「いい」は「悪い」

2007.11.3

「いい人」を見ていて、イライラすることがある。
 他の人だったら断りそうなことでも、頼まれると応えてしまうので、ますます他人に利用される。
 利用されていると取るのは、あまりにも矮小な考え方だが、どう見てもそうとしか思えない状況がある。
「いい人」がいれば、逆にそれを利用する人もいる。他人ごとでも、「自分でやれ!!」とつい言いたくなることもある。
 しかし、そう言うと、「いい人」は決まってこう言うのである。
「できることはやってもいいんじゃないの」と。
 でも、その行為が、相手を増長させていることに気づいていない。
「いい人」が、嫌な顔一つせず、心よく要求に応えているのは、実は悪いことなのではないかとさえ思えてくる。第三者には、利用している人のこともクローズアップされるからである。
 つまり、「いい人」がいなければ見えなかったはずのものも露見してしまうのだ。

 こんな話を聞いたことがある。
 同僚が苦情を言った。
「君ばかりいつも残業をしていると、(帰っている)僕たちが不真面目に見えるから困るんだよ」
 自分たちのことしか考えていない。しかし、まさか想像もしていなかったことだろう、そんなふうに見られていたとは。
 とにかく、「いい」人や「きまじめ」な人は、もう少し、断ったり、手を抜いたりした方がいい。あまり、一生懸命すぎると、気づいていないかもしれないが、自分の心身がぼろぼろになっている。
 それに、人のやるべきことを肩代わりするより、できることは自分でさせたほうがいいに決まっている。
 女性の中には、夫も子供のことをなにもかもやって、結果的に何もできなくさせてしまう人がいる。もちろん愛情からの行為なのだろうが、それが、果たして相手にとっていいことなのか、とも思うのである。

前 頁

  次 頁

バックナンバー

サイトマップ

mail

法令に基づく場合などを除いて、個人情報をご本人の同意を得ることなく第三者に提供したり、開示したりすることは致しません。

copyright(c) SOMETHING ELSE Co.,Ltd. 2012 all right reserved  since2006