途中までカットしてきたモデルを、ステージ上で仕上げる。「今、この場で自分が見える、彼女の魅力とかきれいさを探していきます」と語ってからカットに入り、黙々と切り続けた。

　事前にカットした5名のモデルも登場し、毛の重なりがつくるスタイルの効果を解説。クセ毛をウェーブとして活かしたスタイル。スプレーでボリュームを出した髪が、ブラシを入れるとまたストレートの美しさに戻る。ホットカーラーで巻くだけで、エレガントに変化するロングヘアー。300名以上の来場者の目の前で、髪は自在に動いた。

　髪が多い・少ない、クセや髪質で、あきらめてしまっていることが、お客様にも美容師にもたくさんあるとEIJI は言う。「僕はいつも、どうしたらできるかなって考えてみる。今までできなかいと思ってたことができたら、お客さんにとっても自分にとっても、そんな嬉しいことはない」。

この夏、マジソンAve.に１５０坪のサロンをオープン
自らのカットひとつで道を切り拓ていく
　福岡生まれ。２３年前に単身渡米。
　ドライカットで世界的に有名なジョン・サハグ氏と共に「JOHN SAHAG WORKSHOP」を築き、マネージメントから教育までを仕切る。
　９５年、新たな志を胸に、マンハッタンの中でも高級店の立ち並ぶマジソンAve. に「EIJI」をオープン。スポンサーもなく、自らの力だけでつくりあげたサロンで、オープン当初から連日フルブックという驚異的な実績を上げる。
　サロンワークの他、現地TVのビューティー番組やNYコレクションのヘアーデザインも担当。また、年２回帰国し、日本各地でその仕事を伝え続けている。
　現在＄２４０という高額のカットプライスにも関わらず世界中から予約が埋まる。
　この夏、サロンを移転。マジソンAve. に、１５０坪のフロア面積をもつ新しいサロンをオープンする。