新作、旧作を問わず感想を書いてます。
「なんか面白い映画ないかなぁ〜」って時には、ご参考に。

レクイエム・フォー・ドリーム

地獄の黙示録 特別完全版
ロスト・イン・ラ・マンチャ

チャーリーとチョコレート工場

 




『カッコーの巣の上で』
 ■監督:ミロス・フォアマン 主演:ジャック・ニコルソン

15歳の時初めて見て感激!! 以来、私のベスト1です。
子供のころ見たモノって、大人になって見るとショボかったりしてガッカリするんだけど、
25歳になった頃、銀座で再映を見た時もやっぱり良かった。
劇場内は40代のオジさんばかりでビックリしたけど、
ラスト・シーンになると劇場のあちこちから、啜り泣く声が聞こえてきて、
そりゃもう〜異様な雰囲気でした。

●ストーリー●
精神病院に送られてきたマクマーフィ(ニコルソン)が、規則ずくめの婦長と対立。  
次々と問題を起こしてゆくなかで、周りの患者たちにも少しづつ変化があらわれる。
そして、張本人のマクマーフィは...。

なかでもストーリーの要になるインディアン・チーフとのやり取りは素晴しい!!
正常と異常。個人の自由と尊厳。なんてちょこっとカタい話なんだけど、イイんだよなぁ。

脇にはダニー・デビートや『バック・トウ・ザ・フューチャー』の
クリストファー・ロイドなんかも出てます。
監督のミロス・フォアマン作品では『アマデウス』もオススメです。

topへ



『セントラル・ステーション』
 ■監督:ヴァルテル・サレス 主演:フェルナンド・モンテネグロ

●ストーリー●
駅で代筆をして生計を立てる女性ドーラ。  
ある時、ひょんなことから見知らぬ子供ジョズエを父親の元に届けるはめに...。

ブラジルの現在を切り取ったロード・ムービーです。
ありきたりの“お涙チョーダイ”の感動映画かと思いきや、
心優しい女性が子供を送り届けるなんて生易しい話じゃなく、
物凄くコワ〜イ女なんです、この女。
子供を臓器売買の組織に売り飛ばしてテレビを買っちゃうんだからね。
それでも、なんとか改心?して子供と父親を探し始めるんだけど、ハチャメチャの珍道中。
最後の大団円まで見どころ満載です。
それにしても、ブラジルの都会でも代筆屋さんが未だにいるんだねぇ。驚きです。
道中2人やり取りは、なんとなくカサベテスの『グロリア』を彷佛させるものがあります。
主演女優は美しさではジーナ・ローランズには遠く及びませんが、
演技はおみごと、ラストはジ〜ンとさせてくれます。


topへ



『π(パイ)』
 ■監督:ダーレン・アロノフスキー  主演:ショーン・ガレット

な、なんか解んないけど久しぶりに「スゴイ!!」と感じた作品です。
誰か見ていたら、感想聞かせて下さい。

●ストーリー●
円周率πに潜む神の法則を探している数学者。  
その法則で一山あてようと目論む株屋や宗教団体がくんずほずれつのSFサスペンス。
そして、学者はその法則をみつけた時...。

π、カオス理論、宗教に株価。果ては囲碁まで出てきて、頭脳フル回転!
ここ最近みた映画では最高の一品。 モノクロ画面とテクノ音楽が雰囲気を盛り上げてくれます。

ここ数日『放浪の天才数学者エルデシュ』 って伝記ものを読んでいたんですが、
数学ってホント不思議。
そんじょそこらの“怪奇現象”よりズ〜っと面白くて、ハマッてゆく人の気持ちがわかりました。
そうそう、この映画が公開されていた頃、渋谷の歩道橋に“π”ってマークが
いくつも書いてあったのを見たけど、 何か関係あったのかな?


