サロンワークを再現するカットのデモンストレーション。オープニングは4人のスタイリストによる第1ステージ。

島田智弘

テーパーという技法、NY ドライカットの理論を通して
「もっと髪が自由になるんじゃないか」
その可能性に対してつくりあげていったイベント

「まずは、モデルの髪が、かっこいい、きれいだなーっていうのを感じてもらいたかった。そのためにも、モデルさん自身に喜んでもらえるスタイル、自分が思うきれいさを自分の手でどこまでつくれるかというのに、イベントまで挑戦していきました。その最後の仕上げを、当日のカットステージでは、30分間ですると決めていた。“自分が見てどうなのか”、その基準を探していく感じでした。それがなかったら誰にも何も伝わらないと思ったから。
 モデルさんのことをきれいにしようと思ったら、モデルを見るし、髪の毛ももっと見ようとする。そういうのも技術だと思うんです。
 今回準備していたモデルさんが急遽ダメになって、また新しいモデルさんをカットし始めることになって、硬い髪に悪戦苦闘したわけですが、その髪を何とかやわらかく、きれいに見せたいとカットしていると、自分の目がモデルの周りを円を描く様に動いていってた。今までも360度から意識して見ているつもりだったけど、本当に自分の目がそう動いているのを、カットのプロセスで実感したんですよ。それを、分かりやすい言葉で伝えたいと思って必死で言葉を探してみた。しゃべるのが本業じゃないですから上手い表現ができるわけじゃないんだけど、来場者の方に伝えられるのは、技術としてやってきた、積み重ねてきた経験の中からでてきた言葉だけだと思った」。

中来田次郎:(JIRO WORKSHOP/姫路)
水島ゆかり:(カットカール ヒゲ/福島)
島田智弘:(マレージェンヌ/桐生)
清水 勇:(ベルエス/取手)