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| よろず”医者いらず” 花粉症を蹴散らす「杉の葉茶」 旭利彦 杉花粉の季節が去り、患者諸氏が「やれやれ」と安堵したのも束の間、引き続いてヒノキ花粉の襲来である。 知り合いに病院でアレルゲン検査をしたところ、杉はおろかヒノキにブタクサ、イエダニにハウスダストにまで反応を示した悲惨な男がいる。 杉花粉の暴風雨をなんとかやり過ごしたと思ったら、今度はヒノキ花粉の大雪。そんな心境なのだそうだ。 ここにも、ある日・突然、杉花粉の暴風雨に突然襲われた人物がいる。高野茂信きんクレジットカードの"板″を製造販売するサクセス(東京都中央区)の経営者だ。 「あれは9年前の3月初め頃でした。営業で環八を車で走 つていた時のこと。急に目が見えなくなったのです。目が激しくかゆくなって涙がポロポロ出てきて、目が開けてられない。それに鼻水は出てくるわクシャミは止まらないわ。 なんとか家にたどり着き、そのまま寝込んでしまったのです。看病してくれていた家内と″これは風邪じゃなきそうだぞ。もしかしたら、花粉症じやないだろうか″と話し合つていたところ、"あなた。ちよつと待ってて。いい考えがあるの″と出かけてしばらくして持って帰ってきたのが、杉の葉っばでした」 以前から開いていたのが、奥さんの祖父の話だった。 「一級建築士だった祖父は、昔の国鉄の京都駅や門司駅の駅舎の建設にも携わった。その祖父によれば、明治、大正、昭和にかけて鉄道建設に従事する人々の間では、胸のモヤモヤモヤつまり気管支系の病や、胃や腸など消化器系の病気には杉の生薬を煎じたものが良いと言い伝えられてきた。 なんでも、もともとは山仕事をする人たちに古くから伝えられてきたもので、明治時代に山奥で鉄道敷設に閑わった人が、山仕事の人たちから教わったそうです。特に、鼻の調子が悪い時に杉の葉の煎じ汁を飲むと、鼻の通りがよくなるということを、家内は開いていました」 それを思い出した奥さんが近所から杉の葉をもらってきて、それを煎じてご主人に飲ませたところ、「完全に詰まっていた鼻がすぐに通りました。それからクシヤミも出なくなり、目のかゆみも軽くなりました」これは面白いと思った高野さん家の庭に杉を植えて、本格的に花粉症と杉の葉の関係について研究を始めた。「知り合いで花粉症に悩んでいる人間がいれば、その人に勧めてみて実際に効果があるのを確認していくうちに、これが口コミで広がり、本格的にビジネスとして『杉茶』の開発を思い立ったのです」 商品化するには安定した原料確保が重要と考えた高野さんが思い出したのが、石川県のの富来町に杉林を持っている友人だった。「能登半島の西岸の半ばにあるこの林を実地検分に行ったところ、海岸線ぎりぎりまで林が迫っていて大気が汚染されておらず、水もまた良質で非常に品質のよい杉の葉だということがわかりました。 また、森林組合がしっかりしていて搬出体制も確保できる。 そこで商品開発に踏み切りました。杉の生薬は″足が早く” てすぐに発酵していやな臭いを発するようになるのでに、焙煎加工します」 ところで、花粉症に効くというのは、やはり杉花粉で抗原抗体作用を起こすことで、花粉症を治すという仕組みなんでしょうか? ″毒を以って毒を制す″というような・・「とんでもない。当社の杉の葉茶の原料には花粉がついていない秋口の杉の葉を使っています。この時期の葉っぱは、厳しい冬に向かって”精油”をたっぶりため込んでいます。この精油が有効なんですよ」 花粉症の様々な症状を起こす原因物質が「ヒスタミン」であることはよく知られているが、杉の精油に、そのヒスタミンを除去する作用があることを、現在、国立大学や国立の研究機関が研究している最中だ。 精油に含まれている多種多様な有効成分の″おかげ″らしいが、成分は特定されていない。 ヒスタミンというのは、″花粉症”全般の根本原因。 だとすると、杉のみならずこれらすべての改善に有効ということなのか・・・・。 「その通り、杉だから杉の花紛症だけということではない のです」 |