topへ



『シックス・センス』
 ■監督:M・ナイト・シャマラン 主演:ブルース・ウィリス、ハリー・ジョエル・オスメント

●ストーリー●
大きな挫折と夫婦のすれ違いに悩む精神科医マルコムと
「死んでいる人が見える」という問題をかかえた少年コールとの交流。
マルコムは少年を救い、また自分自身をも救えるのか...。

『映画のラストは決して、他人に話さないで下さい』と言うだけあって、
あのドンデン返しは予想がつかなかった。
だってラストを知ってから、もう一度見直すと「なんでやねん!」って
強引なストーリー展開で...。 2度は決して見られないなぁ。
ホラ−でもなく、サイコサスペンスでもなく...。

もっと大きなドラマが展開されるのかと、ついつい最後まで見てしまう作品。
子役のハリー・ジョエル・オスメント君は上手です。
“ホーム・アローン”のマコーレー・カルキンの二の舞いにならぬよう祈っております。


topへ



『ファイト・クラブ』
 ■監督:デビット・フィンチャー 主演:ブラッド・ピット、エドワード・ノートン

●ストーリー●
不眠症に悩むサラリーマン、ジャック。
飛行機で偶然出会ったタイラーと暮すはめになったジャックは、
次第に暴力の魅力に目覚め、仲間を増やし“ファイト・クラブ”を作りはじめる。
やがてタイラーの私設軍隊と化した“ファイト・クラブ”は...。

不眠症に悩んだ男が重病患者のカウンセリング会で“泣く”ことによって癒されるってあたりは、
いかにも「アメリカって病んでるねぇ〜」って感じだし、
最近の癒しブームの 本質をついてるって感じですかね。
タイラーの言うところの「脱・物質社会」や「脱・ブランド社会」を安易に自然回帰にしない
あたりはさすがデビット・フィンチャー、期待を裏切らない。
『セブン』ほどではないにしても、「心地のいい、後味の悪さ」がありました。

タイラーとジャックの関係性には? でも、あのラスト・シーンはなんだか好きだなぁ。
それにしても本編に挿入されているサブリミナル画像にまでモザイクを入れる映倫ってスゴイ!!


topへ



『TATARI』
 ■監督:ロバート・ゼメキス 主演:どうでも、イイんじゃない。

あぁ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜ぁ〜。
一体どこで怖がればイイんでしょうか?ロバート・ゼメキス様!
まず、見る価値無し。
ある意味笑えるホラ−映画ですが、“おバカ映画”にも入らないよなぁ。
もう、これ以上書くことがありません、カンベンしてください。

topへ



『パトリオット』
 ■監督:ローランド・エメリッヒ 主演:メル・ギブソン

●ストーリー●
アメリカ独立戦争前夜、かつてフレンチ・インディアン戦争で
勇猛な戦いぶりをはせたベンジャミンも、
今では良き父親となり平和な暮らしを望み、戦争へ傾く世論に反対していた。
しかし彼の望みも空しく 戦争は彼の子供の命を奪い、彼は再び銃を取る。

定番のアメリカ万歳映画。
監督が『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒなら仕方あるまい。
愛国心と復讐劇、家族愛に恋愛などなど盛り沢山な内容で客を満足させたかったのだろうが、
あまりにお決まりのストーリーとみえみえの展開にダレてしまった。
またテーマを絞り込めてないせいか、内容もそれぞれが薄くて感動なんてできない。
2時間46分はあまりに長過ぎでした。
主人公が二人の幼い子供に銃を打たせて、捕虜になった長男を救出するシーン。
家族の為なら子供にまで人殺しをさせるのも正義ってことなのか。
全米ライフル協会ご推薦って感じ。

topへ



『マルコビッチの穴』
 ■監督:スパイク・ジョーンズ 主演:ジョン・キューザック、キャメロン・ディアス

●ストーリー●
才能はあるが売れない人形使いのクレイグは、求人募集で見つけた会社を訪問する。
7階と1/2フロア(7階と8階の間)にある不思議な会社に勤め始めたクレイグは、
ある日奇妙なドアを見つける。 それは俳優J・マルコビッチの意識へ通じるドアだった。
『マルコビッチの穴』でビジネスを始めたクレイグだったが、
J・マルコビッチ本人の知れることになって事態は急展開。

