干支の話(1)

2008.8.10

 年末年始あたりだけ意識して、その後はすっかり忘れてしまっている干支(えと)。
 ちなみに、今年は、ねずみ年である。
 中国、ベトナム、韓国など、国によって多少違うが、12種類の動物や伝説上の生き物があてはめられているのは同じである。ロシア、東ヨーロッパなどにも十二支がある。

 干支とは、十干十二支、天干地支、六十干支などの略で、もともとは「かんし」という。
 基本は、10種類の十干(甲、乙、丙、丁、戊など)と、12種類の十二支(子、丑、寅、卯、辰など)でつくる60種類(10×12の最小公倍数)の漢字から成る記号、数字。「甲子(きのえね)」の組み合わせから始まる60種類が順に巡る(60進法)。
 ちなみに60歳にお祝いする還暦は、60年で元に還るという意味を持つ。

 干支(えと)は、簡易に十二支のほうだけを呼んでいるもの。「えと」と呼ぶのは、干支を組み合わせて使うため、日本では干を「兄(え)」、支を「弟(と)」としたことによる。
 

 ところで、日本で使われている12の動物には由来があるそうだ。

 ネズミ・・子供をたくさん産むため、「子孫繁栄」や「財産」の象徴。
 ウシ・・・強い力が「労働」を表す。2つのものの境界を表す字の意味から、「転換」。
 トラ・・・「始まり」を表す。 
 ウサギ・・温厚なイメージから「家内安全」。跳躍力で「飛躍」。他に、「五穀豊穣」
 タツ・・・「権力」「吉祥」の象徴。
 ヘビ・・・「生命力の強さ」。稲作などの守り神であることから「財産」。
 ウマ・・・神聖な動物で、「豊作や病気回復」などの象徴。
 ヒツジ・・群れでいることから、「家庭円満」。
 サル・・・賢者、あるいは山の神の使徒とされ、『水』の象徴であることから、「火災などから守る」。
 トリ・・・『とりこむ』
にかけて、「商売繁盛」や「福を呼ぶ」。
 イヌ・・・「安産の守り神」、「財宝」の象徴。
 イノシシ・万病を防ぐとされることから「無病息災」。作物の神でもある。




 干支(えと)について、日本にはこんな話がある。
 神様が、動物に向かって、「元旦に、神殿に着いた順番に、12年を1年ずつ順に守ってもらう」と言ったため、動物が競争したという話である。
 干支の到着した順番は、上記の通り。

 ネズミが一番なのは不思議だが、ウシの頭に乗っていて、最後にウシの前に飛び降りたから。
 そう早いとは思えないウシが、なぜ早かったのかというと、足が遅いので、皆より早く出発したのだそうだ。真面目で計画的だとは思うが、なぜ、ネズミが頭にのっていることには、気がつかなかったのだろうか。
 ネズミは、ネコに嘘の日にちを教えたため、ネコは十二支からはずれてしまう。そこで、ネコはいまだにネズミを追いかけるのだとか。ネズミは、きっとウシにお礼を言わなかっただろうけど、ウシは怒っていないんだろうな。
 1日遅れて着いたネコは、「顔でも洗って出直しなさい」といわれて、いまでも顔を洗っているという冗談のような話もある。
 他にも、いろいろある。
 ウサギはトラに食べられそうになり、先を譲った。
 タツとヘビは、ひげの差でタツが勝った。
 イヌとサルがケンカを始めたのをトリが仲裁に入った。
 イノシシは、最後に門を突き破って入ってきた、など。
 干支の順を覚えられない人もいるようだが、物語で覚えると案外おもしろい。

 ただし、十二支が、もともと中国から伝わったこと、動物を記号のように用いただけであることからしても、後に、もっともらしくつくられたお話である。
 なので、ウシ年生まれの人がウシのような性格を持つとはいえない。いえないけれど、西洋占星術の星座と同じように、なぜか、生まれの干支に照らし合わせて、「どうりで・・・」などと思ってしまうのはおもしろい。

 
参考:
http://www.ratio.co.jp/tokushu/shogatsu2003-2004/juunishi.html 
http://www.eto12.com/index.html

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