明晰夢

2009.9.17

 夢の中で、楽しんでいたり、怖がっていたり、次はどうしようかと考えている自分がいる。実際に動きまわり、相手に触れ、会話もして、熱いコーヒーの匂いも味わっている。そして、これは夢だと認識している。
 しかし、覚えておこうと思った夢も、起きた瞬間にさっぱり忘れている。覚えておこうと思ったことも一緒に忘れてしまえば、表面的には何もなかったことになるはずなのに。

 続けて見ているように感じていた夢も、1回は約5、6分だそうで、一生のうちに見るのは合計約6年間分なのだそうだ。
 一度、なぜ、自分がそんなことを知っているのかわからないような内容を蕩々と話しているのにびっくりして、すぐに書き留めようと思ったが、起きたらテレビがつけっぱなしだった。やはり、夢の内容は覚えていなかったが、おそらく、その番組の内容を復唱していたのだろうと思う。眠っているときも聴覚は働いているそうだ。
 その代わり、レム睡眠のときは、脳は、体を麻痺させて動き出さないようにもしているそうだ。そういえば、金縛りは、脳は動いているのに、体は動いていない、という状態が生じさせるものも多いらしい。
 夢を見る(覚えている)ときには毎日、立て続けのことが多く、すごく疲れて、あまり見たくないと思うことがあるのは、もしかしたら、脳の静止を振り切って本当に体が動いているのかもしれない。

 睡眠中には、体は休息し、脳が活動して、眼球が動いているレム睡眠と、脳は休息し、眼球が動いてないノンレム睡眠が交互に訪れる。
 約1.5時間で切り替わるので、切り替わるときに起きるとスッキリ起きることができるらしい。たとえば6時間とか、個人差はあるにせよ、一応の目安があるそうだ。
 夢を見るのはレム睡眠のときで、脳が活動しているときだが、大脳の論理的な思考の中枢だけは休んでいるらしい。夢の中で突拍子もない展開が起こるのはそのためだとか。
 相対性理論はアインシュタインが夢の中で見たことをヒントにしたという話、画家 ダリが夢で見たことを絵に描いたという話は有名だが、多くの科学者や芸術家が、夢からヒントを得ている。
 だからといって、たんに眠れば良いというものでもなく、そこに至るまで考え抜き、理性(論理的な思考)が邪魔をしない自由な発想ができる環境(睡眠)の中で結実するものなのである。
 そう考えると、お酒を飲んでいるときの発想にも1つや2つは良いものがあるかもしれない。理性が邪魔をしない領域と捉えれば。

「明晰夢」とは、夢を見ている自分を認識して、なおかつ、その夢を自分の望む方向へ導き、それを現実に活用しようとする試みを言うそうだ。単純にいえば、悪夢は不安を克服するために、良い夢は自分の願望を現実のものとするためにコントロールするのである。
 睡眠は、日中に活発に動いていた脳や体を休息させるとともに、体内機能を整えて、脳の整理をしている時間といわれている。短期記憶ではなく、長期の確実な記憶は睡眠中のみに行なわれる。その日、経験したことを取捨選択して、記憶すべきものとそうでないものを選り分けているともいわれている。
 勉強していなかったのをなんとか補おうと、前日に徹夜で頭に詰め込み、眠ると忘れてしまいそうだからと、そのまま試験を受けたことがある。わかってみると、それは一番効率が悪い方法だった。早く知っていれば、2問くらいは○になっていたかもしれない。

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