人の意識に通じるドア、7階1/2フロアにある会社、登場する様々な人物の
どれもこれもが奇想天外。
おとぎ話のような面白さと残酷さ、哲学的なようでバカバカしい、
あまりに奇妙なお話で上手に感想が書けません。是非みてください。
久しぶりに「もう一度見たい」って映画でしたよ。
また、主人公の操る人形の動きはストーリーの可笑しさとは、
不釣り合いなくらいに美しい。
オマケですが、チャーリー・シーンの禿げヅラは笑える。

topへ



『シュリ』
 ■監督:カン・ジェギュ 主演:ハン・ソッキュ

●ストーリー●
次々と暗殺を繰り返す北朝鮮女性スナイパーを追う2人の韓国情報部員。
次第に敵を追い詰めてゆくが、探知不能の最新爆弾を奪われてしまう。
北の狙いは?謎の女性スナイパーの正体は?

「韓国映画もヤルもんだ」なんて前評判とは裏腹に、
始まって20分もしないうちに 女性スナイパーが誰だって判っちゃった。
それに北朝鮮の軍事訓練風景にはうんざり。
韓国ではリアリティがあるのかも知れないが、プロパガンダ臭い。
なによりストーリーが粗すぎ、いたるところでツッコミ入れたくなる。
現実に緊張感のある国が作ったとは思えないお粗末な出来でした。
主人公役のハン・ソッキュは『八月のクリスマス』にも主演しています。
こちらはアジアらしい恋愛映画でとても新鮮です。

topへ



『リトル・ダンサー』
 ■監督:スティーヴン・ダルドリー 主演:ジェイミー・ベル ゲアリー・ルイス

●ストーリー●
イングランドの炭坑町に暮すビリー。
ひょんなことからバレイに魅せられ、昔気質の父親に隠れて練習を始める。
ビリーはみるみる才能を発揮しはじめ、ロイヤル・バレエ学校への進学に夢を見るのだが、
父親の猛烈な反対にあってまう。

ひじょうに素直なストーリー展開は『ブラス!!』同様。
でも、これもまたイイんだよね。 頑固な父親がビリーの才能と将来を信じて、
炭坑のスト破りまでして進学資金を 作ろうとしてやるシーンには感激です。
ラストのダンスシーンもいいッス!!

topへ



『花様年華』
 ■監督:ウォン・カーワイ(王家衛) 主演:トニー・レオン(周慕雲)、マギー・チャン(張曼玉)

●ストーリー●
新聞社勤務のチャウ・モーワンは、妻と暮らすため上海人らが住むアパートに引っ越してきた。
同じ日に引っ越してきた陳夫人のソー・ライチャン。 チャウはある日、妻と喧嘩した。
妻はやがて隣人ソー・ライチャンの夫と関係を持ち、 日本に行ってしまう。
裏切りに傷つく二人はやがて周囲の目を盗んで…。

お話はなんてことないダブル不倫。 が、ドロドロじゃないんだよね。
二人の主人公は心を通わせあいながらも、頑なまでに関係を持たない。
全編に漂うけだるさと美しい映像。
ただし、いつものクリストファー・ドイル的映像を期待していた私はガッカリ。

topへ



『レクイエム・フォー・ドリーム』
 ■監督:ダーレン・アロノフスキー 主演:ジャレッド・レト ジェニファー・コネリー

●ストーリー●
麻薬の密売人の男。その男を溺愛する母。
ブティック・オーナオーを夢見る売人の恋人。 三人が行き着く先は。

『π』を監督したダーレン・アロノフスキーの35ミリ第一作品。
すんごく期待していたんだけど、どうでしょ?
ひたすら破滅に向かうストーリーも、映像手法もいいんだけど…。
好みじゃないってことなのでしょうか。

topへ



『A.I』
 ■監督:スティーブン・スピルバーグ 主演:ハーレイ・ジョエル・オスメント ジュード・ロウ

●ストーリー●
難病の子供を冷凍睡眠にし、新たな治療法を持つ夫婦。
やがて夫婦は愛することをインプットされたロボット“デビット”を受け入れたのだが、
時を同じくして本当の子供が回復する。 同居することも、デビットを破棄することも出来ない母親は、
彼を捨ててしまう。
捨てられた意味もわからず、母の愛を信じるデビットの旅が始まる。

