洗いすぎ注意(1)

2008.4.24

 お風呂が嫌いで、1週間入らなくても、自身はまったく平気だという男の人がいる。奥さんが嫌がるので仕方なく入っている、と、自分では言っていた。なぜか、心理とは不思議なもので、いままで寝グセのついた髪だと疑わなかったものが、失礼ながら「髪の毛を洗ったのはいつ?」という疑問に瞬時に変わった。
 
 その彼に"3秒ルール"というのを教えてもらった。
 手がすべって、床にアメがコロンと落ちたとき、拾いながら、なにやらつぶやいたかと思うと、そのまま口へ入れた。
 つぶやいた言葉は、「3秒ルールだから、大丈夫」。"落とした物も3秒以内に拾えば、ばい菌がつかないので、食べても大丈夫"というルールらしい。
 先日、TVで同じことを言っているタレントがいたので、彼独自のルールではないのだろう。しかし、3秒と4秒で、どう違うのだろうか。4秒と5秒では? ・・・。3秒も5秒もあまり変わらないように思う。
 そこで、ふと気づいた、賞味期限の偽装を思いついた人も、そう考えたのだろうか。しかし、"3秒ルール"に根拠は感じられないが、賞味期限の"3秒"にあたる"期限"には、条件が整った状態でという条件付き”根拠”がある。

 ところで、せっかくお風呂に入ることのできる、ありがたい生活環境にありながら、”入らない理由”というのが彼にはあるらしい。体の表面のいろいろな菌はバランスをとりながら外部からの抵抗力となっているため、洗い落としてしまうのは体にとって良くない、というのである。
 確かに、常在菌や皮脂などで皮膚は保護されている。体を洗うと一時的に流されてしまうが、しばらくすると皮脂は出てくるし、細菌も、無菌状態にしない限り、また同じような状態がつくられる。
 彼の理由付けに、一瞬納得してしまいそうだが、やはり、"?"疑問である。環境問題を考えると、1日くらいはお風呂に入らないのも良いのかもしれないが。

 ただ、お風呂での"洗い方"には注意したほうが良い場合もあるそうだ。たとえば、皮脂と水分のバランスがくずれている、乾燥肌や脂性肌の人。
 肌の状態が整うまでに時間がかかる乾燥肌は、ボディソープで体を洗って皮脂を落とすと、乾燥を促してしまうことになる。だとしたら、脂性肌は、余分な皮脂を落としてしまっても大丈夫だろうと考えるが、体内機能が元の状態に戻そうとするため、洗浄力の強いソープで洗い落としても、それは新たに皮脂をたくさん出させている"こと"になるそうだ。しかし、皮脂や汗がたくさん出ているままだと、細菌やホコリを寄せ付けやすい状態になってしまうので、適度に清潔にしたほうが良い。
 脂分は酸化しやすく、体に悪さもしやすい。細菌やホコリ、紫外線、摩擦など、外的な刺激によるダメージに弱い乾燥肌は、まだ残っている体の機能を甘やかさない程度に、保湿することも大切だ。
 大量に汗をかく運動などをしていなければ、乾燥肌の人が全身にソープ類を使うのは週に1回くらいで大丈夫と宣言している人もいる。汗腺がある箇所以外は、お湯で洗い流すだけで十分なのだか。
 水より、お湯のほうが油分は落としやすい。さらに石けんを使うと、落としやすくなる。乾燥肌では、必要以上に落とさないことが大切なのだそうだ。
 話はそれるが、アメリカ映画を見ていると、人前で脇の下だけを拭いているシーンがある。女性も、である。最初は、?と思ったが、そう多くもない映画本数の中で、その後、何度も見たということは、それが普通なのだろうか。最近では、食生活の変化からか、清潔症候群なのか、日本人男性も消臭剤を脇にふりかけているようだが。

 体の皮膚だけでなく、顔や頭皮も同じである。
 顔は、ほとんどの人が、鼻や額など脂っぽくなりやすい部分や、目の周りなど乾燥しやすい部分、普通の部分をミックスで持っている。乾燥と脂性のどちらかにしっかり分類されるわけではないそうだ。そこで、手入れするときには、乾燥している部分と、皮脂が浮いている部分は変えたほうが良いのである。余談だが、夜用の保湿クリームのほうが保湿力が高いからといって、昼に使用すると、太陽に当たることを前提にしていないため、紫外線と作用して逆効果になることもあるそうだ。
 
 湯船につかるのは、体を清潔にするだけでなく、体内の血行も良くする。お肌にとっても血行がよくなることは、とても良い。シャワーだけでは血行を良くするまでには至らないのだそうだ。
 ただし、生活習慣病で血管がもろくなっていることに気づいていないまま、熱いお湯につかっていると、病気を発症してしまうこともあるので要注意なのである。

 台所などで使う除菌用品を噴霧した膜の上には、しばらくすると菌が増殖するらしい。そうなのか、と驚いてしまったが、食品は、見た目を変えずに冷蔵庫の中で腐っていることもある。「良い」という思いこみや過信は禁物である。
 菌が見えると便利かもしれない、と思う。食物が腐っているかどうかも、すぐにわかる。腸を整えてくれる乳酸菌も見える。
 そういえば、菌が見える青年の漫画があり、かわいらしい菌がたくさん出てきて、おもしろかった。菌の研究をしている学者や医者には、実物も「かわいい」のだろうな、と思う。しかし、やはり、見えないに越したことはない。息ができなくなるような気がする。

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