パンタナール PANTANAL
世界遺産「パンタナール」(パンタナルとも言う)は、ブラジル・パラグアイ・ボリビアの3国にまたがる世界最大の湿原。総面積23万平方キロメートルで、広さは日本の本州に匹敵する。
パンタナールという名前は、湿地や沼沢地を指す「パンタノ」に、大きいという意味の「アール」をつなげたもの。
雨季の水位は高く、ほんの20年ほど前までは、一部の人が訪れるだけの秘境の地だった。
雨季(11〜5月)には何本もの河が氾濫して、乾季より水位が2〜3mあがるため、ほとんどが水没してしまい、初めて訪れたヨーロッパの探検家達は内海と思ったといわれている。
かわって乾季(6〜10月)には、鳥類がコロニーをつくる世界有数の動植物の宝庫となる。(400種以上の動物、900種以上の野鳥、450種以上の淡水魚など)
極彩色のスミレコンゴウインコやオウム、トュユユ、オオアリクイ、アルマジロ、世界最大の齧歯類カピバラ、黄金の魚ドラード、カイマンワニなどが有名。日本にいると色の洪水のように見える鳥類や植物の色も、現地で見ると、まったく違和感がないのは不思議だ。 (2006)
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