悪くはないよ。
でも、キューブリックに作って欲しかった!!
ほんと、キューブリックに作って欲しかった!!
キューブリックが作っていたら、どんな作品になっていたんでしょう、残念。

topへ



『千と千尋の神隠し』
 ■監督:宮崎 駿

●ストーリー●
千尋が迷い込んだ不思議な世界で繰り広げる出会いと冒険。

宮崎 駿監督作品だからハズレはないでしょ。 面白いです。
たしか監督は「千尋と同じ歳くらいの子供達が見る映画を」って 言ってようですが、
劇場の子供達は「恐い〜」を連発してましたよ。

topへ



『オー!ブラザー』
■製作:イーサン・コーエン 監督:ジョエル・コーエン  主演:ジョージ・クルーニー

●ストーリー●
隠した宝を掘り起こそうと脱獄した3人組。
途中、黒人ブルースシンガーとラジオ局で歌を歌ってみれば、
予想外の大ヒットに!
不思議な予言をする老人や幻想的な美女3人に出会ったり、
はては人種差別主義者の儀式にまで乱入してしまうドタバタ脱走劇。
果たして無事、お宝は見つけられるのか?

かなり期待して見に行っただけに、やや幻滅ってところかな。
井筒監督が言うような『リアルな恐慌時代の背景』を要求するワケじゃないけど、
もっと寓話性を前面にに出してもよかったんじゃない!
“落ち”も定番ってカンジで、あまりにノホホンとした脱走劇。 映像と音楽は良かったけど。
コーエン兄弟監督作なら「ビッグ・リボウスキ」の方がズ〜っと好き。
ちなみに、井筒監督が推薦していた『北国の帝王』は私も大好きです。

topへ



『地獄の黙示録 特別完全版』
製作・監督:フランシス・フォード・コッポラ  主演:マーロン・ブランド、マーティン・シーン、
                           ロバート・デュバル、デニス・ホッパー

●ストーリー●
ベトナム戦争の最中、陸軍情報部に所属するウィラード大尉(マーティン・シーン)は、
カンボジア奥地で自らの王国を築いたカーツ大佐(マーロン・ブランド)暗殺の特命を受ける。
王国へ向け川を遡るウィラード大尉ら4人組の前に現れる、サーフィン狂のキルゴア中尉、
プレイメートの慰問団、フランス人入植者。
戦闘と混乱、欺瞞と恐怖の果てにウィラード大尉が見たものとは。

この映画をみたすぐ後に、『プライベート・ライアン』をTVで見たんですよ。
劇場で見た時よりもさすがに迫力に欠けましたが、
戦闘シーンはデジタル処理のリアル感タップリで、かなり恐かったのです。
一方『地獄の黙示録 特別完全版』の方は、花火を飛ばしちゃってる戦闘シーンなんだけど、
ゾクゾクするような恐さ。
キルゴア中尉率いる部隊が“ワルキューレの騎行”をBGMに空爆するシーンは、
『反戦』なんて言葉もブっ飛ぶほど威圧感で、感動的でさえ在る。

キルゴア中尉の狂気、カーツ大佐の言う欺瞞、ウィラード大尉の困惑、
3時間23分の超大作はまさに戦争の恐怖か?

