以前、タモリ倶楽部というTV番組のコーナーで「健康の為なら死んでもイイ〜♪」なんて唄っていたのを知っている人っているかなぁ? あの頃にも増して日本の健康・潔癖症的嗜好は進んで“抗菌商品”なんてのは当たり前になって、夏場には『あみ戸キンチョール』なるあみ戸にかける殺虫剤まで登場! 一体なんの為にあみ戸にまで殺虫剤が必要なんだろうね? 食器洗い洗剤はスポンジの滅菌までできるなんて宣伝しているけど、一体どんなヤバイ細菌を殺したいんだろう? 衣食住あらゆる環境に殺虫剤を振りまいて一体ヒトは本当に健康で清潔に暮してゆけるんでしょうか? 「健康的に」と買った無農薬・減農薬野菜を材料に化学調味料タップリの料理作ったりするんだろうか。田畑の農薬を減らしても自分ちで“殺菌農薬”撒いてりゃ世話ないと思うんだけど。  

  先日、新聞に『キャップ付きの缶コーヒーがヒットの兆し』って記事を見つけました。飲み口の側にキャップが付いてんの。清潔好きの女性が「誰が触ったのか判らない缶に口をつけるのがイヤ」だってことで売れ行き好調らしいんです。そんなに綺麗好きな人が何故“誰が触ったか判らない”ファースト・フードは平気で食べられるんでしょう? 何故なにが入っているか判らない加工食品を食べることができるのでしょうね。

 ところで私の左手には少しアレルギーのデキ物があるんだけど、不思議と海外に行くと無くなってゆきます。そりゃもうバイ菌だらけって感じのインドでさえ!(笑)汚ったねぇオヤジが“不浄の左手”を使って料理してもまず大丈夫!! 雑菌はかなり多いんだろうけど、きっと日本で食べる物よりも化学物質が少ないせいじゃないかぁ。健康に害を与える種類の細菌は少ないし、体内にはそれに対抗する“免疫”ってものもある。でも、化学物質って蓄積されると何がどうなることやらわかんないから、そっちの方がズっ〜とコワイなんじゃない。
 さらに私事ながら最近自炊をはじめて困ったことがひとつ。“燃えないゴミ”がすんごく増えた。魚や肉のトレイにはじまり、買うモノのほとんどにホントに必要なのか疑わしい“燃えないゴミ”がもれなく着いてくる。買う側にとっては便利だったり、売る側にとっても輸送が簡単だったり色々と経済的なんだろうけど、じゃあ一体、健康や環境より優先される便利さや経済性ってなんなの? まぁ、誰もが便利さと経済性を求めているんだけど、それを最優先にしちゃった『核燃料臨界事故』にしても『雪印事件』にしてもヤリ玉にあげられるのは、いつも事故を起こした企業だけ。そろそろ片棒担いでいる消費者サイドも目先のことばかりに気を取られてないで、ちょっと考えなきゃいけないよねぇ。  

  殺菌だか滅菌と引き換えに身の回りを薬漬けにする清潔観や経済性より軽〜い健康観って、かなりの
重症だよね。
あ〜ぁ、でも悲しいかな今日も今日とて安い商品を求めてチラシ片手にスーパーに走っちゃうんだよなぁ。