変化=継続

2009.2.12

 男女の脳には違いがある。
 たとえば、女性のほうが、左右の脳をつなぐ脳梁が太く、情報伝達が活発に行なわれている。そこで、男性が苦手な、同時にいろいろな作業をこなす能力が高い反面、理屈と感情がごちゃまぜになって、結果的に会話があちこちにとんでしまうことが多いといわれる。もちろん、個人差はある。
 アメリカには、男女の脳の特質を活かして、男女別のクラスで授業を受けさせている学校があるそうだ。男子のクラスは、できるだけ競わせて学ばせる。また、同じことを続けるのが苦手なため、読書は、寝ころぶなど好きなスタイルでさせる。
 逆に女子の場合は、競わせるのではなく、協力して解決することを大切にしている。女子が苦手といわれる数学も、ビジュアルを使った解き方を教えると回答率が高くなるのだそうだ。
 男性が中心となってつくりあげてきた仕事の場で女性が不利とされてきたのは、競うことが多いからなのかもしれない。
 男女には総合的な能力には違いはなく、そればかりか、男性だけのグループ、女性だけのグループより、男女混合のグループが一番、能力を発揮するという実験結果もあるそうだ。
 どんな場合も、1つの基準において優秀であることから生まれる結果より、様々な個性によって得られる結果が良くなる場合のほうが多い。
 しかし、それを活かそうとする積極的な行動が回避されるのはなぜなのだろうか。
 それは、同じような環境や考え方の人間だけの集まりでは、無駄な議論もなく、変化にチャレンジすることもないからで、それに対するいいわけが、「この感性がわかる人でなくてはダメだ」という言葉になる。
 変化は誰でも怖い。うまくいっている状態ならば尚のこと。
 女性が、家庭から社会に進出し始めた頃に、「競う」ことをインプットされている男性脳は変化を排除しようとして、小さなことをあげつらっては「これだから女は仕事に向いていない」と牽制してきた。しかし、結果から見ると受け入れざるを得なかったようだ。
 物事はこうして落ち着くべきところに落ち着く。あらゆるシチュエーションで起こる小競り合いは、そういう意味では避けられない、避けてはいけないものなのかもしれない。
 それより問題なのは、強固に排他的になり、変化も進化も求めず、壊れないように守ることで逆に破壊の道を選択していることである。変化の積み重ねが歴史であるということを忘れて、無駄な抵抗を試みている場合も多い。
 変化を受け入れないほうが、本当はレジスタンスなのかもしれない。

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