直感(感覚)と理屈(理論)は、人のタイプを大まかに分ける時によく使われる。「理屈ではなく、感覚(直感)で捉えろ」とは言うが、逆はあまり聞かない。どちらかといえば理論(思考)先行型の人間にとって、これほど辛い言葉はない。右脳と左脳。理屈で考えるより感覚で捉えることの方がすごいという風潮もあるので、こう言われると、特に中途半端な理論派は言葉を失う。それを知っていて、利用しているのではないかと、時々疑いたくなる。
理論先行型は、物事を数値や言語などに即時に置き換えることが得意なため、どちらかといえば言葉に表せない「感覚」に弱い。数値に置き換えるなんて夢がない、と思うかもしれないが、それは数学者が数式を解くことに、どれだけロマンを感じているかを知らないのである。
ところで、理数系に強い人間は一般的に理論派と捉えられがちだが、実は直感が大切で、科学者や数学者の発見は「ひらめき」に導かれることが多いと聞く。しかし、その、ひらめきは、経験や理論の積み重ねの上に成り立っているものである。
「概念なき直観は盲目であり、直観なき概念は空虚である」(カントの純粋理性批判より)
すべてのものは、極論に囚われると、必ず限界がくる。
2006.5.12
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