79年に封切られた『地獄の黙示録』の二部構成に分断されたようなストーリー展開も、
今回『特別完全版』で大幅に加えられたフランス人入植地のエピソードで解消されているし、
難解だったカーツ大佐の登場シーンも追加されて、かなり分かりやすくなったと思います。
勧善懲悪の戦争を見飽きた今、お薦め!!

topへ



『バーバー』
製作・監督: ジョエル・コーエン イーサン・コーエン 主演:ビリー・ボブ・ソーントン

●ストーリー●
理髪店で働きながら平凡な毎日を過ごす中年男エド。
ある日、客から新しいビジネスの話を聞いた彼は妻の不倫相手を脅迫して投資資金を得ようと計画する。
しかし、エドの計画は周囲の人々を巻きこんで、予期せぬ方向に転がりはじめる。

全編モノクロの映像が、主演のビリー・ボブ・ソーントンの渋〜い演技を際立たせてます。
登場する人々はいかがわしいビジネスマンや、UFO狂の婦人、可憐に思えた少女でさえもみんな曲者ぞろい。
単純な犯罪映画を簡単に終わらせず、 楽しませてくれるあたりはさすがコーエン兄弟ですね。

topへ



『スター・ウォーズ EP2』
製作・監督: ジョージ・ルーカス 主演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン

●ストーリー●
成長したアナキン・スカイウォーカーは、オビ=ワン・ケノービのもとジェダイヘの
厳しい修行を続けていた。
そんな時、二人はかつてナブーの女王アミダラの暗殺計画を知り彼女の警護に着く。
アミダラとの再会を果たしたオビ=ワンは暗殺計画の裏に秘められた謎を突き止めるため、銀河の辺境へ旅立つ。
あとを託されたアナキンは美しく成長したアミダラと接するうちに、
ジェダイには決してゆるされない感情を抱いてしまう。二人の運命と共和国の運命やいかに!!

まぁ〜た前作のような予告編まがいの映画かと思いきや、第一作へ繋がるストーリー展開がなかなか面白い。
特撮も前作のアニメ映画のような不自然さが改良されていてスバラシイ!!
それにしてもヨーダがマジな顔でフォースを操れば、操るほど可笑しいのはなぜ?
でもライト・セーバーでの立ち回りは圧巻ですよ〜!

topへ



『ロスト・イン・ラ・マンチャ』
製作・監督: キース・フルトン、ルイス・ペペ 出演:テリー・ギリアム、ジョニー・デップ

●ストーリー●
『未来世紀ブラジル』『バロン』『12モンキーズ』など数々の問題作を世に放った奇才テリー・ギリアム監督の
最新作『ドン・キホーテ』がついに始動!!
そのメイキングとなる本作品だったが、予想に反して(?)『ドン・キホーテ』の撮影はトラブルの連続。
はたして本編は完成するのか?

「お〜、ついにテリー・ギリアムの新作が出来たかぁ!」と思いきや、メイキングらしいとガッカリ、
しかも本編は出来ずじまいと知り、さらにガッカリ。
まぁ、それでもテリー・ギリアムのファンとしては観ずにはおれぬと、映画館へゆきましたよ。
ハリウッドでその名も知れたトラブルメーカーも、ヨーロッパで制作するとなれば、
少しはスムーズに進行するかと思いきや、悪夢のようなトラブルの連続!
俳優陣のスケジュールは組めず、スタジオは防音設備がなくて使用不可能。美術スタッフへの注文は後をたたず、
予算は膨らむ一方。撮影が始まってもトラブルは無くなるどころか、増えるばかり。
ついには主役のジャン・ロシュフォールの病気によって撮影は完全に不可能になった。
セットはCGじゃなくって壮大だし、衣装やマリオネットなんかも素晴しい。
巨人のリハーサルなんかも完成が楽しみなるようなイイ出来なんだなぁ。
絶対にテリー・ギリアムの最高傑作になったんだろうに…。この人の才能って尽きることがないのねえ。
映画が好きなんだなぁ、ってことがよ〜く分かりました。もちろん映画づくりの大変さもね。
必ずや、保険屋から脚本を取り戻して完成させてください。待ってますよ。

topへ



『A』 『A2』
監督:森達也 

●ストーリー●
ドキュメンタリー『放送禁止歌』のディレクターであり、
近著に『下山事件』がある森達也氏がオウム真理教(現アレフ)を
内部から撮ったドキュメンタリー映画。

