カナブン

2010.8.17

 今日も「カナブン」が道で動かなくなっていた。
 そういえばカナブンが、正式な呼び名かどうか気になったので、ひとまず調べてみた。
「カナブン(金蚊)」は、英名Drone beetleで、ハナムグリの一種。コガネムシ科全般の俗称でもあるようだ。


 夜、明かりをめがけて入ってきていたらしく、朝、部屋で転がっている虫を見つけることがある。
 なぜ、一晩で死んでしまうのか。朝になって、もう一度窓が開くまで待てなかったのだろうか。寿命だったのかもしれないが、うかつに窓を開けていたことを、なんとなく申し訳なく感じる。
 緑色のメタリック調の、つやつやカナブンもたまに入ってくることがある。
 
 記憶をたどっても、ひと夏の間に、道ばたでこれほど多くのカナブンを見たことがない、と思う。
 気になり始めてからは、気をつけて見るので、なおさら、毎日見つける。夜が多い。
 もう少しすると、セミが一生を終えている姿を目にすることが多くなるが、今年の夏はその前に、カナブンだ。

 
 今年は暑い。毎年、「今日も熱帯夜が続きます」と聞いてきたが、今夏に比べると、いままでの熱帯夜は熱帯夜とはいえなかったような気がする。
 ラニーニャ現象が原因のひとつなのだとか。
 ラニーニャは、ペルー沖の海水が12月のクリスマス頃に温かくなって、魚がたくさん捕れることから、神の恵みという意味でスペイン語の「神の子・男の子」という言葉が付けられたそうだ。
 日本の夏は、赤道付近で東から西に吹く「貿易風」が、インドネシア辺りの海水温を上昇させることにより、雲が発生し、雨を降らせて、雲の上空を乾いた空気が漂うことで高気圧の勢力が強くなる。
 その貿易風がなんらかの現象で通常より弱くなると、インドネシア辺りの海水を温める力も弱いので、日本は冷夏になりやすい。

 ちなみに、エルニーニョ現象とは、「12月のエルニーニョのような現象」のこと。

「男の子」の対語から付けられたラニーニャ現象は、エルニーニョ現象の逆で、貿易風が強くなって、インドネシア辺りの海水が大量に蒸発し、大量の雲の発生で、多くの乾いた空気が高気圧を強めるため、日本は猛暑になりやすいといわれる。
 
 カナブンも「ラニーニャ現象」が影響したのだろうかと思ったら、成虫のカナブンの寿命は1カ月ほどなのだそうだ。人間や、自転車などにぶつかってくることも多く、そのために死んでしまうことも。
 それでなくても寿命が短いのに、そんな無鉄砲さで、生物として、大丈夫なのだろうか。
 何はともあれ、暑すぎる夏のせいではなかったようだ。
 つい、何でも手近な原因に結びつけて納得してしまうことに、注意しなくては。

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