「1010」草隆社2001年 |
くしやみが出て 鼻がたれて…… 【濱口町子さん(46歳)】 10年前から春先になると鼻がつまり、くしやみが出て、目がかゆくなって・…という症状が出はじめました。最初はカゼかと思ったのですが、医者に行くと典型的なスギ花粉症だとわかりました。 ひどくなると鼻は常にスーっとたれ、くしやみは止まらず、人と話もできない状態。外出するときには仕方なく抗ヒスタミン剤を飲みました。でも当時から貧血症の薬を飲んでいたので、これ以上薬には頼りたくないと思っていたところ、2年前に友人からスギ茶をすすめられたのです。 その人は、6年前に突然花粉症を発症し、会社にも行けないほどひどい状態におちいったそうです。そんな状態のときにスギの葉を乾燥させた「スギ茶」を飲んだら、なんと1杯ですぐに鼻が通り、びっくり。その日は1日合計1gくらい飲み、夜は久しぶりにぐっすり眠れ、次の日には会社に出勤できたというのです。そして、1週間後にはつらい症状がなくなってしまったとのこと。 その話を聞いて、私も試しに飲んでみることにしました。 毎日飲んで抗ヒスタミン剤を手放せた! ちょうど花粉のピークに当たる3月ころ、スギ茶を飲み始めました。そのせいか、その年はあまりひどい症状は出ませんでした。そして昨年は、1月から毎日数杯、4月まで欠かさず飲んだところ、花紛の飛散量は例年にも増して多かったにもかかわらず、つらい症状は出なかったのです。 その後は、スギ花粉が飛ぶ時期にスギ茶を毎日欠かさず飲んで、花粉症のつらい症状とは無縁の生活が送れるようになりました。 ちなみにスギ茶をすすめてくれた友人は、3年後には、親則正しくスギ茶を飲まなくても症状が出なくなり、ごくたまにくしやみ、鼻水、鼻づまり、涙、目のかゆみなどが突然発症しても、スギ茶を飲めば症状は治まるようになつたというのです。体質が変わったのでしょう、私もそれを目指して、おいしくスギ茶を飲み続けたいと思っています。 スギ茶は懐かしい ふるさとの香り 最初に袋を開けた時、スギのにおいがプーンと香り、子供のころよく遊んだ神社の裏の杉林を思い出しました。私にとってこの香りはとても懐かしく、いやしの香りでした。杉林を目の敵にするのではなく、上手に共存したいですね。お茶にするとその香りはなくなるのですが、特に冷やすとおい しいと、家族中で評判です。 花紛の飛び始める少し前から飲んでおくと、つらい症状があまり出ません。今年も1月くらいからは、コンスタントに飲み始める予定です。 薬を使わなくても快適な生活を送れるようになった理由は、スギ茶以外には考えられません。副作用もない素晴らしいスギ茶を、多くの人に知ってもらいたいです。 薬剤師からひとこと 手軽で効果も早い自然の減感作療法 抗原 (アレルギーの原因となる物質)を注射によって定期的に体内に入れ、その濃度を上げていくことで体質を変化させる減感作療法という治療法があります。約3年間、定期的に病院に通わなくてはならないため、日本ではまだあ まり普及していませんが、欧米諸国ではアレルギーに対する一般的な治療法の1つです。ただし、実際には病院通いが続かず、成功例は少ないようです。 このスギ茶は減感作療法と似ていますが、ただ煎じてお茶を飲めばいいだけなので、非常に手軽で安価ですし、減感作療法のように微熱が出ることもありません。 植物に含まれるさまざまな成分が人体によい影響を与えることは、森林浴効果、漢方の生薬やエッセンシヤルオイルなどからも周知のこと。有効成分についての研究は国内でも盛んに行われていますが、具体的にアレルギー疾患の 予防や皮膚病、呼吸器系疾患の改善などに効果がある成分もあるようです。また、テルペン系の成分が含まれる針葉樹のエキスを体内に入れると、10〜20分後には体内のヒスタミンが消え始める、という動物での実験結果もあります。 テルペン系の成分の1つであるセスキテルペンはスギ茶にも含まれ、それをお茶として取ることで森林浴をしたのと同じような効果が得られている可能性もあるでしょう。 実際に飲用する場合にはお鍋で煮出すのが一番ですが、素材がアルミ、鉄、銅だと化学変化を起こす可能性があるので、土鍋かホーロー鍋を使います。基本的には漢方薬の生薬と同じように扱ったほうがいいでしょう。面倒な方は、 ティーバッグを電気ポットに入れておけば3〜4時間でスギ茶ができるので簡単です。 日本橋くま薬局 隈アヤ子 |