オウムのドキュメンタリーと言っても、サリン事件を追ったモノでも、
洗脳集団の実態などと言ったワイドショー的なものではないんですよ。
マスコミでは見ることの出来なかった信者の生活や思い、彼等を取り巻く環境を、
一切の偏見を抜きにして真正面からとらえています。
そこにはマスコミから流され続けるオウム=狂気の殺人集団と言ったイメージとはかけ離れた
『普通の人々』が映し出されています。
『普通の人々』とは言ってもそこは『真理を追求する行者』なので一般人には理解不能な
言動もままあるわけなのですが、それにも増してマスコミや警察の常軌を逸した行動には、
今さらながらに驚かされます。警察による不当逮捕のシーンなどは、「これが民主国家の警察か!」と
怒りを通り越して恐怖すら感じました。
しかし、事件を起こしたとほぼ確信しながらも麻原に帰依しつづける信者たちの思いまではわからない。
いやアタマでは理解はできるのだが、自分自身に置き換えた時にあのような心情は理解不能なのです。
『信じる者』と『信じない者』との溝は果てしなく深いです。
同じ生き神様でも麻原を薄汚いエセ教祖と思ってしまうのに、ダライ・ラマには尊敬の念まで
抱いてしまう不思議。
それは単に与えられる情報の差なのでしょうか、

topへ



『ビッグ・フィッシュ』
監督:ティム・バートン 出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー

●ストーリー●
父エドワードは自分の人生を夢と冒険に満ちた物語として語り、
息子ウィルは成長してゆくなかでそんな父の話を『ホラ話』と疎ましく思うようになった。
病床に在りながらホラ話を繰り返す父と、
父の本当の人生を知りたいと願う息子の溝はなかなか埋まらない…。

繰り広げられるラブストーリーや冒険活劇。登場人物はいずれも不思議な人ばかり。
ティム・バートンの世界ですね。でも、いつものちょっとユーモラスな暗さは影をひそめて
上質の大人のおとぎ話になってますよ。
映画評に「ティム・バートンは大人になった」とありましたが、まさしくあのラストはその証拠ですね。
ラストは、ちょっと感動しました!

topへ



『21グラム』
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、
                            ベニチオ・デル・トロ
●ストーリー●
余命1ヶ月で、心臓移植を待ちわびる大学教授のポール。今は改心し信仰に身を捧げる前科者のジャック。
かつてドラッグに溺れていたクリスティーナ。そんな3人の運命が、ある事故をきっかけに交錯し、
思いもよらぬ結末へと導かれていく。

タイトルの『21グラム』とは魂の重さ。人は死ぬと21グラム軽くなるんだって、
以前なにかで読んだことがありましたよ。
それはさておき、登場人物3人の過去、現在、未来をランダムに編集したストーリー展開は
飽きさせることなく、「一体、どうなるの〜?」と目が離せませんでしたが、
ラストで何故ショーン・ペンが?しちゃうんでしょうか。理解できないのは宗教感のせい?
それにしても、ジャックを演じるベニチオ・デル・トロって忘れられない顔だよねぇ〜。

topへ



『茶の味』
監督:石井克人 出演:浅野忠信、我修院達也、手塚理美、坂野真弥(子役)

●ストーリー●
長男の一(佐藤貴広)は片思いの女の子が転校してしまったショックでうちひしがれ、
小学校に人学したばかりの妹、春野幸子(坂野真弥)の悩みは、
ときどき巨大な自分の分身が勝手に出現してしまうこと。
そんな春野家の人々が山間の小さな町で織りなす可笑しくも温かな物語。

