん遅れてくるからと、彼女と2人で、なんと「食事もしていた」そうだ。
 なぜそうなったのかはわからないが、「駅で」を聞き漏らしたとしても、食事の約束なのだから、2人いることだし、30分くらいは飲み物だけで待つこともできるかな、と思った。それに、約束の時間に現れないのに、電話1本掛けてこないところも不思議だ。
 こんなことに血液型は関係ないと思うが、彼女と2人でお店にいた彼は、B型。そのB型の彼に、「自分よりB型っぽい」と言われているのが、駅で待っていた実はA型の男性。私も常々、彼はほとんどB型に近いと思っていたので、本家B型から太鼓判を押されるなんてやっぱり・・・と思った。
 ここから先は、私の知っているB型から感じた、私の勝手な思いこみなので、気を悪くしないで欲しい。
 この話には、私の思うB型のイメージとぴったり当てはまる部分があって、おもしろいのだ。「駅で」という言葉を聞いていなかったところと、「遅れてくると思った」という勝手な決めつけの部分である。
 私の知っているB型の多くは、よく部分的に言葉を抜かして聞いていることがあって、話が少し食い違ってしまうことがある。それではどう考えても辻褄が合わないと思うことも、なぜか自分なりにつなげて解釈して、そのうえ納得していることが多い。
 そう言うと、返ってくるのは「ふ〜ん、そう?」という程度で、「そんなことは聞いていない」という反論はなく、とりあえず謝るということも少ないようで、基本的には「そう思ったんだから、しょうがないよね?」という感じの、マイペースな反応。自分が些末なことと思っていることには、こだわりがないようだ。
 駅で待っていた「本当はA型ほとんどB型」の彼にも、そういうところが多分にあると思っているが、ちょっと違うと思ったのは、迷うといけないから「駅」を待ち合わせにしたところと、連絡が取れないまま30分も待っていたところ。推測だが、彼がB型だったら、駅周辺に関心事でもない限り、5分か10分で、さっさとお店に直行して1人で飲んでいただろう。
 そういえば、今思い出したが、私が120分待った相手「もう待っていないと勝手に思った」人はB型だった。あの時、知っていれば、その時間を自分の時間に使っていたのに、と思う。
 A、B、O、AB型の4つに当てはめられるわけがないと言う人がいる。イジメに使われたらしく、TV番組で扱われることは一気になくなってしまった。人間が、タイプに押し込められるわけはない。一つの物事には良い面と悪い面が同居している。良い物も、使い方を誤れば悪い結果を招く。すべて使い方が肝心だと、私は思うのである。
 私は、学問として研究しているわけではないので、身近な人間がどういう行動を取るかが推測できるだけでもーー最近は「携帯通じます」と書いてある店もあるが、席によっては通じないこともあるのでーー便利だろうという、いわば一つの経験則だと思っている。それに、自分の考え方以外の考え方を知ることで幅も広がるため、余計な感情のすれ違いも少なくなる。
 先ほどの話に戻るが、たとえ彼女のことを考えての行動だったとしても、食事の約束をしたのに先に済ませてしまうのはどうかと思ったが、よく聞いているうちに、考えが変わった。
 料理をシェアして食事するタイプの店だったようで、「食事が終わっていた」わけではなく、正しくは「食事も少し取っていた」なのだ。それならわかる。空腹でお酒だけ飲むのは体にも悪い。
 ここでまた思った。これはB型だけに限らないが、特にB型は悪気なく、自分の言いたいところだけしか言わないことが多い。部分的に強調されるので、そのまま聞くと時としてニュアンスが変わってしまうのだ。
 いずれにしても、私の周りのB型は、自分を大事にしているというところは見習いたく、時々困ってしまうこともあるけれど、とても愛すべき人たちだ。特に、本番に強いことと、その斬新な発想力には驚かされる。真似をしようと思っても到底無理だ。
 プライベートでの30分程度のすれ違いはよくあることで、この話だけでこれほど楽しめたので、聞かせてくれて感謝している。きっと、B型の2人の男性は、もうすっかり忘れているだろうけれど。

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