未来にあるもの

2008.12.19

 ノストラダムスの大予言などを始め、「人類滅亡」についてはこれまでいろいろといわれてきた。環境の変化、新型のウイルス、争い、経済恐慌など、人類が滅亡してもおかしくない状況が片方にあるため、まったくありえない話にも思えなくて関心がある。
「世紀の大予言スペシャル 人類滅亡7の警告」(日本テレビ 9月18日放映)の内容(訳)をまとめてみた。


 ブラジルのジュセリーノ氏は幼い頃、見た夢が現実になったことから、以降、夢を書き留めては登記役場で保管し、約9万件を当てているといわれている。
 なかでも有名なのは、1989年10月26日にブッシュ大統領に送った、「ワールドトレードセンター」「飛行機が衝突」「2001年9月11日」などの言葉が書き込まれた「アメリカ同時多発テロ事件」についての夢を書いた手紙。16歳の時には、「日本」「神戸市」「地震」「1995年1月17日」という阪神淡路大震災に該当する予知夢もあったそうだ。      
 地球温暖化、森林伐採により菌が繁殖しやすくなり、2011年に未知の疫病「エルス」が発生し、2043年に環境悪化により、世界人口の8割が消えるというものもあるらしい。


 アドルフ・ヒトラー(Adolf-Hitler-Schule/1889年〜1945年)は、「1989年から2000年の間に人類は大自然から手ひどく復讐される」「2014年にはヨーロッパの3分の1とアメリカの3分の1は荒廃してしまうだろう」「アフリカと中東は完全に荒廃する。結局、今の文明は砂漠しか残さない」という予言めいたものを残しているそうだ。


 聖徳太子は「十七条憲法」「冠位十二階」の制定、法隆寺の建立などで有名だが、歴史ミステリーでは、後につくられた人物で実在しないという話もあるミステリアスな存在。
 存在した根拠ともされている「日本書記」には、聖徳太子について「兼ねて未然を知ろしめす(兼 知 未然)」と、その不思議な能力について書いてあるそうだ。
「未然本記」(筑波大学の図書館所蔵)は、聖徳太子が未来のことを漢文で書いたものとされている。年数は書かれていないが、章によって時代を示していると考えると、「応仁の乱」「第二次世界大戦」を表している記述があるそうだ。
 また、第三次世界大戦を暗示する「北方の智に没落した者が復活し南の諸国たちと共に戦争を起こす(光沈北水三十旬日封南木六十日)」や、「子孫恥 残害 兒胤 苦 刃殺」(子孫を酷するような苦しみが発生する。2030年以降と推測されている)という記述もあるそうだ。


 紀元前4〜6世紀に栄えた中央アメリカ(グアテマラ高地からユカタン半島あたり)の密林に住むマヤ族は、高度な文明(マヤ文明)を持っていた。
 統一国家ではなかったので、他の王国からの攻撃を防ぐために天体観測から未来を読み解く占星術のようなものを編み出したとされている。基本となるのが太陽の動きに合わせた精密なマヤ暦で、1ヵ月20日×18ヵ月を1年とし、いまのグレゴリオ暦に大変近いものだったそうだ。古代マヤ人たちは太陽の動きなどを農業などに生かし栄えていったとされている。
 マヤ文明の象徴である、世界遺産「チチェン・イッツァ」の中の「カラコル天文台」の3つの窓は、春分、夏至、秋分の日没の方位を正確に観測できるようになっている。火星や金星の軌道も観測機を使って、知っていたと推測されている。
 マヤ暦が、紀元前3114年8月13日から始まり、2012年12月23日までしかないことから、歴史学者エイドリアン・ギルバートは著書「マヤの予言」で、マヤ暦と「太陽の極大期」が一致する2012年に太陽の歴史が終わることを表しているとしている。
 宇宙の分析を行なっている独立行政法人 宇宙天気予報センターの亘 慎一博士いわく、太陽は極大と極小を繰り返しており、次の極大期(2011〜2012年頃)は学会でも注目されている。極大期には、太陽内部のガスなどでつくられる黒点が表面に増え、大量に太陽フレア(爆発現象)が発生し、衛星や通信に障害を与えたり、動物の地場が狂うなどの影響があるそうだ。


「最後の晩餐」に秘密を描き込んだという「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著 越前敏弥訳 角川書店刊)でも有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci/1452年~1519年)。
 ローマ大学、リカルド・サントス教授によると、あらゆる学問に通じていたダ・ヴィンチが、晩年に水のエネルギーを驚異として数多く描いたスケッチから、それを大自然による人類滅亡のメッセージと読み取っている。
 また、オックスフォード大学のマーティン・ケンプ教授は、ウィンザー城(イギリス)に残されていたダ・ヴィンチのメモに書かれている「雨が降り雷鳴がとどろき稲妻が走る 人間を乗せた大きな樫の大枝がすさまじい風によって空中を運ばれていくのが見えた 転覆した小舟には どんなにたくさんの人が乗っていたことか そして まだかろうじて転覆を免れている船の上には人々がおり 恐ろしい死を予知して 悲しげな身振りで懸命に逃げようとしている」という文章を、人類に降りかかる「自然災害」と読み取っている。
 モナリザの絵にもまだメッセージが隠されているとされている。


