結婚生活が長く続くかどうかが古いアルバムからわかる。のだそうだ。
あくまでも統計的なデータだからと思いながらも、読んでいくうちになんとなく納得してしまった。
大学の卒業アルバムから、口角のあがり方と目の周りのシワという2つの表情筋から、笑顔を10に分類したところ、笑顔の少ないほうの10%のうち4人は離婚していたが、上位10%に入っていた人たちは結婚生活が続いていたそうだ。
また、65歳以上の人の子供の頃(平均年齢10歳)の写真でも同様にデータを出して、2つの結果を合わせると、つまらなさそうな感じの顔で写っている人は、5倍も離婚率が高くなる。
研究リーダーである心理学者マシュー・ハーテンスタイン(アメリカ・インディアナ州のデポー大学)は、結果を導き出したものではないがとして、笑顔と結婚生活の関係はストレスがないことにあると考えている。それは、笑顔が人生にプラスを生み出し、プラス思考の人をも惹きつけること、周りの人を幸せにすることなどが、結婚生活の持続に関係するのではないか、としている。
また、笑顔の多い人は友人も多く、そのことが結婚生活を長く維持できることに関係しており、卒業アルバムではカメラマンに笑顔を促されて、つくることができる素直な性格も関係しているのではないかとした。かなり昔の写真であっても、過去の出来事が連続して、現在をつくりだしている。笑顔(肯定的な感情)は人生の、とても重要なファクターになりそうだ。
以上は、アメリカの科学サイト『Live Science』(2009年4月14日 Clara Moskowitz)の、"Smiles Predict Marriage Success"という記事を要約したもの。
(www.livescience.com/3503-smiles-predict-marriage-success.html)
アメリカの科学雑誌『Scientific America』には、"What Makes an Honest Smile?" 2010年12月11日ーChristie Nicholsonー(http://www.scientificamerican.com/podcast/episode.cfm?id=what-makes-an-honest-smile-honest-10-12-11)という次のような記事が載っている
アメリカの心理学雑誌『Journal of Personality and Social Psychology』で発表された研究である。大学の卒業アルバムを調査して、その30年後を調査したが、写真で本物の笑顔だった女性は、30年後の結婚生活の満足度、幸福レベルが高いことがわかった。
本物の笑顔(Duchenne smile/デュシェンヌ・スマイル)とは、口角をあげる表情筋と、目の周りの眼輪筋(不随意筋)の動きによりシワが現れる、感情がともなった自然な笑いのことを指すそうだ。
また心理学専門誌『Psychological Science』で発表されたものには、チーム年鑑に、ディシェンヌ・スマイルで写っているプロ野球選手の長寿確率は、そうでなかった選手に比べて倍になっているという研究結果も載っているそうだ。