まぁ、とにかく登場人物ひとり一人がイイ味だしてますね。
三浦友和や坂野真弥の演じるフツーの人々は言うに及ばず、
変態っぽい漫画家の兄や電車に乗ってるアニメオタクの二人組まで 、
無意味なまでにハイテンションかと思えば、ほのぼのと牧歌的。
ありきたりな生活の中に、突然あらわれる狂気と異空間のストーリー展開。
長男の失恋シーンや妹の分身で使われる特殊効果も何気なくてイイ感じです。
我修院達也と坂野真弥の無言の掛け合いはラストに繋がるキーワード。 オススメです。

topへ



『誰も知らない』
監督:是枝裕和 出演:柳楽優弥、YOU、北浦愛、木村飛影、清水萌々子

●ストーリー●
1988年に東京・西巣鴨で起きた、実際の事件をモチーフにした作品。
母(YOU)とそれぞれ父親の違う子供たち4人の家族。
家事や弟妹の面倒をみるのは12歳の長男・明(柳楽優弥)だ。
ある日、母親が新しい恋人と暮らすために出てったきり戻らなくなる。
4人兄弟は子供だけの楽しい生活を送るのだが、やがてお金が底をつきはじめる。

単に『子供を置き去りにした非情な母親』と言った物語ではないのです。
YOU演じる母親は屈託のない普通の女性として描かれているし、
長男・明(柳楽優弥)も決して母親への恨みを語ることはない。
それぞれがそれぞれの状況の中でその場その時を懸命に生きている。
しかし子供だけの生活はその懸命さとは対照的に『ままごと』のようであり、
「お金送るね。クリスマスには帰ります」と言う母もまた『ままごと』のように生きている。
あくまでも 淡々と進む物語は、リアル感のない現代を描いているのか?
この映画で主演の柳楽優弥は 史上最年少の14歳でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した。

topへ


『オールド・ボーイ』
監督:パク・チャヌク 出演:チェ・ミンシク , ユ・ジテ , カン・へジョン

●ストーリー●
平凡な人生を送っていたオ・デスはある日誘拐され、
目的も理由も分からぬまま15年のあいだ監禁される。
解放されたデスは復讐を誓い、若い女性ミドの助けを借りて誘拐犯ユジンを探し出す。
そこで突き付けられた言葉は「監禁の理由を思い出せ」。期限は5日間。
そして死のゲームが始まった。

まず主人公オ・デスを演じるチェ・ミンシクがスゴイ迫力!!
あまりの迫力に笑っちゃいます。もちろん演出もあるんですけど。
ストーリーはありがちとも言えるし、ちょっとグロいともいえるんだけど
ナゾ解きってこともあって、引き込まれましたね。
いわゆる韓流ブームの映画ではありませんので、御注意!
かなり“イタい ”シーンもありますからね。

topへ


『チャーリーとチョコレート工場』
監督:ティム・バートン 出演: ジョニー・デップ 、ヘレナ・ボナム=カーター

●ストーリー●
貧しい家庭に暮らすチャーリー少年の住む町には、
世界で一番有名なウィリー・ウォンカのチョコレート工場があった。
しかしこの工場には15年間出入りした者がなく、多くの謎に包まれていた。
ある日ウォンカのチョコレートに入った“ゴールデンチケット”を引き当てた5人の子供と
その保護者が工場に招待されることになり、チケットを巡る争奪戦が繰り広げられる。
チケットを手に入れたチャーリーと4組の家族はウォンカの工場に足を踏み入れる…。

ティム・バートン流のこだわりとちょっとブラックな笑いが最高ですね。
チョコレートの川やSFチックな工場はおとぎ話そのものだし、
随所にみせる映画へのオマージュ?それとも単にパロディなのか「これは!」と
ほくそ笑むシーンもあり、 子供から大人まで十分に楽しめる傑作です。
なかでも工場で働くウンパ・ルンパの踊りは『ザッツ・エンターテイメント』ばり
で楽しませてくれます。

topへ