私のFENリスニング具体的体験シリーズ(19)

「私の英語遍歴

一つお願いがあります。
この連載をお読み下さる方は
是非、何らかのコメントを下さい

 10.反芻すまじ単語の意味を

しかし油断大敵である。
語の一つ、二つの意味が取れてくると、
それをどうしても味わいたくなる。
味わい反芻していると、
その間に聞かなければならない
他の7,8語が犠牲になり、
下手すると次の3秒の9語も逃がしてしまう。

negotiatorsの意味を反芻している間に
and mediators in the Lima hostage crisis walk も
次のTuesday to the site of opening talksも
吹き飛んでしまい、われに帰ったときには
Tupac Amaru辺りを走っている。

この言葉が突然意識を襲っても
前後関係が分からないから結局、
何も分からないうちに時間だけが
過ぎてしまうことになる。
こんな具合でなかなかうまくいかないが、
時間が経つにつれて、
より多くの語意が無意識のうちに捉まれ、
意識がそれを追う形となった。

この無意識と意識の織り成す様が
ピッチャーとバッターの関係のように思われ、
当時よく野茂とイチローの試合姿に
それを重ねてみた。
野茂の投げる速い球(無意識の語)を
イチローの器用なバット(意識)が捉え、
球(意味)を空に舞い上げ、
球(意味)が空を飛んでいる間に
イチローは一塁目掛けて走っていく。
球(意識)が外野に捉まればアウト、
捉まれなければセーフ、こんな場面を想像した。

1語の意味が意識に残れば出塁したと同じだし、
2語の意味が連続して意識に残れば1塁2塁、
一つの語を抜かしてその前後の語の意味が
意識に残れば1塁3塁、
3語の意味が全部意識に残れば満塁、
4語が全部意識に残れば満塁ホーマー、
というような具合に考えたが、
最初はノーヒット、ノーランばかり、
やっと1語が塁に出ても2語目が三振で
語ランナーが続かない。
わずか3秒の間に9語全部(9人全員)を
生還させるには満塁ホーマーに次ぐ
満塁ホーマーが必要で、そこまでになるには
野球選手以上の練習が必要だった。




以下シリーズ(20)に続く
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