般若心経

2010.4.24

 仏教の教は約3000ある。
 お経の中でも誰もが知っているのが、文字にすると300字足らずの「般若心経」。
  般若心経は正式には、摩訶般若波羅蜜多(ま か はん にゃ は ら みっ た)という。
 サンスクリット語で、摩訶=大きい、般若=智慧、波羅蜜多=完成。つまり、完成された最高の智慧というような意味。
 波羅蜜多は、サンスクリット語では「パーラミター」。「パーラミター」とは、パーラム(彼岸。仏の世界)と、イター(渡る)で、娑婆世界(此岸)から、仏の世界「彼岸」へ渡り、仏の持つ「智慧」を学ぶという意味である。


 般若心経の最初の25文字は、観音様が五蘊(ごうん。物質や精神、肉体のこと)はすべて実体のない「空(くう)」だということを知り、一切の苦しみから抜け出すことができたということが語られている。
 すべてのものには、実体があるようでいて実体がない。実体がないようでいて、ある。言葉で表すと、それが「空」。しかし、概念では捉えられない。


 7世紀に日本に伝わった般若心経は、インドで生まれ、いまのような形に翻訳したのは玄奘三蔵で、仏教の真髄が凝縮されたものとして、宗派を問わず多くの寺院で読まれるようになった。
 法相宗(ほっそうしゅう)大本山 薬師寺は戦国時代にほとんどの伽藍を消失し、そのまま400年以上放置されていた。
 昭和43年に写経勧進で再建しようとする運動が始まり、人々が賛同した。
 このことから般若心経の写経が多くの人に広まっていったといわれている。


 人々が動いた背景には、高度経済成長のまっただ中で、豊かさの反面、競争社会でのストレスも多くなっていたことがあった。
 現代の仏像ブーム(?)も同じようなものなのだろうか。

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