トロリーバス

2009.9.18

 トロリーコーチ、トラックレス トロリーは、最初、無軌条電車(無軌道電車)と和訳された。[レール]が[無]い=[無][軌条]電車。それが、トロリーバスである。
 バス、なのに電車。
 だから、道の上に架線があり、そこから得た電気を動力に走る。屋根の上に付いたポールから上の架線を見なければ、昭和30年頃に都内を走っていたものはバスに見える。しかし、よく見ると、バスやトラック、車両に付いているはずのナンバープレートが付いていない。
 10月15日発刊の「昭和30年・40年代の江戸川区」(発行:三冬社/編集:サムシングエルス)には、昭和43年9月まで走っていた東京都最後のトロリーバス101系統の写真が載っている。
 現在も、ハワイやヨーロッパや多くの国を走っているトロリーバス。中国では「無軌電車」というそうだ。ちなみに路面電車は「有軌電車」。

 たとえば、地下鉄をつくろうにも地盤が弱かった広島市内は、現在も路面電車が走っている。東京都内には路面電車の都電「荒川線」が残された。
 東京も路面電車があちこちを走っていた時代があったが、道路を走る車の台数が一気に増えて、専用道路を持たなかった路面電車自体が渋滞を起こし始め、他の交通機関の妨げにもなってしまったことで消えてしまった。代わりに地下鉄が地中の見えないところを走るようになる。
 ヨーロッパでは、温暖化の原因のひとつといわれている車の代わりに、駅までは自転車を利用したり、路面電車を復活させている国も多い。

 温暖化の問題は、知れば知るほど複雑で難しい。エコな車も車であることに変わりはない。極論すれば、人間が存在して生活する限り、人工的につくりだしたエネルギーをまったく無くしてしまうわけにはいかないのである。
 温暖化ではなく、寒冷化だと言っている学者がいることも複雑にしている。どちらが言っていることも正しいような気がして、地球の表面近くは人間の使用するエネルギーによって温暖化、少し離れた宇宙寄りの方は太陽エネルギーの弱まりとともに寒冷化しているのではないのだろうか。というのは素人考えである。
 どちらにせよ、確実な答えは、もっと長い年数(データ)が必要のようだ。といっても、そこまで、待っているわけにもいかないようである。

 もともと、地球は温かくなったり、寒くなったりの繰り返しなのだそうだが、それを、人間の手で狂わせているとしたら問題である。もしかしたら、人間が影響を与えていると考えること自体が奢りかもしれないので、よくわからないのだが。
 たとえば温暖化で、氷がとけて、地面が水没してしまったり、いままで氷に閉じこめられていたウイルスが動き出して未知の病気が蔓延したり、免疫のない疫病を運ぶ虫が増えるのは困る。
 逆に、太陽エネルギーが弱まっている間の寒冷化なのだとしたら、たちまち、作物
に被害が及ぶ。「自然のものを食べる」どころの話ではなくなる。
 温暖化でも寒冷化でも、それが自然の成り行きなのだとしても、結果は、動物や生物にはあまり好ましい状態ではない。
 
 ただ、エネルギーの無駄遣いだけは避けた方がよいようだ。熱海では温泉の温度差を使って発電しようとしているそうで、他にも、もっと大きな代替エネルギーの開発を進めているようだが、それはそれとして。
 どちらかを切り捨てるような極論ではなく、優先すべきは何なのか。受け売りではなく、1人ひとりが考えてみることが必要なのかもしれない。なぜなら、温暖化の問題は、政治、経済、外交、家庭に至るまで、ゆがんでしまった状態の原因を探ることにつながるような気がするから。
  

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