「人類滅亡を表す」メモが2003年に発見された。書き残したのは、「万有引力」、「微分積分」で天体の動きを計算し、「光の正体」を解明し、天体望遠鏡をつくった史上最高の科学者といわれるアイザック・ニュートン(Issac Newton/1643(1642)年~1727年)。
 ニュートンのメモは、イスラエルの富豪にオークションで落札されて、その後、エルサレムの国立図書館に寄贈された。2007年5月には「ニュートン会議」(イスラエルにて)が開かれて、学者たちが集まってメモの検証や話し合いがもたれたそうだ。
 メモには、2060年に人類は滅亡するとあった。
 ケンブリッジ大学の図書館には、ニュートンのメモ、約20000ページ分(高さにして約4m)が所蔵されており、他13万点以上の著名人のメモが保管されているそうだ。
 ニュートンはすでに水星の軌道が楕円であるとし、微分積分を使って、水星の位置も割り出していた。そして、ハレー彗星を目撃したときのメモもあるそうだ。「ニュートンの伝記」には、1680年(1683年)に見た彗星(ハレー彗星)が5、6周した後、太陽に突入し、太陽のコロナ(摂氏100万℃)が地球を炎で飲み込む、と甥に語ったことが書いてある。 

 17世紀、ダーウィンなど世界中の英知が集まった世界最古の学会、王立教会(ロイヤル・ソサエティ)で、会長を務めていたニュートン。人間嫌いのニュートンが唯一心を許した学会の友人が、後にハレー彗星の公転周期を発見したエドモンド・ハレーだった。ニュートンは、ハレーに友情から、手柄を譲ったのではないかともいわれている。
 ノアの大洪水も、モーゼの十戒も、ハレー彗星によるものではないかと考える説があるらしい。現在、確認されている太陽系の小惑星はまだ1割程度で、そのうえ小惑星や彗星は重力で引き合っていて、軌道が微妙に変わるため計測が難しく、彗星が太陽に衝突する可能性は少ないが、まったく無いことではないのだそうだ。
 約75.32年の周期でまわっているハレー彗星が見られたのは1986年2月9日で、次は2060年頃になる。ニュートンのメモに書いてあった年である。


 2000年11月2日。タイムトラベラーと名乗るジョン・タイター(1998年生まれ)のインターネットの掲示板への書き込みが騒がれた。ジョン・タイターは翌年3月24日に、自分がいた2036年に帰ったそうだが、乗ってきたタイムマシンの構造図や、重力をゆがめて人工的なミクロ特異点を発生することでタイムトラベルしたという話は、物理学者をも納得させるものだったそうだ。
 他に、2001年2月8日の書き込みには、2001年6月23日の「ペルー大地震」、同年2月25日の書き込みには、2003年3月19日に始まる「第二次湾岸戦争」などがあった。
 そして、2000年11月4日の書き込みでは、2015年に、ロシアが核爆弾をアメリカに投下して勃発する「第三次世界大戦」で30億人が亡くなる、と。
 しかし、未来から何の為に来たのかは謎なのだそうだ。


 日本の江戸時代(1730年頃 )に描かれた幻の予言書「をのこ草紙」の一部を書き写した「神道古義 地之巻」には「かくて いよいよ衰え塗るそのはてに 地水火風空の大いなる災い起こりて 世の人十が五まで滅び 異国の軍さへ攻め来るべし」という文章があるそうだ。 


 番組では、最後に、地球の未来を救うための様々な研究や開発を紹介していた。
 60年後には石油は掘り尽くされるとされているため、水深数百メートル以下や地中にある「メタンハイドレート」という天然資源を一般家庭で使うための開発が進められている。二酸化炭素の排出量が石油の半分で、世界各地にあり、日本の周りにもたくさんあるそうだ。
 アメリカの先端科学研究所では人工の筋肉で発電する人工筋肉発電装置を開発中。宇宙航空研究開発機構ではスペース・ソーラーパワーシステムズ(宇宙空間に打ち上げた巨大な太陽電池パネルからマイクロ波でエネルギーを地球に送るシステム)を研究中。
 地球から宇宙ステーションまで約36,000kmの宇宙エレベーターをつくって宇宙開発を促進する計画は、世界中の軍事費すべてを建設費に注ぎ込めば、2018年にはできあがるといわれている。


 
 ノストラダムスの予言とされた、人類滅亡の年は過ぎた。
 一説には、地球の歴史には寒冷と温暖の波があり、温暖になっているとされる現在の気候も、その流れの1つともいわれているそうだ。
 地球上の様々な生物は、そういった気候の変化などに長い年月をかけて対応できたものだけが生き残ってきた。人間は、進化させた脳を使って、様々なことを解明し、技術の力で様々なものをつくりだしてきた。しかし、地震やハリケーンなど自然の変化を完璧にコントロールすることはできない。
 体のほうは、科学や医学の力で守ってきたが、アレルギーやストレスなどの症状に悩む人口は増えている。進化の早いウイルス、病気、そして、戦争、経済の格差など様々な問題も抱えている。
 人間は脳を発達させたため、種を蒔き、土地に定住することで、食物に対する飢餓を克服することができるようになったが、それは所有地の拡大を巡る争いのきっかけにもなった。脳は、その後、宗教など争いの原因を様々に増やす。  
 動物たちのように最低限必要なものだけを選ぶ生活にはもう戻れない。世の中から争いが完璧になくなることはないのかもしれない。それぞれの人が少しずつ自分のエゴを抑えれば良くなりそうなものだが、競争社会においてエゴを抑えるのはある意味、至難の業で、そのうえ何がエゴなのかさえわからなくなってしまっているような気もする。
 しかし、とにかく、このままでは、人類は滅亡しなくとも、大切な何かを失ってしまうことだけは確かな気がする。

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