ひとつの時代の終焉、新しい時代の始まり

2009.4.7

 日本の人口は、縄文時代晩期に約8万人、弥生時代には約60万人、そして奈良時代には400〜600万人くらいに増えたそうだ。
 ちなみに、縄文時代の寿命は15、6歳。爆発的に人口が増えたのは、稲作などで食糧の安定が得られたこともあるが、やはり、渡来人が増えたことに関係していると考えられているらしい。
 平均寿命は、大正時代になって40歳を少し越えるくらいになり、1950年には60歳くらい。いまでは、80歳くらいになった。 
「爆笑問題の日本の教養」(NHK 4月7日放送 File067「人口は口ほどにものをいう」)に登場した上智大学 鬼頭宏教授(歴史人口学)によると、日本の人口は、生活形式の変化により、これまでに4回の増加と減少を繰り返しているのだそうだ。
 1回目の縄文時代は26万人をピークにやがて減少。弥生〜平安・鎌倉時代には平安時代の700万人をピークに、やがて減少。3回目は室町〜江戸時代で、江戸中期の3000万人がピーク。明治時代には1億2000万人を越えたそうだが、2005年(1億2700万人)をピークに減少し始めている。
 2008年には戦後最大の5100人の人口減少を記録した。「国立社会保障・人口問題研究所 推計」によると、2055年には日本の人口は9,700万人、2105年には4,400万人になると推測されている。
 この人口の増加減少をこれまでの方程式に当てはめると、減少期に入った今は、明治から始まった生活形式の終焉、あるいは新しい生活形式の始まりに移行する過渡期であると考えられるのだそうだ。
 


 環境汚染、頻繁に起こる自然災害、新種のウィルス、動植物の異常、銃の乱射などの数々の事件、偽装事件などに見られるモラル低下・・・。と思っていたら、小学生も知っている「リーマンブラザーズ」に端を発した世界的な不況。派遣切りや、企業の倒産、株価下落。
 まるでレオナルド・ダ・ヴィンチが晩年に描いた大きな渦のようなものに、世界中が飲み込まれていっているような気がする。
 先日、テレビのチャンネルを変えると、「経済は気分に左右されるところが大きいので、これ以上、不安にさせるようなことをテレビであまり語りたくないというのも本音」といっている声が聞こえてきた。確かにそう思う。かといって、わかっていることや知っていることを隠すのもおかしいので、語る人にとってはジレンマかもしれない。自分の知識だけをひけらかしているとしか思えないコメンテーターが多い中で、そのスタンスは新鮮に感じた。
 番組をつくっているほうは、見ている側にも多少の知識があって、理性的に聞いてくれていると思っているのかもしれないが、テレビで放送するとダイエット食材が品切れ状態になる現象を見ていると、そうでもないようだ。害のない話ならそれでも良いのだが。
 枕詞のように用いられていた「100年に一度の」という言葉。いっときは、チャンネルを変えたはず、とリモコンを確認するくらい、どの局も、うんざりするくらい同じ言葉を使っていた。
 当事者とは思えないような政治家の発言には耳を疑うこともあるが、あまり、不安をあおるような放送の仕方は、適切ではないのかもしれない。
 苦労しながらも、工夫して新しい考え方に取り組み、がんばっている人たちを取りあげている番組のほうが、多くの人にとって、どれほど良いだろうと思うのである。

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