病気の定義

2006.6.8

「病気」とは「(1)肉体の生理的なはたらき、あるいは精神のはたらきに異常が起こり、不快や苦痛・悩みを感じ、通常の生活を営みにくくなる状態。やまい。疾病。(2)(比喩的に)悪いくせをいう。」(三省堂「大辞林 第二版」より)
 しかし、現実には「病気」の定義は難しいらしい。たとえば、病気とは「異常」な状態であり、人数という定義で見ると、正常な人に比べて少ないはずだが、生活習慣病などは「中高年の何人に1人がかかっています」といわれており、そのうち、かかっていない人の方が少なくなってしまった場合、かかっていない人の方が「病気」である、という矛盾が生じてしまうからである。それから、正常と異常の境目をどう取るかも難しい。
 今年4月から「禁煙治療」が保険治療の対象になったそうである。しかし、約1カ月後の4月28日に、厚生労働省が「貼り薬ニコチンパッチ」は適用外(自由診療)と正式に通知したために、病院も、禁煙治療を申し込んでいた患者(?)も、大混乱したそうだ。自由診療と保険診療を一緒に行なう「混合診療」は、平等な医療の提供という意味において、差額ベッドなどの一部を除き、認められていない。
 これに対して、JT(日本たばこ産業株式会社)では、様々なデータをあげて、疑問を呈している。詳細は、JTのWEBで見ていただきたいが、簡単にいうと「十分な議論がなされないまま、健康保険の適用を決めることは、喫煙を病気、喫煙者を病人として扱うことになり、アルコール依存症患者等と比べて、日常生活を支障なく送り、なおかつ合法な嗜好品であるタバコを吸う喫煙者を病人として扱うことには反対である」というもの。
 確かにタバコは体に悪いが、喫煙者=病人か? といえば、「?」である。禁断症状のようなものがあることから依存症ともいわれるが、長年吸っていても、やめる人はやめるし、やめたくてもやめられない人は「精神が虚弱(?)」ではあるにしても、それが病気だといえるのだろうか。
 たとえば、お風呂が嫌いな人や、ニンニクが好きで朝必ず食べる人が身近にいるとしたら、免疫が落ちている時には、ばい菌がうつってしまうかもしれないし、不快な臭いのストレスで病気になってしまうかもしれない。しかし、お風呂が嫌いな人もニンニクが好きな人も病気ではないから病院には行かない。発ガン物質といわれるタバコに比べると、些細なことかもしれないが「理屈」は同じである。風邪から重大な病を引き起こしてしまうこともあるのだ。
 理屈はこのくらいにしてーー「健康」は本当に大切である。虫歯は他の疾病にもつながるので軽く見てはいけないが、歯が痛いだけでも憂鬱になってしまう。「病は気から」だが、「気は病から」でもあるのだ。
 健康を維持するためには、知れば知るほど、不足している栄養素がたくさんある。しかし、大量に摂りすぎると有害になるものもある。脂溶性か水溶性かで料理の仕方も変わり、効果を求めるには一緒に摂る組み合わせがあり、新鮮なものがベストで、できるだけ同じ栄養素群の中から種類を変えて摂る方が良い。食品添加物にも気をつけなくてはいけないが、それには、まず食品添加物の名前を調べることから始めなくてはいけないうえに、添加物の入っていないものを探すとなると、種類は限られてしまうらしい。考えただけでも、ストレスが溜まってしまいそうである。
 そのうえ、適度な運動をして、十分な睡眠を取り、有害な紫外光線や環境汚染からも身を守らなくてはいけない。
 こうなったら、ストレスをストレスだと思わないような強い心を養って、免疫力や自然治癒力を低下させないように、自律神経のバランスを崩さないようにして、体内年齢を衰えさせないようにすることが一番簡単かもしれないなぁ、と思いたくなってしまうのである。

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